ボードゲームレビュー第114回「スプーキーズ」

「スプーキーズ」(原題:Spookies)
発売元:HABA/日本語翻訳:すごろくや
作者:シュテファン・クロス
プレイ人数:2~5人
対象年齢:8才以上
プレイ時間:約30分

 


サイコロを振って、オバケ屋敷に行きたいかぁぁぁぁぁぁ~~~!?(BGM:アメリカ横断ウルトラクイズのテーマ曲)

はいっ! ってな訳で、毎週木曜日はキウイの日! 司会の三家原です!(まてこら)
さあ、皆さん、幽霊屋敷といえばどんなイメージをお持ちですか? 恐怖? スリルとサスペンス? それとも恐怖に満ちあふれた窓? 色々な要素を持っている幽霊屋敷ですが、今回は特に度胸が試されるのですよ!

ってな訳で、今回ご紹介するHABA様の「スプーキーズ」なのですー!

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スプーキーズ、つまり「実態のない」とか「幽霊」の事ですね。うん、そのまんまなネーミング(笑)。
でも、このゲームはお子様でも遊べる怖くないゲームなので、安心して遊べるのですよ。

ちなみにゲームデザイナーは、ドイツのシュテファン・クロス様♪
2014年に動物をバーに送り込むという、ユニークな発想の「ビースティーバー」でデビューして、本作は二作目となるようです。
ちなみに、この「ビースティーバー」は、続編として「ビースティバー:街に新しい動物がやって来た」をリリースしている模様。
まだデビューして間もないので作品も少ないですが、ドイツのエッセンで行われているボードゲームメッセ「シュピール(Spiel)」でも注目を集めたりしていて、これからドンドンと伸びていきそうな期待のデザイナー様なのですよ!

○ゲームの準備

1)まずはゲームボードを中央に置いて、人物コマを庭の門の前に配置します。

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おどろおどろしいけど、どこか可愛いお化け屋敷なのですよ。

2)プレイする人数に応じたお化けチップを、ボードゲームの横に配置します。

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お化けチップは、2人なら50枚、 3人なら60枚、4~5人なら75枚。

3)一番勇敢な人から始める。

何をもって勇敢とするのか、それはプレイヤーの気持ち次第!(まてこら)。

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以上!!

……。

……え? 本当に以上なのかって? いや、本当に以上なのですよ。
だって、それ以外に残っているコンポーネントってサイコロだけですもの。これ以上は用意のしようがないのですよ!(まてこら)。

○ゲーム進行

ゲーム進行は一番のプレイヤーから、時計回りにゲームは進行します。
手番が回って来たプレイヤーは、まず初めに友達ダイスを振って、今回移動させるキャラクターを選択します。

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金髪のいかにもやんちゃそうなクラッコ。

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どこか気弱そうなドッグのシュノファー。

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紅一点、懐中電灯を持っていて準備のいいハーニャ。

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チームの頭脳役なのか、それともただのお坊ちゃんなのか、ドゥフィー。

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チームに必ず一人はいる食べ物担当、ポピー。

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以上の個性的(?)なキャラクター5人なのですが、キャラクターによって能力が違うなんて事は全く無いので、ご安心ください(まて)。
そう。どのキャラクターに当たっても、得があるとかそういう違いはないのですよ!!!
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ちなみに「?」が出た場合は、好きなキャラクターを選択して移動させる事が可能となります。
優位なキャラクターを選択して、ゲームを有利に進めましょう♪

さあ、いよいよお化け屋敷探索の始まり始まり始まり~!
移動させるキャラクターが決まったら、プレイヤーは黒の移動用ダイスの個数を決めて振りましょう。
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運命の黒ダイス。さあ、貴方は何個でチャレンジします?

