ボードゲームレビュー第130回「ペアーズ」

「ペアーズ」
発売元:テンデイズゲームズ
作者:James=Ernest(オリジナルゲーム)、他多数
プレイ人数:2~8人
プレイ時間:15分

 


毎週木曜日は、キウイの日!
どもども~、三家原です~。

唐突ですが、今回は皆さんに、運試しをしてもらおうと思います(え)
といっても、カードゲームでですけど(笑)

今回ご紹介するのは、テンデイズゲームズ様より発売中の「ペアーズ」なのですー!

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ルールは至ってシンプル。
この「ペアーズ」には、1から10の数字ありまして、1は1枚、2は2枚というように数字と枚数が同じ構成になっています。

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このカードをよ~くシャッフルして、上の5枚を全員に見えないように抜き取った後、各プレイヤーに1枚ずつ表向きに配っていきましょう。

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こうして全員が配り終わったら、プレイヤーの中でもっとも低いカードを手にしたプレイヤーから、もう一枚引く「ヒット」か、ゲームから離脱する「フォール」を選択します。

もしも「ヒット」を選んだら、山札から1枚カードを貰います。
そのカードが、手持ちのカードと違えばセーフ。だけど、もしも同じカードがあれば、その時点でドボーン!
プレイヤーは即座にゲームから離脱となって、ペアになった数字をお手つきとしてキープします。

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はい、こうなったらドボンとなって、マイナス10点なのですよ……(絶望)

そう、このゲーム「ペアーズ」っていうのに、ペアにならないようにしないといけないんです(汗)
最初は勘違いして「やったー!」ってやってしまいそうだったのですよ(まてこら)

こうして、ペアにならない事を祈りつつ、どんどんとカードを引いていくわけですが、10とか10枚あるので、引いた瞬間に思わず逃げたくなること間違いなし(苦笑)

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なので、そういう時は無理せずに「フォール」を選ぶの一手ですね。
「フォール」した場合は、その時に全プレイヤーの持っているカードの中で一番低い数字を、お手つきとしてもらいましょう。

そして、このラウンドはプレイヤーの誰かが「ペアを作る」か「フォールする」事で終了となります。

場に出したカードは捨て札にして、新たにデッキからカードを1枚ずつ配って……という風に、サクサクとゲームは進んで行き、決められた得点以上を稼いでしまったプレイヤーが出たら、このゲームは終了!

……え? これで終わりなのかって?
ふふふ、もちろん、これだけで終わりはませんよ。

なんたって、今のは基本ルールですからね!

さあ、今回のメイン! バリエーションルール「ゴブリンポーカー」のご紹介なのですよ!

あ、ちなみに、このゲームをする時は、ゲームチップが必要になりますので、一層ポーカーな雰囲気が楽しみた方は、本格的なチップを用意するといいかもですね。

1.チップの投入
まずプレイヤーは、手持ちとして与えられる100チップから、1チップを掛け金として場に出しましょう。
この集められた掛け金の場をポットと呼びます。

2.カードの配布・選択
次に、よくシャッフルしたデッキから、各プレイヤーに6枚ずつカードを裏向きに配りましょう。
カードを受け取ったプレイヤーは、この手札から1枚を選び、全員一斉に公開します!

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この場合だと、2を出したプレイヤーから手番開始。

この公開したカードが、プレイヤーが持つ最初のスタック(プレイヤーの場札)となります。
そして、このスタックがもっとも低いプレイヤーから、以下の行動を選びましょう。

3.プレイヤーの行動
手番が回ってきたプレイヤーは、ここで二つの選択が選べるのですよ。

A.フォール(ゲームから降りる)
現在、場に出ているカードで一番低い数字分だけ、チップをポットに支払うことで、ゲームから離脱する。

B.ピッチ(もう一枚引く)
手札から1枚を選択して、裏向きでテーブル中央に置く。

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さあ、今回は誰も降りずにピッチしましたが……果たして、どうなるのか!?

4.オープン
全プレイヤーの選択が決まったら、ピッチされたカードをよくシャッフルし、フォールしていないプレイヤーに配り、すぐさま表向きにしましょう。

この時、ペアが出来てしまったプレイヤーは、即座にゲームから脱落となり、ペアの数字と同じチップをポットに支払います。

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ドボーン! 4のペアが発生したので、4チップをポットに支払わなければなりません。

もしも、この段階でプレイヤーが複数残っていたら、次のラウンドが開始されてプレイヤーが一人になるまで最大5ラウンド行われます。
もしも、5ラウンドが終わっても複数いる場合は、ポットを分けあって、端数は次のゲームに残しておきましょう。あれですね、プールってやつですね。

ラウンドが終了したら、カードを回収して、1に戻るという流れで、どんどんとチップを奪い奪われしていくのですよ……(まてこら)

ちなみに、このゴブリンポーカーは明確な終了タイミングは存在しませんので、好きなタイミングで終わらせる事が可能です。
なので、最初に何回勝負というように決めておくといいかも。

