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  • Articles by: 店長

「メルカド」(原題:MERCADO)
デザイナー:リュディガー・ドーン
メーカー:KOSMOS/日本語翻訳:メビウスゲームズ
プレイ人数:2~4人
対象年齢:10才以上
プレイ時間:約30分

 


 

みなさんおなじみまして。もしくは、はじめまして。
作家でフリーライターの、新井淳平です。
担当26回目となる今回のレビュー作品は、こちら。

『メルカド』。
パッケージには、高価そうな金盃が描かれていますね。
ブルーがかった背景は、市場の様子でしょうか。
そういえば、「メルカド」ってスペイン語で「市場」のことだよね?
どんなゲームなんだろう。
……折木さん、わたし気になります!
というわけで、まずは世界観から見ていきましょう。

【世界観&ゲーム概要】
裕福な市民であるプレイヤーの皆さんは、社交界で名を馳せるのが目標。
煌びやかな〈高級品〉や〈香水〉を市場で手に入れ、〈名声〉をGETしていきます。
〈市場監視人〉から〈特権〉を得たり、〈両替商〉を活用しつつ、ライバルたちに差をつけましょう。
各自が手にした袋には、軍資金となる色とりどりのコインがいっぱい。
しかし中には、黒い〈偽コイン〉も混ざってたりして……。
さあ、人々から羨望の眼差しで見つめられる明日を夢見て!
誰よりも早く、誰よりも多くの〈名声ポイント〉を獲得しましょう!

ここまでの内容を、ざっとゲーム的に言い換えますと――
手番に袋から3個コインをランダムで引いて、商品にベット。
商品の指定価格を満たすと、その商品のタイルをGET。
タイルの得点分、トラックの自駒を進め、止まったマスの効果を適用。
(追加で数マス進めたり、アイテムをGETできたり。中には、邪魔な黒コインが増えちゃったりも)
誰かがトラックを一周する、または一周を過ぎたら、そのラウンドでゲームは終了。
未使用の所持アイテムを得点に換算して、合計得点の最多所有者が優勝、という具合です。

【コンポーネント紹介&ゲーム準備】
まずは「得点ボード」。
「黒コインに×印」の描かれた任意の1マスの上に、〈スタートマーカー〉をセットします。
その上に、プレイヤーカラーの〈得点マーカー〉を重ねて置きましょう。
置く順番は上から、手番の早い順です。
なお、スタートプレイヤーは「リアルで手持ちのお金が一番多い人」。
……懐事情を明かすわけにはいかぬ、という場合は平和に「年長者から時計回り」にしましょう。

順番が決まったら、プレイヤーカラーに対応した〈人物タイル〉を受け取り、手元に。
ちなみにこのタイル、は裏表で男女の絵柄になってますので、好きな面を使いましょう。
あと、同じカラーの札が付いた〈コイン袋〉も受け取ってね。

〈コイン袋〉の中には軍資金となる〈コイン〉を、各自平等に入れておきます。
内訳は、「金×5・銀×5・緑×5・茶×5・黒×5」の計25個。
なお、「黒」の偽コインはいわば「ハズレ」で、なんに使うこともできません。
引いても、即「使用済みコイン置き場」である「人物タイルの上」に移動することになります。

「白×14」と、残った分の「黒」は、それぞれ卓上にまとめてストックにしておきます。
他の色の残りコインは使用しませんので、箱に仕舞っちゃいましょう。
ちなみに「白」は、何色の代わりとしても使える万能のジョーカー。
初期状態では持っておらず、〈両替商〉の効果で使えたり「得点ボード」のマス効果などでGETできます。

上記の写真――左は前述の〈スタートマーカー〉なので、もう説明は不要として。
写真右が〈印章〉。いわば、便利アイテムです。
手番の際、一度に1枚だけ使うことができ、「袋から追加で2個コインを引ける」という効果。
活用することで、円滑にどんどん商品をGETできるようになります。
セットアップでは、各自1つずつ持ってスタート。
残りは「得点ボード」中央にまとめて、ストックにしておきます。

こちらは、〈特権タイル〉。
18枚全部をシャッフルして山札にして、〈印章〉同様「得点ボード」中央にセットしておきます。
この〈特権タイル〉は、商品を獲得した際などにGETできたりする、いわば報奨品。
持っていると、手番開始時に1枚だけ使うことができます。
基本効果は、得点GET。1点など低得点の場合は、おまけで「印章GET」などの効果が付いてたりもします。
なお、みんな0枚の、持っていない状態からスタート。

次はいよいよ、〈高級品〉と〈香水〉とからなる〈商品タイル〉の準備です。
まず「高級品タイル×24枚」と「香水タイル×12枚」をそれぞれ山札にしてシャッフル。
〈高級品〉を上から4枚、〈香水〉を2枚、オープンにして、卓上に等間隔に並べます。
この6品が、市場に並んでいる購入対象の商品となるわけですね。
なお、タイルの見方は以下の通り。

・左上のコインアイコン:購入に必要なコインの種類と枚数。
※縞模様は「任意の1色統一で指定枚数」。また、間に「≠」がある場合は「別色で指定枚数」。

・右上の盾アイコンと数字:購入によって獲得できる〈名声ポイント〉の数。
※〈香水〉の「?」は、「高級品山札の一番上のカードをめくって出た点数」を適用。めくった札は捨て札に。
※「1234」は、「獲得プレイヤーの現在順位に応じて(1位なら1点、4位なら4点)」。