こうして振った結果、振ったサイコロの目の上位2つの合計数が、次の階の横に書かれた数字よりも大きければ、移動成功。
もしも小さければ、移動失敗となります。
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なので玄関から庭に移動しようと思ったら、6以上を出さなければならないのですよ。

こうして移動に成功したら、プレイヤーは使用したサイコロの数に応じてお化けチップを入手します。
あと手に入れたお化けチップは、ゲーム終了までは裏向きのままにしておきましょう。

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最初は2個で1枚しかもらえない、お化けチップも……。

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最上階だとこんなにもゲットチャンスが! まあ、その分クリアのノルマは厳しいんですが……(苦笑)。

そして、ここで運命の分かれ道!
もしも移動に成功したプレイヤーは、先に進むのか!? それとも踏みとどまるのか!? という選択に迫られます!

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進むべきか、留まるべきか……運命の分かれ道なのですよ。

先に進む場合、黒の移動サイコロの個数を決め直して、振り直します。
振り直して次の階への目標値を上回れば、再び階を移動してお化けポイントをゲットして、再び上に行くかどうかの選択を……と繰り返していきます。
そう、このゲームでは上の階に移動出来た場合は、連続でお化けポイントを獲得しまくる事も可能な訳ですよ!

……が、そうは問屋が卸さないのが、このゲーム。
もしも成功しなかったら? ダイスの目が次の階に届かなかった場合は?

その時は、プレイヤーに手痛い罰を受けて頂くのです。

次の階への目標値を下回ってしまった場合、残念ながら移動失敗となります。
プレイヤーは、キャラクターを下に移動させなければならないのですが、移動する数はサイコロ2個の合計値が階の目標値を上回っている階まで、降下しなければならないのです。

つまり5階に居た人がうっかり合計値5以下を出してしまった場合、ストーンと門まで放り出されてしまう危険が!
しかも、ただ放り出されるだけではなくて、それまで獲得していたお化けポイントを下りるフロア1階分につき1枚を置いていかなければならないのです。

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兵どもが夢の跡……ってか、最上階付近でそんなにも積まないでくださいぃぃ~~!(涙)。

そして、この各階に置かれたお化けチップは、次のプレイヤーからサイコロ2個だけを振って、その階に到達した時にボーナスとして入手する事が出来るのです。
しかも、2個だけの場合はお化けポイントの獲得も最大なので、結構なポイントが期待出来るのですよ~!

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なので、この場合だと2個振って10以上を出せば、一気に16枚も手に入るのです……!!

こうして次々と屋敷の中を上がったり下がったりを繰り返し、お化けチップが無くなったらゲームは終了♪
最後に、入手したお化けチップをひっくり返して、合計値が一番大きいプレイヤーがこのゲームの勝者となります!

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得点の最大は5点なので、上手く手にしていれば逆転も夢じゃない?

○総評

今回ご紹介した「スプーキーズ」は幽霊屋敷探索というよりも、Schmidt Spiele社からリリースされている、「ダイヤモンド」のような度胸試しなゲームに近いですね。
ただし誰かが一度チップを独占し始めると、そこからの逆転要素が薄い気がしますけど、お化けチップの裏の得点が分からないので、意外と最後の集計で逆転しているというのがありそうな気がします。

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サイコロを最大にして堅実に行くのか、それともギリギリで高得点を狙うのか。
結構個人の性格によって、本作のプレイスタイルが変わってくるゲームだと思いましたね。

プレイしてみた感想としては、ボードゲームをすでに楽しんでいる層にとってはシンプル過ぎるかな? という感じです。
ゲームにこなれてくると、どうしても複雑なルールのゲームを遊びたくなるものだとは思いますが、逆にまだ慣れていない子供とワイワイと遊ぶのには、最適なゲームなんじゃないかと思いますねー。

私はこういう誰でも、その場で、すぐに、でもドキドキとした駆け引きのあるゲームというのがとても大事だなぁ~っと思う人間なので、こういうゲームももっともっと増えて、今よりも多くの人がボードゲームの世界に足を踏み入れる機会が増えてくれたらいいな~っと思うのですよ。
そういう意味で、本作は程よい味加減で作られているゲームなんじゃないかと思いますねー。
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果たして、次の彼らの冒険はどんな結末を迎えるのか……!?(まてこら)。

ってな訳で、「スプーキーズ」にちょっとでもご興味が出た方、ぜひぜひ一度遊んでみてくださいね~♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。