ボードゲームレビュー第119回「サンクトペテルブルグ第2版」

「サンクトペテルブルグ第2版」
発売元:アークライト
作者:ベルント・ブルンホーファー&カール・ハインツ・シュミール
プレイ人数:2~5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:60分

 


 

はらしょー! 毎週木曜日はキウイの日♪
木曜日じゃなくてもキウイの日♪(まてこら)

さあさあ、今週も私、三家原がプレイしたゲームのご紹介をしちゃうのですよ~!

え? なんでいきなりロシア語で挨拶なんだって?
ふふふ、それはもちろん、今回のゲームがロシアに関わっているゲームだからですよー!

ってな訳で、今回ご紹介するのはハンス・イム・グリュック様&アークライト様がお送りする「サンクトペテルブルグ第2版」なのですーっ☆

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実はこのゲーム、2004年に発売された「サンクトペテルブルグ」が十周年記念ということで、クラウドファンディングを通して製品化されたんだとか!

それまで拡張でなければ出来なかった5人プレイを最初から出来るようにしたり、市場フェイズのルールや、拡張に入っていた紫のアクションカードも収録。
オリジナルルールと、新ルールのどちらでも遊べるようになっていて、まさにサンクトペテルブルグをやり込む人専用に特化された、まさに完璧な一本なのですよ!

そんな今から12年前にリリースされた「サンクトペテルブルグ」ですが、発売した当時から話題の多かった作品だったみたいですねー。
なんたって、その年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートしたり、ドイツゲーム賞では堂々の1位、アラカルトカードゲーム賞では惜しくも2位と国内だけに留まらずオーストリアや日本と海外でも評価されたりと、まさに名作と呼ばれるのに相応しい経歴の数々です。

ちなみに本作のデザイナー様であるB.ブルンホーファー様は、1983年に西部の街を舞台にした「ドッジシティ」でデビューを飾りまして、その後1985年までは新作を出していたものの、その年から2004年まで約19年の沈黙を経て、偽名を使って「サンクトペテルブルグ」で復活したんだとか。

……それにしても、なぜに偽名を使ったでしょうね?(汗)

まあ、疑問はさておき、その後は数年ずつではありますが、今日まで新作をリリースされているようですねー。
いやー、こうしてデザイナー様が活動をされている事というのは、良いことなのですよ。

また本作の作られた経緯も、興味深いんですよねー。
冒頭にも書きましたけど、この「第二版」はクラウドファンディングによって資金を募って作られた作品なんだとか。
しかも、当初の予定だった金額に対して、5倍近くの融資があったとか……ううむぅ、このゲームのファンの多さを物語るエピソードの一つですね。

聞いた話だと、海外ではクラウドファンディングによって、ボードゲームの開発資金を募るのも結構多いらしいですね-。
試しにHPで検索をしてみると、出てくる出てくる……いやー、ここまで多いとは思わなかったのですよ(驚)。
むむむ、日本でもこういう流れができていくのですかねー? なかなか興味深いところなのです。

まあ、前置きはこの辺にしておきまして、さっそくゲームのやり方のご説明なのですー♪

○ゲームの準備

1)まずは、テーブル中央にゲームボードを広げます。大聖堂が描かれている表側が初級用、同じ位置に表が描かれた裏側が上級用になるのですよ。

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2)シンボルカード4枚を伏せてよく混ぜ、以下のように配りましょう。

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4人ゲーム時:各プレイヤーに1枚
3人ゲーム時:最年少のプレイヤーに2枚、残り2人に1枚ずつ
2人ゲーム時:それぞれに2枚

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裏面には、それぞれ違った絵柄が描かれています。

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配り終わったら、カードの絵柄と同じ木製のシンボルマークをゲットします。
2枚もらった場合は、2個ゲットすることになります。
ゲットしたら、カードは不要となるので箱に戻しておきましょう。

