ボードゲームレビュー第121回「クラブズ」

「クラブズ」(原題:CRABZ)
発売元:Blue Orange/日本語翻訳:テンデイズゲームズ
作者:Henri Kermarrec
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:20分

 


毎週木曜日はキウイの日♪
それにしても、連日寒い日が続きますねー。

これだけ寒いと、思わず南国のビーチでまったりと横歩きするカニのような生活をしたいですねー(まてこら)。

そんな「私はカニになりたい」な気分でお送り致しますのは、Blue Orange&テンデイズゲームズ様でお送りする「クラブズ」なのですよーっ!(強引)

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デザイナー様はフランスのヘンリー・クルマーレツ氏!
2014年から活動を始められた方みたいなんですが、「すしダイス」でデビューされたんですねー。
残念ながら「すしダイス」はまだプレイした事ないんですが、紹介されている動画でダイスを振りまくってネタを握っていくという姿は、面白そうだなーっと思ったんですよねー。

ってな訳で、そんなクレマーレツ様の今回のテーマは……カニ!!
もしかして、海産物がお好きなんですかね?

プレイヤーは潮の満ちた海で安全な場所を求めるカニとなって、波にさらわないように、周囲のライバルを文字通り踏み台にして最後まで生き残り事……つまり、とってもサバイバーなゲームなのですよ!

 

○ゲーム準備

各プレイヤーは、ゲーム中に使用するカニの一色を選びます。

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お好きなカニはどの色? 色による能力差はないので、本当にお好みで♪

色を選び終わったら、カニの駒を全てよく混ぜて、ゲームボード上にランダムに配置していきます。

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ゲームの舞台となる、不安定な安全地帯。

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そこに、カニさんを配置して……。

はいっ、これで準備完了!
いやー、配置が楽なのっていいですよねー。

ただ駒を配置する際は、ランダム性を上げる為に中身の見えない袋を用意して、一個ずつ引いて置いていくってやった方が偏りが少なくなるんじゃないかなーっと思います。

 

○ゲーム進行

このゲームで出来る事はただ一つ!
任意の自分の色のカニを動かす事! 以上!(え)

……いや、本当に出来る事ってそれだけなんですよ(苦笑)。

ただし、移動はカニの大きさによって決まっています。

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星の数=歩数を示していて、左から3歩、2歩、1歩移動が可能なのですよ。

また移動で大事な事は、移動出来るのはカニの上だけということです。

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真ん中のように、何の駒もない場所は移動出来ないのですよ。

そして、移動中はどのカニの上を横断しても構いませんが、移動を終える場所は、その移動させているカニの大きさによって違うということです。

このゲームでは、カニは必ず他のプレイヤーのカニの上で移動を終えなければなりません。

大きなカニは、任意の好きなカニの上。

中くらいのカニは、同じ中くらいか小さなカニの上。

小さなカニは、同じ小さなカニの上でしか移動を終える事は出来ません。

このルールを元に、カニの大移動を開始していくのと……。

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最初は立派だった陣地も……。

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少しずつ領土が狭くなっていって……。

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今にも途切れてしまいそうなところが、出てきましたね。

ここで青いカニが移動して、もしもグループが分裂してしまったらどうなるのか?

ふふふ、もしもこそうなったら、分裂したグループの大きさを見比べましょう。
見比べた結果、小さな方のカニ達は残念ながら、波に呑まれてしまうのですよー!!

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ざっぱぁぁぁ~~~~ん☆

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ふふふ、恐ろしくも一撃必殺な波なのですよ……運が悪いと、プレイヤーは即死してしまいます(汗)

でも逆に、相手を一気に片付けたいと思ったら、積極的に分断を狙って波を発生させるのも一つのテクニックなのですよ。
まあ、失敗して自分も一緒に流されていく事が多いんですけどねー(汗)

また自分の手番が回って来た時に、動かせるカニが居なかった場合、そのプレイヤーは脱落となってしまうのです。

なので最低一匹だけは動かせるよう立ち回らないといけないので、頭をフル活用しましょう。

ただ脱落かと思った時に、他のプレイヤーさんが移動してくれたおかげで駒が復活する事もあるので、最後まで望みを捨ててはいけないのです。

そう、波にさらわれない限りは、踏みつけられている駒が伏兵のように復活して、追い詰められていた状況から一転して、形勢逆転なんて展開もあるのですよ!
そういう意味でも、場面展開が面白い作品なのです。

 

○ゲーム終了

こうして陣地無き、もとい仁義なき戦いを繰り広げていった結果。
最後まで生き残ったカニが勝者となります。得点計算とかないので、本当に純粋なサバイバーなゲームなのですよ(笑)。

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青は既にゲームから脱落しているので、今回は黄色のカニの勝利なのですー。

 

○総評

いやー、これは良いゲームですよ。

有名どころだとアークライト様からリリースされている「それはオレの魚だ! 」や、第49回でもご紹介させて頂いたblueorange&テンデイズゲームズ様の「バトルシープ」が好きな人なら、ハマるんじゃないかなーっと思ったり。

ただ、若干物足りない点としては、マップが同じ構成であるっていう点ですね。

「それはオレの魚だ! 」も「バトルシープ」もマップ生成はランダムだったので、毎回全く違ったゲーム展開があるのですが、どうしても本作はその部分で弱いかなーっと思ったり。

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……ってか、今気づきましたけど、「バトルシープ」もblueorange&テンデイズゲームズ様なんですね(笑)

ただマップは同じでも、両者の移動方法が何かにぶつかるまで一直線のというのに対し、本作は使用するカニのグレードで歩数の制限はあれど、任意に移動出来るので、相手との駆け引き度合いが増えて、その点では戦略性が高くなってるなーっと思います。

特に後半になるにつれて、それまで踏みつけにされて動けなかったカニが蘇ってくるので、その辺も考慮して移動するカニを取捨選択しないといけないのも、脳みそがこねられる感じなのですよ-。

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乗って乗られて見事な地層(笑)

ボードゲームって、パッケージに書かれているプレイ時間って、いざ遊んでみると大幅に増えてしまう事が多々ありますが「クラブズ」は本当に20分少々でサクサクっと終わってしまうので、ウォーミングアップとかにいいんじゃないかなーっと思ったりしますね。

ってな訳で、興味のある方は、ぜひぜひ一度遊んでみてくださいなのですー♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。