・盾下部のアイコン:タイル獲得時に手に入る副産物。写真右の場合は、「印章×1」GET。
※「黒コインに×印」は「袋内の黒コイン1個を取り除きストックに」。袋にない場合は「人物タイル上」から。
※「黒コイン」は、ストックの黒コインを1個袋内に加える。バッド効果。
※「人アイコン」を伴って描かれているものは、他プレイヤー全員に適用する効果(「印章GETなし」など)。

続いてこちらは、特殊タイル〈市場管理人〉(写真左)と、〈両替商〉(写真右)、です。
この2枚も〈商品タイル〉同様、場に並べて置きます。
つまり、場には合計8枚のタイルが常に置いてある状態。
ただし、この2枚の特殊タイルは〈商品タイル〉のように、獲得されて場から離れることがありません。
それぞれの効果は以下の通り。

●市場監視人
使用条件:コイン3色を1個ずつ設置。
効果:〈特権タイル〉を1枚GET。

●両替商
使用条件:コインをいずれか1色統一で3個設置。
効果:即時〈白コイン〉1個をGETして使用。

さて、コンポーネントは以上です。
ライトゲームの割に、けっこう種類がありましたね(汗)
でも、プレイルールは……安心してください。簡単ですよ。
というわけで、ここからは実際にプレイしていきましょう。
……譲れないプライドをかけたセレブたちの戦いが、今ここに幕を開ける(って、演出過剰?)

【ゲームの流れ】
●〈特権タイル〉の使用
手番プレイヤーは、手番開始時にまず、手持ちの〈特権タイル〉を1枚だけ使うことができます。
使ったら効果の点数分、「得点ボード」の自駒を時計回りに進めましょう。
もし、止まったマスに何かしらのアイコンが描かれていたら、任意で効果を適用します。
通常移動で止まった場合は「必ず適用」ですが、〈特権〉での場合は「任意」です。
あと、この「マス効果」は、先に止まっているプレイヤーがいた場合は発動しないので注意。
なお、主な効果は以下の通り。

・追加得点 → 自駒を追加で進める(必ず指定数ぴったり進まないといけない)。
・白コイン → ストックの白コイン1つを自分の袋内に加える。
・黒コイン → ストックの黒コイン1つを自分の袋内に加える。
・黒に×印 → 袋内の黒コイン1つを取り除きストックに置く。

さて、〈特権タイル〉を使ってマスの効果処理まで終わったら――。
あるいは、使わなかった場合、持っていなかった場合も、次の「アクション」に進みましょう。

●アクション
以下の「A」「B」どちらか1つを実行します。
ちなみに、そもそも袋内のコインが3個未満の場合「A」は選べず、強制的に「B」になります。

A)袋からコイン3個を引き、場のタイルに設置する
※この際、手持ちの〈印章〉1つをストックに戻すことで、追加でもう2個引ける。
※複数〈印章〉を持っていても、1手番で使えるのは1つだけ。

《設置》
設置する際は〈商品タイル〉四辺の、プレイヤーカラーに対応する辺に、コインを置きます。
引いたコインは可能な限り、最低1個はどこかに設置しないといけません。
タイルの購入条件に当てはまらないコインは、そのタイルには設置できないので、気をつけましょう。
……「金×3」の商品に「銀」とか「緑」は置けないってことね。
置けない、または、置きたくないコインは、袋の中に戻します。
なお、設置は、複数箇所にバラバラに、でもOK。
また、今回の設置ですぐに購入条件を達成できなくても、設置可能です。
例えば――。
「金×3」が購入条件の商品に、この手番では「金×2」だけ設置できる、ということ。
足りない分は、以降の手番で、また設置し足せばいいんです。
ただ、それより先に他の誰かが購入達成してしまう危険性がありますが(汗)
――しかし、そんなときでも大丈夫。
誰かが先に購入達成したとき、そこに設置済みだった自分のコインは、袋に戻ってきます。
しかも、その商品に次点となる量のコインを設置していた人は、〈印章〉1つGET。
……アメイジング!
これは「補償」ということだそうです。良心的なシステムですね。
ただし、これは〈商品タイル〉の場合のみで、特殊タイルの次点は〈印章〉をもらえません。悪しからず。

《決算》
設置が終わり、購入条件(または、使用条件)を達成したものがあれば、処理していきます。
複数ある場合、どれから順番に処理していくかは手番プレイヤーの自由です。
達成した〈商品タイル〉を捨て札にして、その得点分、「得点ボード」の自駒を進めます。
なお、移動を終えたところに「マス効果」があれば、その場で適用してください。
一方、購入に使ったコインは、使用済みとして、自分の〈人物タイル〉の上に乗せます。
また、場には、すぐに空いた分の対応タイル(高級品or香水)を山札から補充しましょう。

B)コインを引かず、〈人物タイル〉に乗っている全コインを袋内に戻す
商品購入に成功するなどして使用済みになったコインは、〈人物タイル〉の上に溜まっていきます。
やがて中盤に差し掛かる頃、袋内のコインが少なくなってきたら、この「B」を選びましょう。
これで、全てのコインは袋の中に戻り、また使用することが可能になります。

アクションABのどちらかを終えたら、手番は終了。次の人の番です。
この作業を繰り返して、得点ボードのトラックをいち早く進めることを目指していきます。

【ゲームの終了】
誰かの駒が「得点ボード」のトラックを一周以上したら、そのラウンドでゲームセット。
手番回数が全員同じになるようにして、プレイを終えます。
その後、最終得点を計算、反映させます。なお、これは手番順に一人ずつ。
ボード以外で付与されるのは、「未使用〈印章〉:1個1点」と「未使用〈特権〉:記載得点」。
この際〈特権〉で適用されるのは点だけで、追加効果は無効です。
最終的に、一番トラックを進んでいたプレイヤーが優勝。
同点の場合は、駒が上になっているほう=後から到着したほうの勝利です。
……仲良くポジピースじゃないのかっ……Σ(゚д゚lll)ガーン
このタイブレイクで負けたら悔しいな~。