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3)カードを種類ごとに分けたら、よくシャッフルをしてゲームボード上の対応する場所に置きます。
これで盤上に、4つの山札が出来上がり♪

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左から職人、建物、貴族、拡充の4種類の山札が出来ました。

4)各プレイヤーに25ルーブルずつ配りますが、基本的に所持金は他のプレイヤーに見えないよう秘密にしておきます。
なので、誰かに訊かれても、所持金を教えたりしちゃ駄目なのですよ。
また、残ったルーブルはゲームボードの脇に置いて、プレイ中はそこを「銀行」として扱います。

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5)プレイヤーはそれぞれ担当の色を決め、駒2個を取ります。
その内の1つは得点トラックの0のマスに、もう一つは自分の担当色を示すため、手元に置いておきましょう。

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左のマーカーは上級用で使うのですよ。

6)ゲームのルールでは、このゲームは最年長がゲーム進行を管理する事という風になっています。
なので、最年長の人は最後に職人の山札からカードをめくって、ゲームボード上の上段に並べていきます。

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もしも4人ゲームなら8枚、3人ゲームなら6枚、2人ゲームなら4枚を上段に並べ、雇用の山札を90度回転させます。
この90度回転していることが、現在のフェイズを示しています。

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これで、ゲームの準備は完了です♪
最初は戸惑うかもしれませんが、慣れると10分もかからないので、2回目からはサクサクと出来るのが嬉しいですねー。

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○ゲームの流れ

さあ、準備が終わったら、いよいよゲーム開始なのですよ!

サンクトペテルブルグは、プレイヤーが与えられた資金を元手に職人や建物を購入し、そこから発生する収入で、さらなる投資を繰り返しつつ、ゲーム終了まで勝利点をたくさん稼ぐのが目的のゲームなのです。

ゲームは、基本的に下記の4フェイズを繰り返す事で、ゲームが進行していきます。

☆1ラウンドの流れ☆

雇用フェイズ → 建築フェイズ → 影響フェイズ → 昇格フェイズ

雇用フェイズ
・主に収入が発生する「職人カード」が補充されるフェイズ。

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建築フェイズ
・主に勝利点が発生する「建物カード」が補充されるフェイズ。
・特殊な能力を持つカードが入っている。

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影響フェイズ
・収入か勝利点、もしくは両方を持つ「貴族カード」が補充されるフェイズ。

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昇格フェイズ
・収入か勝利点、もしくは両方を持つ「拡充カード」が補充されるフェイズ。
・特殊な能力を持つカードが入っている。
・他のカードと違い、職人・建築・貴族の三種類がある。
・購入方法が他のカードと違う。

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また各フェイズのスタートプレイヤーは、そのフェイズの絵柄と同じシンボルマークを持っている人からとなります。
つまり、雇用フェイズなら職人、建築なら建物、影響なら貴族、昇格なら拡充のシンボルを持っている人から時計回りに進めていく事になります。

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※各フェイズ内の大まかな流れ

(雇用・建築・影響フェイズの大まかな流れ)
1.カードの補充→2.アクション→3.決算→4.次のフェイズに移行

1.カードの補充

各フェイズの最初には、ゲームボード上にそのフェイズの山札から補充用カードをめくります。
もしもゲームボード上にカードが残っているなら、そのカードを右に寄せておきましょう。

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残ったカードを……

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寄せ寄せしたら……

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カードを補充っと♪

建築フェイズなら建築の山札を、影響フェイズなら影響の山札から上段に補充を行っていくのですが、ゲームボードの上下段あわせてカードが8枚になったら、補充をやめます。

補充が完了すると、フェイズと同じシンボルを持っているプレイヤーから、時計回りに1回ずつアクションを行って行きます。

え? 最初から8枚ゲームボード上に配置されていた場合はどうなるんだって?

ふふふ、その場合は補充されません……そう、フェイズは移動したはずなのに、そのフェイズのカードは補充されないまま進むのですよ-!!