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裏にはびっしりと、ゴブリンさん。

トランプと違って、カードの数字=枚数・マイナス点なので、自分の引いたカードの並びや、相手が出したカードから何を持ってそうか推理したりと、こういう駆け引きがいかにもギャンブルゲームという気分になって、気がつけば姿勢までそれっぽくなっていくのですよ(笑)

遊んでみた感じとしては……渋い!!(まて)
いや、本当に渋いゲームですよ。パッケージにも「新しいクラシック・パブ・ゲーム」と銘打っているだけの事もあって、本格的なポーカーチップとかを使えば、バーでやっていても全然違和感がない(笑)

その上で、とってもお手軽なカードゲームというのがいいですねー。
チップを投げ込むところや、カードの配分を見たり、表にする瞬間のドキドキ感などなど、まさにギャンブルをやっている感じになるのですよ。

冒頭で紹介した基本ルールも、お手軽なチキンレース感が出ていて面白かったですねー。
場に出たカードは上の5枚以外は基本的に一度は目にするので、ゲームが進むにつれて「あのカードは確か何枚出た……という事は、もう出ないはず! ヒットォォォ――ッッ!!」とカードを引いたら、見事にドボンしたりとネタが尽きない尽きない(笑)

まあ、それだけ必死に覚えても、山札が尽きたら全部回収シャッフルされて、新たに5枚を非公開にしてゲームが進行していくので、運悪く努力が水の泡になってしまうなんて事もあったり(苦笑)

ご興味のある方は、ぜひぜひ「ペアーズ」で一度ギャンブラーな気分に浸りましょう♪
あ、もちろん、ギャンブラーな空気のあまり、イカサマとかしちゃダメですからね(まてこら)

……あ、そうそう! 大事な事を言い忘れてました!

実はこの「ペアーズ」、兄弟がたくさんいるのですよ(え)
元々は2014年にアメリカのCheapassGames様が、クラウドファンディングを利用してリリースしたのがきっかけなんですが、その時になんと11種類リリースされたそうな。

え? 11種類も作って、何か違いがあるのかって?
もちろん、ありますよ。

まずは絵柄!
実は、今回紹介に使っている写真のペアーズは「ゴブリンデッキ」と呼ばれるバージョンでして、他にも洋なしをモチーフにした「フルーツデッキ」など、様々なイラストレーター様とがデザインを担当されているのですよ。

そしてもう一つが、バリアントルール!
今回ご紹介した「ゴブリンポーカー」は、この「ゴブリンデッキ」用に制作されたもので、他の「ペアーズ」も各絵柄に合わせたバリアントルールが入っているのですよ。

残念ながら、全種類が日本でリリースされている訳ではありませんが、日本だって負けてないですよ!(え)
この「デザイン違いの魅力的なデッキ」というコンセプトを踏襲して、テンデイズゲームズ様は英語版から2種類と、日本語オリジナルを3種類の合計5種類が、現在日本語版としてリリースされています。

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サイズはキャラメル箱サイズなので、全部揃えても場所を取らない仕様。

でも、このコンセプトはいいですよね。
デッキの構成は全て同じなので、自分の好きなデザインのペアーズを選べる訳ですから。

個人的に欲しいなーっと思っているのは、少女漫画誌でご活躍されている漫画家の萩岩睦美様がデザインされている「リトルバードデッキ」ですねー。
カードに描かれている小鳥一羽一羽がとにかくプリチーなのですよ! 思わず、家に持って帰りたくなるような小鳥さんがたくさん描かれているのです♪

面白いのだと、「ファニーハッタ-デッキ」を手がけられているのが、切り絵作家のタナカマコト様。
切り絵って、こんな細かい絵が描け……いや、切れるんですねー(驚)
果たして、この絵柄をモチーフにしたバリアントルールってどんなのなんだろう……(興味)

また、個性的なのはイラストだけではありません。
バリアントルールを作っているゲームデザイナー様も豪華!

「リトルバードデッキ」では、このレビューでも紹介させて頂いた、「クイズいいセン行きまSHOW!」を手がけられたカワサキファクトリーの川崎晋様。

「ファニーハッターデッキ」には、お題とプレイヤーを指名して、指名されたプレイヤーは当てられないように、他のプレイヤーは当てられるように似せて描いていくという「ルーデンスのかきかた」などを手がけられた新澤大樹様。

そして「ボールゲームデッキ」には、ボードゲームレビューで、何度かお名前が出ているTANSANFABRIK様。
TANSANFABRIK様は、イラストも担当されているので、「ボールデッキゲーム」は、ザ・TANSANFABRIK仕様って感じになってますね。

うーん、どの方も、違う方向のゲームを手がけてそうですねー。

それぞれのバリアントルールは、公式HPでチェックが出来ますので、好きな絵柄を買って他のバリアントで遊ぶもよし、コレクションとして集めるもよしな一品なのですよ。

ってなわけで、ご興味のある方は、ぜひぜひ一度遊んでみてくださいねー♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。