【まとめ】
文章の説明だと少し難しく感じますが、とっつきやすい一作です。
実際にプレイすれば、ルールもパッと直感的に理解できるはず。
プレイ自体は簡単で、勝つためにはちょっと頭を使う――いいゲームのスタンダードですね。
コインや〈特権〉などの引きには運要素があり、設置では計画性や他者の動きを読む能力が試されます。
そして、「得点ボード」のトラックをどう進めていくかも重要。

今回のプレイで私は、4人中3位と残念成績だったのですが、タイルの点自体はトップと大差なかったんです。
しかし、トラックで効果のないマスにばかり止まっていた。
かたや、優勝した彼は、ほぼ毎回「追加点」や「白コイン」に止まっていた。
これが明暗を分けましたね。
ただ急ぐより、一回一回狙いどころを定めて止まる。これ、重要です。
……功を焦るのはよくないね。
しっかり考えて行動した彼は優勝し、晴れて社交界に燦然と輝くセレブリティとなったのでした。
……あらミカさん、グッドルッキングガイはどこかしら?

ちなみに、「得点ボード」にはB面もあって、こちらは上級コースになっています。
他にも、〈スタートマーカー〉の位置を変えることでアレンジが効いたりして。
繰り返しのプレイでも楽しめる要素がしっかりあるのも……いーいーとーこー!
さあ、皆さんも『メルカド』で、大金片手にお宝GETだぜっ!

――といったところで、今回はここまで。
以上、セレブ姉妹より「からあげ姉妹」な、新井淳平がお送りしました。ではではまた~。

【ライター紹介】
新井 淳平(あらい じゅんぺい)
「小説家」兼「フリーライター」。
ゲームシナリオのライティングにも携わる。
ボードゲームのプレイスタイルは、出遅れ追い上げ型。
ダイス運は、最悪だけどドラマティック。
【著書】
『シンデレラゲーム』(オリジナル小説・映画化)
『猫侍 久太郎、江戸へ帰る』(ノベライズ小説)
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よろしくお願い致します。

こんにちは。

店長です。

 

9/13~10/8の間、プレイスペースにて「リベリウムタイムアタック」イベントを開催します。

2分間でひとつの枝にできるだけ多くのカードを伸ばしてください。

ただし崩れてしまうと即ドボン!なので欲張りすぎには要注意。

あなたの挑戦をお待ちしています。

 

開催期間

2018年9月13日(木)~2018年10月8日(月・祝)

参加条件

プレイスペースご利用中のお客様

利用ごとに1回の参加権があります

参加方法

スタッフにお声がけください

ルール

2分間あるいはここまでと宣言した時点で、最も多い枝のカード枚数で競います。

(フルクラムカードは含みません)

今指しているカード以外のカードに触れてはいけません

スリット以外で他のカードに触れてはいけません

今積もうとしているカード以外が崩れるとその時点で失格となります

上位3名のスコアとハンドルネームを掲示します

同スコアの場合、順位は先着順となります

 

その他、詳細はスタッフにお尋ねください。

「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド 新版」
作者:ゲイリー・ディッケン スティーヴ・ケンドール フィル・ケンドール
メーカー:アークライト
プレイ人数:3~6人
対象年齢:14才以上
プレイ時間:約2~3時間

 


 

どうも皆さんこんにちは。ライターの松風です。
さて、ボードゲームには歴史を題材にしたゲームが多く、その分傑作と呼ばれるタイトルも多く存在します。
今回ご紹介するのもそうした名作の一つと言ってよいでしょう。
というわけで今回のタイトルは『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド 新版』です。

名前に新版とついている通り、過去に何度か発売された事があり、そのたびにルールがブラッシュアップされてきた作品のようです。
マニュアルに書かれたデザイナーズノートによれば、今回で第6版ということになるのでしょうか。
それだけ長く愛されてきた作品でもある、ということですね。

箱を開けると結構な量のコンポーネントの数……これは紛うことなきヘビーゲームの予感!
まぁ、歴史を題材にしたゲームって往々にして「重たい」ゲームが多いですよねー。ルールの分量も物理的な重量も。
筆者はコマやトークン類がごっそり入っていると割とワクワクしてしまう方なんですが、皆さんはどうでしょう?

ではこのゲーム、どんな内容なのかをざっくりと申しますと、5つに区切られた時代ごとに自分の国の領土を拡げ、都市を建設したり記念碑を建てたりして繁栄を築いていくゲームになります。
ただ、例えば『シヴィライゼーション』のように一つの国を選んでイチから発展させていくのではなく、時代ごとに違う国を担当するのがポイントです。
プレイ内容もほぼ対外戦争に絞られていますので、文化の発展だとか内政パートとかの面倒臭さは一切ありません!