だから、山札を90度に回して今のフェイズを示すっていうのがとっても重要になってくるので、忘れないでくださいね~。

2.アクション

プレイヤーは、下記の4つのアクションを行う事ができます。

2-1.カードの購入

職人や建物などのゲームボード上に出ているカードから1枚を購入します。
場の上段・下段どちらから買っても構いませんが、カードを購入したら、代金を銀行に支払い、カードが全員に見えるよう公開して手元に置きます。
また、手元にカードを置くときは、職人、建物、貴族と分けて、同じカードはまとめて置くようにすると後々楽になります。

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※カード割引について
カードを購入する費用は、それぞれのカードの左上に書かれています。
また、場合によってはこの費用が割引になる事があります。

A)同じカードが手元にある場合
手元に同じカードが1枚あれば1ルーブルだけ、代金が安くなります。
そして何よりも大事な事に、この効果は……重複します! 重複します! 大事な事なので、二回言いましたよ!(まてこら)

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5ルーブルの露店の場合、2枚目からは4ルーブル、3枚目から3ルーブルとなっていくのですよ。

B)購入するカードが下段にある。
ゲームボードの下段にあるカードは、1ルーブル安くなります。
Aの効果と併用できるので、最低でも2ルーブルは安く購入できるのですよ。

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5ルーブルの露店も、下段になれば4ルーブルで購入可能!

※ただし、元値よりも割引が大きくなったとしても、最低1ルーブルは支払わなければならないので、注意しましょう。

注意点
基本的に、購入はゲームボード上の好きなカードを1枚購入なのですが、ゲーム開始時の最初の雇用フェイズだけは、職人カードを必ず購入し、雇用フェイズ終了時には、手元に職人カードが2枚ある状態になければならないので注意しましょう。

2-2.カードの予約と購入

「カードの購入」の時と同様に、ゲームボード上の好きなカードを1枚だけ取り、こちらはカードの中身を全員に見えないよう非公開にして手元に置きます。

この行動に費用はかかりませんが、最大で3枚までしか保有することはできないので「これは絶対に欲しい!」というようなカードの時に使うといいのですよ。

この予約したカードは、手番プレイヤー時に1枚だけ購入する事が可能です。

ただし、一度予約にしてしまうと下段割引は消滅してしまうのでご注意(ただし、複数割引は適用されます)なのですよ。

2-3)特殊効果の発動

一部のカードには、特殊効果を備えているカードも存在します。
初級の建物だと「倉庫」「酒場」「観測所」「ポチョムキン村」の4つですね。

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A)倉庫
購入すると、カードの予約の上限が4枚になります。
この能力は「倉庫」が失われるまで永続されますので、うっかり壊さないように注意しましょう。

B)酒場
各ラウンドの「建築フェイズの決算時」に、実行可能なカードです。
2ルーブル支払う事で、勝利点を1点獲得することができ、最大5点まで購入することができます。
また、1枚につき5点なので、2枚持っていれば10点稼ぐ事も……! まあ、お金があれば、の話ですが(汗)。
あと、これとは逆に勝利点1点を2ルーブルに換金、というのはできないのでご注意をください。

C)観測所
各ラウンドの「建築フェイズ」時に、実行可能なカードです。
実行すると、任意の山札の一番上から1枚めくり、そのカードを購入、予約、破棄のいずれかを選択することができます。
またこのカードは使用しても破棄にはならないので、毎ラウンド使用することが可能です。
ただし、山札の最後の1枚は対象外なので、注意しましょう。

D)ポチョムキン村
各ラウンドの「昇格フェイズ」で購入、または予約していた拡充カードを購入する際に使用する事ができます。
※詳細な説明については、「昇格フェイズ」にて。