それではセットアップから見ていきましょう。
まず各プレイヤーは担当する色を決めて、その色の『軍隊コマ』と『得点マーカー』を受け取ります。

世界地図が描かれた『ゲームボード』を卓の中央に広げ、適当な方法で『得点マーカー』を置く順番を決めます。
人数次第ですが、最低1点から最高6点まで最初から点数が入った状態でスタートするわけですね。
じゃあ点数高いほうが最初から有利じゃん、と思われるでしょうが、コレがそうとも言い切れないのがルールの妙というヤツです。

次に『帝国カード』と『イベントカード』を時代ごとに分けてシャッフルし、それぞれ5つの山を作ります。
つまり合計で10個の山が出来るわけですね。
この時、各山の枚数がプレイヤー人数と同じになるようにカードを(内容を見ないようにして)抜いてゲームから除外します。

同様に、『エリアタイル』を各時代ごとに分け、対応する時代の『帝国カード』の近くに置いておきます。

残ったコンポーネントは共通の在庫として適当な場所にまとめておきましょう。
セットアップは実はこれだけ。
他のヘビーゲームと比べてみても、拍子抜けするほど簡単なんじゃないでしょうか。

さて、ゲームに慣れた方はお気づきでしょうがこのゲーム、5つの時代に分かれているという事は……そう、5ラウンドでゲームが終了します。
各プレイヤーは毎ラウンド中に1回だけ手番を行い、勝利点を獲得していきます。
すべてのラウンドをプレイして最終的に最も多くの勝利点を得たプレイヤーの勝ち。
分かりやすいですね。

各時代の開始時には、いくつかの準備が必要になります。
まず『エリアタイル』を更新します。
『エリアタイル』は、そこで獲得できる勝利点を示したもので、同じエリアでも時代によって得られる点数は変わってきます。
1ラウンド目はローマ数字で『Ⅰ』と書かれたタイルを『ゲームボード』上の対応するエリアに並べましょう。
この時、数字が3つ書かれた方を表にして置いてください。
また、『エリアタイル』は必ずしも全てのエリアに配置されるわけではありません。
歴史上まだ文明が発生していない地域にはタイルは置かれないわけです。
中には複数の時代に共通して置かれるタイルも存在します。

ついでに『エリアタイル』の読み方も説明しておきましょう。
各タイルには3つの数字が書かれています。
左側の数字は『駐留』……「そのエリアに軍隊コマを1つでも置いていたら」もらえる点数です。
中央の数字は『優位』……「そのエリアに2つ以上の軍隊コマを置いていて、なおかつ自軍のコマが最も多い」場合にもらえます。
右側の数字は『覇権』……「そのエリアに3つ以上の軍隊コマを置いていて、なおかつ他国の軍隊コマが無い」場合にもらえる点数となっています。
複数の条件を満たしている場合、最も大きい点数だけを獲得できます。
つまり、相手の『覇権』を阻止するために1個でも他所のエリアにコマをばらまく、というのも一つの戦術になり得るわけですヨ!

次に時代ごとの『帝国カード』と『イベントカード』を配ります。
この時、最も勝利点が多いプレイヤーが『イベントカード』を、最も勝利点が低いプレイヤーが『帝国カード』をまず受け取ります。
受け取ったカードの中から各プレイヤーが欲しいカードを1枚ずつ獲得し、次に勝利点が高い(低い)プレイヤーへとカードを渡していきます。
最初に『得点マーカー』の多いプレイヤーが必ずしも有利ではないと書いたのは、このドラフト形式のせいだったんですねー。
特に、担当する国を決める『帝国カード』は点数の低いプレイヤーから選ぶことが出来るというのがポイントでしょう。
カードを回し終わったら、手元には『帝国カード』と『イベントカード』がそれぞれ1枚ある状態になります。

では、ここからが本当のゲームスタートです!
最も勝利点を多く獲得しているプレイヤーが進行役となり、『帝国カード』の裏面に書かれた国の名前を順番に読み上げていきます。
自分の担当する帝国名が呼ばれたら、『帝国カード』をオープンにして手番開始となります。

プレイヤーの手番は7つのメインステップに区切られています。
結構多いな、と思われるかもしれませんが、いくつかは自動的に進行するものですので、頭を悩ませるステップはそう多くありません。

まずひとつ目が『接収ステップ』。
デカい投石機を模した『カタパルトコマ』を受け取ります。
これは戦争を有利に進める事ができる手番プレイヤーの特権みたいなものです。

次に来るのが『王国ステップ』。
手番プレイヤーが『イベントカード』のうち、『王国カード』と呼ばれるカードを選んでいたら発生するステップです。
もし手札に『王国カード』があればカードをオープンし、このステップを実行します。
『王国カード』は「帝国の末端」であり、『帝国カード』と同様のステップ進行を行うため、詳しくは後述します。

3つ目が『建国ステップ』。
自分の『帝国カード』の右上に大きく書かれた数字と同じ数の『軍隊コマ』を、在庫から『帝国カード』上に移します。

次に、カード上の『軍隊コマ』1個を、カードに示されているエリアの『開始区域』に配置します。
その区域にすでに何らかのコマが置かれていたら、全て取り除いて在庫に戻してください。
そして、『帝国カード』の右下に王冠のついた盾のアイコンがあれば『首都コマ』を、盾アイコンだけなら『都市コマ』をその区域に配置します。
(『都市コマ』を置く盾アイコンは『王国カード』にしかありません)

カードには他にも何か特殊効果が書かれている場合もあります。
例えば、ラクダの絵とエリアが書かれていたら『隊商マーカー』をそのエリアに、帆船の絵が描かれていたら『艦隊マーカー』をそのエリアに配置します。
これらのマーカーが置かれたエリアは、その手番中は通行可能とみなされるようになります。

4つ目が『侵攻ステップ』。
いよいよこのゲームの本番と言っても過言ではないでしょう。
プレイヤーは『帝国カード』上に置かれた『軍隊コマ』を様々な区域へと配置し、支配領域を拡大していきます。
自分の『軍隊コマ』がある区域から、隣接する区域へのみ侵攻することが可能です。
ただし、後述しますが『休息中』(寝ている状態)の『軍隊コマ』はカウントしません。
必ず『活動中』(立った状態)の『軍隊コマ』を基準にしましょう。

まずプレイヤーは『軍隊コマ』1個を取り、すでにある自軍の『軍隊コマ』のある区域に隣接する区域に配置していきます。
この時、コマを置いた先の区域の状態によって、3パターンの処理を行います。