2-4)パス

1と2の行動ができない、もしくはしたくない場合、「パス!」と声に出して宣言しましょう。
全員が「パス」を行ったら、このフェイズは終了となって決算へと移ります。
ですが、ここで要注意!
一度パスを宣言しても、一周して自分の手番になれば、再びカード購入などのアクションを行う事が可能です。つまり、様子見をしてから購入するという手もあるのですよ。
ただし、その場合は再び連続してパスが発生しないとフェイズの終了とはなりません。
最後に行動した人から順番に手番を一周して、もう一度その人の手番が終わった時に、その人を含めて全員がパスをしていたら、このフェイズは終了するのです。

3)決算
全員がパスを宣言したら、決算に移ります。
決算対象は、そのフェイズに応じて変わります。
雇用フェイズなら職人カード、建築フェイズなら建物カード、影響フェイズなら貴族カードから、収入や勝利点の獲得を行っていきましょう。

ただし処理の対象となるのは、自分の手元で公開されているカードのみ!
なので、この時の処理にうっかり予約カードを含めないように注意しましょう。

混乱が起きないように、決算処理はスタートプレイヤーから時計回りに、管理役が責任をもって収入は銀行から取り出し、勝利点の場合は得点トラック上にあるプレイヤーの駒を、対応する歩数だけ進めます。

4)次のフェイズに移行

決算が終了したら、このフェイズは終了となって次のフェイズへ移行となります。
90度回転させていた山札を元に戻し、次のフェイズの山札を90度回転させましょう。
こうする事で、現在のどのフェイズが行われているのかを示すことになります。

※昇格フェイズの流れについて

ラウンドの最後に位置する「昇格フェイズ」だけは、他のフェイズとは違う流れとなります。

(昇格フェイズの大まかな流れ)
カードの補充→アクション→“下段のカードは捨て札にし、上段のカードを下段に移行する”→次のラウンドに移行

基本はほぼ同じなのですが、このフェイズだけ「決算」が存在せず、フェイズの終了時には「下段のカードは捨て札にし、上段のカードを下段に移行する」という処理が加わります。

またこの昇格フェイズで補充される「拡充カード」も、特殊な処理のカードとなっています。
拡充カードの山には雇用・建築・貴族の各10枚ずつ入っているのですが、これまでのフェイズとは違った方法で購入します。

この「拡充カード」を購入するには、購入予定であるカードと同じ種類(職人・建築・貴族)に属するカードを保有していなければなりません。
保有している場合、保有しているカードの金額と購入する「拡充カード」の金額を差し引きし、差額分を支払って保有していたカードを「拡充カード」と入れ替える事で、そのカードの収入と勝利点(一部、特殊能力あり)で、ゲームを続けることが可能となります。

あと、注意しないといけないのが、職人の場合は同じアイコンの職人でないと交換できないのです。

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つまりこの場合だと、10ルーブルと6ルーブルを差し引いた残り4ルーブルを支払う事で、昇格が可能になります。

そう、つまりこの「拡充カード」だけを購入しても、何の意味もないのですよ!

しかも、この「拡充カード」は収入や勝利点が高いだけでなく、特殊な効果を持っているカードもあるので、ぜひとも入手しておきたいカードの一種です。

もちろん、この「拡充カード」も予約の対象なので、今は無理でもあとでならと思って保有するのも手ですね。

C)続・ポチョムキン村

そして、この「拡充カード」を購入する際に輝くのが、この「ポチョムキン村」なのですよ!

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購入時は2ルーブルの価値しかないこの村は、「拡充カード」の「建築」と差し替える際に6ルーブルになるという素晴らしいカードなのです。
なので、こういう買い方をする場合。

本来なら、追加で14ルーブル枚支払わなければならない建物ですが、ポチョムキン村なら10ルーブルで入れ替えられるのですよ。

「拡充カード」は主に勝利点や購入を強化するものが多いので、早めに購入しておくとお得感があるのが特徴ですね。

「昇格フェイズ」が終了したら、残ったゲームボード上のカードから下段を捨て札に、上段を下段の右端に寄せて配置します。

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ラウンドが終了したら~

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こうだー!

そして各プレイヤーが保有しているシンボルマークを、時計回りに隣のプレイヤーに手渡しましょう。

こうしてこのラウンドは終了となり、全ての山札が最低でも1枚以上あれば、次のラウンドへと移行となります。

○ゲーム終了と最終決算

山札のどれか一つのカードが、ゲームボード上に置かれて無くなったら、そのラウンドが終了すると同時にゲーム終了となります。

またこの最後の一枚だった為に、ゲームボード上への補充が8枚埋まらなかったとしても、その状態でゲームは最後まで進行していきます。

そう、最終ラウンドになると、品薄で満足に購入できずに終わると言うことがあるのですよ(汗)。

こうしてラウンドが終了したら、最終決算へと移行します。

1.貴族による追加点

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手元に貴族が“何種類あるか”数えます。
そう、種類であって枚数ではないのでご用心なのですよ。たとえ同じ種類の貴族が何枚あったとしても、あくまで1種類としてしか数えません。
この種類の数を、ゲームボード上に書かれている貴族追加点表で確認し、その分だけ勝利点を追加しましょう。

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上段が貴族の種類数、下段が得られる勝利点。

2.ルーブルによる得点

現在の所持金で、10ルーブルごとに、勝利点を1点獲得します。
10ルーブル1点ってあんまりお得感がないので、最後にお金を余らせるよりは、酒場に直行して課金しまくるのも手かもしれませんねー。

3.減点

もしも、ゲーム終了時に予約が残っていたプレイヤーは1枚につき5点の減点を受けます。

こうして最終計算を行って、一番勝利点を稼いだプレイヤーが勝者となります♪

……とまあ、ここまでがサンクトペテルブルグの基本ルールとなります。

でも、これだけじゃあ、なんでわざわざ「第二版」を紹介したんだってなっちゃうので、新要素として付け加えられた部分をご紹介ご紹介なのですよーっ!

○新たなるサンクトペテルブルグ(上級編)

この上級編からは、「市場」という概念が追加されます。
またゲームボードをひっくり返し、取引表示欄が書かれている面を表にします。

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そして、それまでと同様にゲームを準備するのですが、追加で各プレイヤーに同じ色のディスク5枚を配布し、山札には「商品カード」を追加、ゲームボード横には10価値チップ、商品アイコンチップを追加配置。
最後にゲームボード上の取引表示欄に「市場価値タイル」を設置します。

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さらに、これで上級編の準備は完了です。

※初級編からの変更点

4人までだったのが、最大5人で遊べるようになります。
最初の雇用フェイズは、初級と同じ8枚(プレイヤーが5人の場合は10枚)からスタートとなりますが、ゲームボード上並べる枚数が、8枚から10枚に変更となります。

ゲーム全体の進行自体は初級編と変わらないですが、雇用フェイズと建築フェイズの間に、市場フェイズが追加されるようになります。

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市場フェイズ
このフェイズが始まったら、それまで通り山札からゲームボード上に商品カードを補充し、各プレイヤーは購入・予約などをしていきます。

・商品カードを購入した場合
商品カードを購入したプレイヤーは、購入した商品カードの右上に描かれているアイコンを確認しましょう。

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このアイコンに書かれている数と同じ分だけ、自分の色のディスクをゲームボード上の取引表示欄の対応するマスに配置します。

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そう、この市場カードを購入すると、どんどんとディスクが上昇していくのですよ!