1:『軍隊コマ』が1つも置かれていない場合……何も起こらずそのままコマを配置できます。
2:自軍のコマが配置されている場合……前の時代に配置した『休息中』の『軍隊コマ』があったら、それを取り除いて『活動中』のコマを置き直します。
3:他のプレイヤーのコマが配置されている場合……戦争開始です! 次の『戦闘ステップ』に進みます。

「一つの区域に置ける『軍隊コマ』は一つのみ」という非情なルールにより、共存共栄などという甘い言葉はこのゲームにはありません。
『戦闘ステップ』は新たな区域に侵攻するたびに発生しますので、この『侵攻ステップ』中に何度も発生する可能性があります。
『帝国カード』上のコマがなくなるか、手番プレイヤーが終了を宣言するとこのステップは終了です。

ではここでサブステップである『戦闘ステップ』を説明しましょう。
このステップの勝敗いかんによって、対象の区域に置かれる『軍隊コマ』が決まります。
まず侵攻側のプレイヤーがダイスを2個、防御側のプレイヤーがダイス1個を振り合います。
侵攻側の振った出目の大きい方と防御側の出目を比べて、大きい方がこの戦争の勝者です。

※侵攻側が勝った場合……防御側の『軍隊コマ』を取り除き、自軍のコマを配置します。
※侵攻側が負けた場合……『退却』してコマを在庫に戻すか、『包囲』を開始するか決定します。
※出目が同じだった場合……『相討ち』になり、双方のコマを在庫に戻します。

なんて分かりやすい戦闘ルールなんだ……! と感動すら覚えるシンプルさです。
この時、条件によっては防御側に『防衛効果』が付く場合があります。
①地形……対象になる区域が山、もしくは森だった場合、防御側ダイスの出目に+1します。
②海軍……侵攻側が『艦隊マーカー』を使って進行してきた場合、防御側はダイスを1回振り直せます。
③砦……対象の区域に砦があった場合、防御側の振るダイスは2個になります。

さて、侵攻側が敗北した時の『包囲』とはなんぞや、とお思いでしょう。
これは侵攻側が負けても再チャレンジできるというルールなのです。
『包囲』を選ぶと、侵攻側は増援を呼んで追加の戦闘を仕掛けることができます。
ここでいよいよあの『カタパルトコマ』の出番です。

増援として追加される『軍隊コマ』は、『カタパルトコマ』についている『攻城トラック』の「+1」のマスに配置されます。
それから再度ダイスの振り合いになるわけですが、今回侵攻側はその出目に「+1」できるのです!
ここでさらに負けても「+2」、「+3」と増援を増やしていくことが可能です。
……まぁ、『帝国カード』上にコマが残っている限り何度でもチャレンジできるワケですね。
ただし出目への修正値は最大「+3」です。
戦闘が終了すれば、『カタパルトコマ』上の『軍隊コマ』は全て在庫に戻されます。
一応、一度『退却』を選んだ区域に再侵攻することも可能ですが、『軍隊コマ』の数的にはちょっともったいないかもしれませんね。

さて、戦闘が起こった結果、侵攻側が勝利または相討ちになった場合、その区域にあった建物コマはダメージを受けて『縮小』してしまいます。
『首都コマ』はひっくり返して『都市コマ』に、『都市コマ』は破壊されて共通在庫に、『記念碑コマ』も同様に破壊されてしまうのです。
自軍の支配区域にある『首都』は2点、『都市』と『記念碑』は1点の勝利点をもたらすのですが、これによって得られる勝利点が減ってしまうというわけなのです。
しかしながら、『帝国カード』の中には、最初に『首都』を置く代わりに『かがり火』のアイコンが描かれた『略奪帝国』というカードも存在します。
この『略奪帝国』は、縮小あるいは破壊した建物コマ1個につき1点の勝利点を得ることができるのです!
こういった『略奪帝国』はバンバン戦争を吹っ掛けていったほうがオトクになりますね。

次に5つ目の『建設ステップ』に入ります。
このステップでは、自分の帝国が支配している区域に『記念碑コマ』を建設できます。
まず『活動中』の『軍隊コマ』が置かれた区域を見て、描かれている『資源アイコン』(ツルハシとスコップのマーク)の数を合計します。
『資源アイコン』2個につき『記念碑』を1個建てることができます。
前述の通り、『記念碑』は1個1勝利点になりますので、なるべく『資源アイコン』の描かれた区域を狙って『軍隊コマ』を進めていきましょう。

そして6つ目の『休息ステップ』。
この手番に使用した『軍隊コマ』をすべて寝かせて『休息状態』にします。
そして手番中に配置した『隊商/艦隊マーカー』を全て取り除き、プレイした『イベントカード』と『帝国カード』も片付けます。

最後にあるのが『得点ステップ』です。
『ゲームボード』上にある自分の全ての『軍隊コマ』を見て、エリア得点や建設得点を得ます。
獲得した勝利点の分、トラック上の『得点マーカー』を動かしましょう。
また、割と重要なルールなんですが、トラック上で他のプレイヤーと同点になってしまった場合、手番プレイヤーが選んで±1点できるのです。
得点順位は次のドラフトの順番に関わってきますので、どちらを優先するかはご自由に、といったところでしょうか。

全員の手番が終了したらラウンドは終了、次の時代に移りましょう。
5番目の時代をプレイし終えたらゲームは終了です。

ヘビーゲームにしてはルールはシンプルと言ってもいい部類なのですが、実際にプレイしてみると、やはりメインとも言える『侵攻ステップ』が長くなってしまいます。
ですが、1マスずつ版図が拡がっていく様は、なかなかダイナミックな歴史のうねりを感じさせてくれる魅力があります。
時代が進んでいけば、世界各所に配置された自軍のコマが広大な版図となって見えてくるでしょう。
『イベントカード』で『王国カード』を選んだ場合、実質2回『侵攻ステップ』を行えるわけですから、一気に支配区域を広げたい場合にはもってこいです。
しかしその他の『イベントカード』は割とゲームの流れをひっくり返しかねないくらい強力な効果を発揮する場合もありますので、ドラフト時にはものすごく悩むんですよねー。
ちなみに『帝国カード』と違い、手番中に使用しなかった『イベントカード』は次のラウンドに持ち越せますので、使うタイミングも考えていきたいところ。

時代が進めば近海だけでなく外洋へも進出できるようになります。
その頃には、いい加減ユーラシア大陸だけでは勢力が行き詰まりつつあるタイミングになっているはずです。
終盤に出てくる帝国はより多くの『軍隊コマ』を持てるようになりますので、激烈な戦争に明け暮れるか、新天地を求めて旅立つかの選択も迫られるでしょう。

なんにせよ、ラウンドごとに世界地図が大きく書き換わるのがこのゲームの大きな特徴ですね。
歴史ゲームにありがちな外交交渉などがバッサリ省かれた分、侵攻に大きく焦点が当たっているわけですが、土地を獲って獲られて勢力図が目まぐるしく変わっていくのが視覚的にも楽しいゲームになっています。
プレイヤー間の直接攻撃が苦手、とおっしゃる向きもあると思いますが、戦闘に重点を置いているがゆえに、あまり遺恨を引きずらないデザインになっているように感じました。
例えどこかのエリアが全滅しても、次のラウンドには全く別のエリアで勢力を拡げられるので、カード次第では全然取り返しがつくんですね。
そういった意味では、気軽にバンバン戦争して気軽に滅びましょう! と言える良いゲームです。
実際、今回のプレイでも時代Ⅲの頃に一度勢力が絶滅しかけたプレイヤーがいましたが、終盤はかなり巻き返していました。
シンプルなルールであるがゆえのいい意味での大雑把さが、ある種のダイナミズムを生み出しているような気がします。
あなたも、このゲームで激動の世界史を体験してみませんか?

といったところで、今回のゲームはいかがだったでしょうか?
それではまた次の機会にお会いしましょう。

 

ライター紹介

松風志郎(まつかぜ しろう)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなくゲームのシステムデザインなども手がける。
アナログゲームとの関わりは古く、幅広いジャンルをたしなむ。
世界観にとっぷりと入り込めるゲームが好き。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ
大戦シミュレーションゲーム「萌え萌え2次大戦(略)」シリーズ
大戦シミュレーションゲーム「出撃!乙女達の戦場」シリーズ
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」
その他多数。

こんにちは。店長です。

下記の商品を新入荷しました。

 

・サイズ拡張:風に舞う策謀

・それはオレの牧場だ

・L-TILES

・EMOJITO

・ローラーコースター

 

また下記の商品を再入荷しております。

 

・サイズ

・サイズ拡張:彼方からの侵略者

・アンロック!ミステリーアドベンチャー

・ドミニオン海辺

・The FIFTEEN

・のびのびTRPGザホラー

・ブラックストーリーズ

・ブラックストーリーズ2

・ブラックストーリーズ3

・ハートオブクラウン

・ハートオブクラウンフェアリーガーデン

・ハートオブクラウン姫君たちの幕間劇

・デジャブ

・アンダーカバー

・おばけキャッチ2

・カルカソンヌJ

・ごきぶりデュエル

・コンプレット

・カタン

・カタン5-6人拡張

 

よろしくお願い致します。

いつもご利用ありがとうございます。

2011年10月より現在の料金体系で営業させていただいておりますが消費税増税や諸経費増加に伴い2018年10月1日より料金を改定致します。

またそれにあわせまして利用ルールの一部も改定いたします。

ご一読いただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

<利用料金>

旧)30分250円

新)30分300円

 

平日フリータイム

旧)1000円

新)1500円

 

休日3時間パック

旧)1200円

新)1500円

 

休日フリータイム

旧)2000円

新)2700円

 

・休日は小学生以下のお子様にも料金がかかるようになります。
なお平日については現行のまま大人1名につき小学生以下のお子様1名が無料でご利用いただけます。

 

<利用ルール変更点>

・ドリンクバーはプレイスペース利用のお客様は皆様ご利用できます。

・店内での飲食物の販売は終了します。

・トレーディングカードゲーム(TCG)、テーブルトークロールプレイングゲーム(TPRG)が利用可能になります。
また、電源ゲーム機、麻雀、トランプ、花札は利用不可となります。

・音響機器のご利用はできません。
携帯電話での通話や動画の閲覧などは周囲のお客様のご迷惑にならない音量でお願いいたします。

・写真撮影は他のお客様を許可なく撮影しないようご配慮ください。
ゲームの説明書の撮影は禁止致します。

 

こんにちは。

店長です。

9月17日で当店は開店7周年を迎えます。

皆様のご愛顧に厚く御礼を申し上げます。

そこで皆様への感謝の気持ちを込めまして、9/1より9月末日までの間「開店5周年記念セール」を実施いたします。

サンプルから外れたサンプル落ち品や外箱破損品など、お値打ち価格でご提供致します。

是非お立ち寄りください。

 

ご注意

・特価品は下線付きの値札で表示しています。

・サンプル落ち品は現状渡しとなります。お買い上げ前に状態をご確認ください。

・特価品のお会計ではクレジットカードはご利用いただけません。

・特価品のお会計はスタンプ付与の対象外となります。

「覇王龍城」
作者:ロレンツォ・シルバ、ヒャルマー・ハッハ、ルッカ・リッチ
メーカー:ホリブル・ゲームズ
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8才以上
プレイ時間:約45分

 


 

毎度どうもこんにちは。ライターの松風でございます。
まだまだ残暑厳しい日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
え? やっぱり涼しい部屋でボードゲームがしたい? そうでしょうそうでしょう。
それではここらでひとつ、頭を使う知的なゲームはいかがですかな?
というわけで今回ご紹介するタイトルは『覇王龍城』です!