また特殊カードとして「先物取引」というのがあって、このカードは購入時は1ルーブルなのですけど、配置した途端、ディスクが4マス上昇するというカードなのです。

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しかも、すぐに配置する必要はなくて、保有(予約とは別枠扱い)し続けて「今だ!」と思う時に配置する事ができるのです。
ただし、この「先物取引」は初期投資は安いのですが、市場の決算時に「維持費」を支払わなければならないのですよ。

市場フェイズの決算
他のフェイズ同様、商品カードに書かれている分の収入を得ますが、さらに追加で市場の決算がおこなれます。

この追加される決算はゲームボード上の取引表示欄で確認します。
またこの確認時に、「先物取引」を使用しているプレイヤーは「維持費」を支払うか支払わないかを選択しなければなりません。

・「維持費」を支払う場合
「維持費」の金額は、その時の市場の価値によって変わります。
ですので、まずは「市場の価値タイル」の左側の数字を確認しましょう。この数字が現在の「先物取引」の「維持費」となります。

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なので、今だと4ルーブルが維持費となります。

・「維持費」を支払わない場合
支払わなかった場合、「先物取引」を破棄して、得ていた4マス分を下げます。

この「維持費」の確認は、毎ラウンド行われるので「先物取引」をたくさんすると、維持費だけで大変な事になってしまうのですよ……(汗)

こうして「維持費」の確認も終わったら、各商品のマスを確認していって、上から1位と2位のプレイヤーに勝利点が与えられます。

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この場合だと、1位には4点、2位には2点が与えられます。

この「市場価値タイル」は各ラウンドの終了時にめくられて上昇していくので、その分勝利点が強化されると同時に、「維持費」が高騰していくという素敵な仕様となってます(汗)。

また基本的にディスクの上昇は「商品カード」で行われますが、他のカードにも上昇させてくれるものもあるので、購入時にその辺も注目してやっていくと、勝利に一歩近づいて行くことができるのですよ♪

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とまあ、「市場」を加えたルールの大まかな流れは、こんな感じですねー。
本当はもう少し細かくルールがあったりしますが……ここから先は、君たちの目で確かめてくれ!!(まてこら)

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この「サンクトペテルブルグ第2版」には他にも「饗宴」「上流階級」「補佐役」「イベント」「任務」「関門」など、初代の頃に拡張版として遊ばれていたものなども多数収録されているので、結構な種類が遊べる仕様となっているのです。

さらに慣れてきたら、これらの拡張版をごちゃ混ぜにして、さらなるカオスプレイを楽しむ事ができるそうですが、一部同時に入れる場合省かないといけないカードがあったりしますので、混ぜ混ぜする前に確認する事をオススメ致します。

以上が「サンクトペテルブルグ第2版」のご紹介なのですーっ♪

遊んでみた感想としましては、とってもシンプルなのに、ガッツリを遊べるゲームでしたねー。

山札の一つが尽きてしまったら、そのラウンドでゲーム終了となってしまうのに、カードはガスガス問答無用で消費されていくので、プレイ時間は思ったよりも短い気がします。

なので、いつも「ああっ、あと数ラウンド! 数ラウンドさえあれば――ッ!」と絶叫して、また再戦してしまうんですよ……(汗)
いや、むしろそれこそが、ゲームデザイナー様の狙いなのか!? だとすれば、ブルンホーファー! なんて恐ろしい子!!(こら)

あと、ちょっとした小ネタとしてカードの一部に、ブルンホファー本人やゲーム関係者がさらっと描かれているのも今回の特徴ですね(笑)

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普通のイラストだと思った? デザイナー様だよ!!
(店長註:左から「ディーター・ホルヌング」「ベルント・ブルンホーファー」「カール=ハインツ・シュミール」)

本当、遊び心もたっぷりで、様々な賞で絶賛されて、再版までされちゃうなんて凄いですよねー。

ボードゲームって一回販売が終わってしまうと、下手すると二度と手に入らないっていうパターンもありますが、こういう素敵なゲームはいつまでも、誰かの手に触れられるような環境にあるのが一番ですよ♪

ってな訳で、ご興味のある方は、ぜひぜひ一度遊んでみてくださいませませなのです~☆

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ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。