中国産? と思われるかもしれませんがメーカーはホリブル・ゲームズというイタリアのゲーム会社。
『ポーションエクスプロージョン』や『スチームパーク』、『ワインと毒とゴブレット』など、独特のコンポーネントとアイデアが印象に残るメーカーさんですね。
この『覇王龍城』も使用するタイルは……麻雀牌!?

……によく似たオリジナルの牌となっております。
牌の柄は「商・農・兵」を表す『人牌』と、「季・風・龍」を表す『天牌』を合わせて6種類。
いくつかのパターンに積み上げられたこれらの牌を、各プレイヤーたちが取り除いてゆくというルールらしいです。
それってビデオゲームでは定番の『上海』なのでは……?
とはいえ、もちろんルールは『上海』そのまんまなワケではありません。

ではまずセットアップから見ていきましょう。
一番大きい『中央ボード』を人数に合わせた面を表にして、その上によく混ぜた牌を積み上げていきます。
その際、ボードに3と書かれている場所には牌を3枚、2と書かれている場所には2枚ずつ、重ねて置きます。
この積み上げた牌のことを『龍城』と呼びます。

次に『期限トークン』を左から順に、プレイヤー人数に応じたスペースが埋まるまで置いていきます。
この『期限トークン』は、ゲーム終了のタイミングを計るものです。

それから『龍カード』と『精霊カード』をそれぞれ1枚ランダムに選んで『中央ボード』横に並べます。
残りのカードはもう使用しませんので箱に戻しましょう。
これらのカードは、プレイ中のボーナス条件と、プレイヤー共通で使用できる特殊ルールを示しています。

最後に、プレイヤーは『国ボード』と、建物の屋根の形をした『社』コマを1個受け取り、手元に置きます。
『社』はそのまま『国ボード』上の『社プール』と呼ばれるスペースに置いておきましょう。

大まかには牌を積んでカードを2種類選び、自分用のボードを受け取るだけ、というシンプルなものになっていますね。
これにてセットアップは終了です。
「最近、龍を見たプレイヤーがスタートプレイヤーとなってゲーム開始です」なんてルールには書いてありますが、まぁそうそういないと思われますので適当に決めていいんじゃないでしょうか!

では、ここから実際にプレイの手順に入っていきましょう。
プレイヤーは時計回りの順で3種類あるアクションから1つを選んで実行していきます。

1つ目は『牌を合わせる』
『龍城』の最上段にある有効牌から1枚選び、さらに任意の階層から同一の有効牌を取って自分の『国ボード』に配置します。
有効牌とは、牌の長辺のいずれかが空いていて、そこに隣接する牌がない状態の牌を指します。
『上海』を遊んだことのある方には「ああ、アレね」と即座に理解していただけるでしょう。
つまり色もシンボルも一致する2つの有効牌を取って自分のボードに置く、という一番基本となるアクションです。

2つ目は『牌と社を取る』
『龍城』最上段の有効牌1枚を取り、さらに共通プールから『社』コマを1個得る、というアクションです。
1枚だけ、というのがミソですね。

3つ目が『牌を捨てる』
『龍城』最上段の有効牌を1枚取って捨て、共通プールから『勝利点トークン』1点を得ます。
捨てた牌は自分の『国ボード』の脇に裏向きにしてまとめておきます。

どのアクションを取るか宣言する必要はありません。
とりあえず牌を1枚引いてからどうするか考えてもいいでしょう。

さて、捨て牌以外の取ってきた牌は、すべて自分の『国ボード』に表向きで置かなければいけません。これはマストの行動です。
牌を置けるのは空いているスペースか、裏向きになっている牌の上だけです。
必ずしも、取ってきた牌を隣接させて置くという必要はありません。
バラバラのスペースに配置してもOKなのです。
ただし、大抵の場合は隣接して配置したほうが得点が乗りやすいでしょう。

取ってきた牌を含めて、同じ種類の牌が4つ以上隣接したら『合併』が起こります。これもマストの行動になります。
この時の「隣接」の条件は、牌の上下左右が連なっていればOK。階層が違っても構いません。
『合併』した牌はすべて裏向きになります。
一度に裏向きになる牌の数が多ければ多いほど高得点です!

『合併』が起こった時、自分の『社プール』に『社』があれば、今『合併』した牌の上に『社』を建てる事ができます。
建てられる『社』の数は、牌の種類によって変わってきます。
『人牌』なら1つ、『天牌』なら2つ建てることが出来るのです。
さらに『天牌』の中でも紫色の『龍牌』を『合併』した時、『社』2個に加えて『勝利点』も1点もらえます。

では『社』を建てる利点は何かといいますと、ゲーム終了時の得点計算に関わってきます。
『社』はゲーム終了時にボーナス点になるのですが、置かれている牌の高さによって得点が変わるのです。
最も低い1階層に置かれているなら1点、2階層に置かれているなら2点と、階層が高いほど得られる『勝利点』は高くなっていきます。
ただし3階層以上はいくら階層を積み上げてもすべて3点になります。

『社』は『合併』が起こったタイミングでしか置くことが出来ません。
つまり、以前『合併』させた牌の上には、もう『社』は置けないのです。
これ、何げに重要なルールですよ!

中央の『龍城』から牌を抜いて、自分の『国ボード』上に『龍城』を再現していく……そんな光景をイメージしてもらうのが一番でしょうか。
有効牌の見極めと、『社』を得るアクションをいつ行うか、この辺が駆け引きの発生するポイントですね。
あとは『合併』で大連鎖を作るためにわざとズラした所に牌を置くのも手ですが、自分の手番でそうそう狙った牌が得られる保証もなく……。
堅実に『勝利点』を稼ぐか、大量得点を狙うかで戦術は大きく変わってくるでしょう。
なんせ4枚で即『合併』を作っても2点にしかなりませんが、6枚まで繋げば5点、8枚なら8点もの『勝利点』が入ってくるのですから!

とまぁ、これだけでも十分面白いんですが、セットアップに使用した『龍カード』と『精霊カード』についてもご説明しておきましょう。
これらは実は追加ルールのようなもので、ゲームに慣れてない内は使わなくても構わないといったものなのです。

『龍』とは、このゲーム世界に実在している国家の守護神みたいな存在で、王国の中心であった『龍城』を庇護していた『太古龍』が最も力の強い龍みたいですが、それ以外にも多くの龍が現存しています。
特定の形に城を建てる事によって、彼らを喜ばせる事ができたらゲーム終了時にボーナス点が入ってくる、という仕組みです。
この『龍の要求』はホントに様々な種類がありますので、プレイに一層戦略性が加わることでしょう。

そして『精霊』ですが、こちらは城を組むのに手を貸してくれる存在のようですね。
プレイヤー全員に共通して使える特殊能力を提供してくれます。
ただし、使用する際には自分の『国ボード』上から表向きの牌1枚か、『社プール』にある『社』1個の内どちらかを捨てなければいけません。
そして能力を起動できるのも各手番中に1回だけです。
なかなか使い所が難しいですが、精霊によってはかなり強力な能力を持っていますので、ゲームを有利に運ぶには狙って使っていきたいところです。
ちなみに起動コストとして牌を捨てたら、能力は必ず発動させなければいけません。
つまり、不要牌を捨てるのに利用したらアカンよ、という事でしょう。

さて、ゲームが進み『龍城』の残りが最下層の1段目のみになった時、全プレイヤーは『龍の召喚』という4番目のアクションを選択できるようになります。
『龍の召喚』とは、『期限トラック』の上にある『期限トークン』を右端から順に1つゲットします。
この『期限トークン』はターン終了時に2点になります。
そして『期限トラック』上の「!」と書かれたマスがオープンになったら『太古龍』が召喚されてしまった、ということで最終ラウンドがはじまります。
そのままゲームを進め、次にスタートプレイヤーの右隣のプレイヤーが手番を終えたらゲーム終了となります。
つまり牌が残り少なくなってきたらさっさとゲームを終わらせにかかるか、最後まであがくか、ある程度選べるわけですね。

最終的に『勝利点トークン』、『社』ボーナス、『龍カード』の達成状況、『期限トークン』を合計して、最も勝利点の多かったプレイヤーの勝利となります。

ルールはそこまで複雑なものではないのですが、とにかく複数人で牌を取り合う上に『合併』のタイミングや『社』の在庫状況なども絡んできて、かなり頭を使う感じのゲームですね。
運要素はほぼありませんので、終盤に巻き返して大逆転! なんて事もほとんど無いと言っていいでしょう。
序盤からしっかり考えて自分の城を構築していかないといけません。
『龍カード』『精霊カード』を取り入れると、さらにゲームのバリエーションは膨大になりますので、リプレイ性はかなり高いと言えます。
組み合わせを変えて何度も遊びたくなってしまいますね。
そしてなんと言っても、カチッと鳴る牌の感触が気持ちいい!(そこか)

実際にこのゲームが『上海』を参考にしたのかは分かりませんが、昔からある名作ゲームの翻案として見た場合、かなり洗練されたルールになっていると思います。
というわけで、競技性がありつつちょっと目先の変わったボードゲームを遊んでみたい方にオススメです!
気がつくと、黙々と牌を積み上げている自分に気づいてしまう事でしょう……。

といったところで、今回のゲームはいかがだったでしょうか?
それではまた次の機会にお会いしましょう。

 

ライター紹介

松風志郎(まつかぜ しろう)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなくゲームのシステムデザインなども手がける。
アナログゲームとの関わりは古く、幅広いジャンルをたしなむ。
世界観にとっぷりと入り込めるゲームが好き。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ
大戦シミュレーションゲーム「萌え萌え2次大戦(略)」シリーズ
大戦シミュレーションゲーム「出撃!乙女達の戦場」シリーズ
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」
その他多数。

こんにちは。店長です。

下記の商品を新入荷しました。

 

・デクリプト

・ツッコミかるた

・テラフォーミングマーズ拡張ヴィーナスネクスト

・The FIFTEEN

・コードネームXXL

 

また下記の商品を再入荷しております。

 

・トマトマト

・ワードスナイパー

・トーキョーハイウェイ

・お宝はまぢか

・カヴェルナ洞窟の農夫たち

・ダウンフォース

・ドブル

・ドミニオン陰謀

・ピココ

・クトゥルフの呼び声フラックス

・シンデレラが多すぎる

・モンスターメーカー

・ザゲーム

・スコットランドヤードカードゲーム

・ふたつの街の物語

・ラブレター

・スコットランドヤード

・ブロックス

・ブレードロンド

・メトロックス

 

よろしくお願い致します。