ボードゲームレビュー第132回「山頂をめざせ」

「山頂をめざせ」(原題:Gipfelsturmer)
発売元:Amigo/日本語翻訳:メビウスゲームズ
作者:フリードマン・フリーゼ
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8才以上
プレイ時間:約30分

 


 

毎週木曜日はキウイの日♪ 木曜日でなくてもキウイの日♪
どもども、三家原です!

いや-、とうとう梅雨が始まっちゃいましたね-(汗)
でも、今年の雨は降ったり止んだりをくり返してる感じなので、晴れた日は外で思いっきり遊んで、雨の日はまったりとゲームで過ごすのがいいんじゃないかなーっと思ったりするのですよ。

ところで、皆さんは最近、山に登ったりしてますか?
私は某所の登山を題材にした漫画が面白かったので、いざ山登りにチャレンジしようと思ったのですが、鞄だけ買って満足してしまったダメ人間です(まてこら)

ってなわけで、そんな私の代わりに、ヤギさんに登って頂きましょう!!
そう、今回ご紹介するのは、メビウスゲームズ様より発売中の、ヤギが登山するゲーム「山頂をめざせ」なのです~!

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プレイヤーはダイスを駆使して、自分のヤギを山頂に向かわせます。
途中、他人のヤギを上手く彼らを川に突き落としたり(!?)しつつ、見事山頂に2回到達できれば、そのプレイヤーの勝利というシンプルルールなのですよ。

……なんか、途中で腹黒い説明があったような気がしますが、気にしない気にしない(まてこら)

ゲームデザインは、緑のドイツ人(まて)、フリードマン・フリーゼ様~!
このゲームレビューでも第25回「フリードマン・フリーゼの大家はつらいよ」、第71回「5本のキュウリ」とご紹介させて頂いている超ベテランデザイナー様なのですよー。

最近、何をされてるのかなーっと調べてみたんですが、今年はすでに3作もゲームをリリースされてるんですか……(驚)
内一つはどうも協力みたいな形なのか、フリードマン様らしくない緑色ゼロでしたけど、残りの二つはしっかりと緑緑していましたね(笑)
そして去年は4つ……ってあれ? 「テラ~わたしたちの地球~」と「ファウナ」ってフリードマン様の作品だったんですか!? ごふぁぁっ!? なんか大きな箱のゲームというと「電力会社」のイメージが強かったのですけど、本当、幅広く作られている方ですねー(苦笑)

さてさて、そんな一人勝手に驚きつつも、今回の「山頂をめざせ」をご紹介していくのですよ。

1.ゲームの準備

・テーブルの中央に、ゲームボードを広げます。

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これが、今回登る山のマップなのですよ。森の中にUFOらしきものがあったりと、怪しげな雰囲気が(笑)

・各プレーヤーは同色のヤギ5つを、山のふもとの大きなスタートマスに置きます。

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どこに置いても、ゲームに支障ないので、動かしやすい場所におきましょう。

・そして選んだヤギと同じ色のプレーヤーマーカーを、山頂に何もない方を表にして、自分の前に置きます。

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最初は誰もいない裏向き状態。

以上で準備完了!
うん、びっくりするくらいにあっさりとしていますが、元々コンポーネントがそれほどあるわけでもないので、準備も楽々なのですよ。

 

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2.ゲームの手順

さあ、ここからいよいよ登山開始なのですよ!
ゲームの手番は、スタートプレーヤーから始めて、時計回りの順番に回っていきます。

2-1.ヤギの移動決定。

手番が回って来たら、まずプレイヤーは5つのダイスを振りましょう。
振った結果、ヤギの移動に必要なダイス目が揃っていれば移動しても構いませんし、もしも結果が気に入らなければ、任意のダイスを最大2回まで振り直す事が出来ます。

そう、ダイスは一発勝負でないので、振り直すことで結構狙った数字をそろえやすいのですよ。
まあ、振り直しが2回まで出来ても、揃わない時は揃わないんでけどね!(泣笑)

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運命を握る、5つのダイス。

さあ、肝心のダイス目ですが、どうすれば進めるかを知るには、自分のヤギの先の道にある看板を見ましょう。
この看板には、次のマスに進むために必要なダイスの条件が書かれています。

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最初はツーペアや、15より小さな数字、20よりも大きい数字みたいな、比較的簡単なものが多いのですね。
あと、スタートの位置からスリーカード(同じ数字3個)を出すと、一つ飛ばしで移動することも出来るので、積極的に狙っていくのもいいかもしれませんね。

徐々に山頂に向かうにつれて、フォーカード(同じ数字4個)、ファイブカード(同じ数字5個)といったそろえるのが難しい出目が続々と出てくるので、己のダイステクニック(運)が試されるのですよ……!!

まあ、どんなに難しい出目もファイブカードを出せれば、ジョーカー扱いでどんな看板の内容も無視して、自分の任意のヤギ1つを1マス分だけ進めることができるんですけどね♪

え? そのファイブカードが一番難しいんだろうって?

……その通り!(まてこら)

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でも、3回振れるから、比較的出しやすい気が……す……る?

また、ダイス目によっては、どのヤギも進めることが出来ない場合があり得ます。
残念ですが、この時は任意の自分のヤギ1匹、スタートマスに戻さなければなりません。
後半になるとけっこう遭遇するので、1匹くらいはこの時にように一番下辺りに待機させておくのも手かもしれませんね。

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どどどどーっと頂上目指して、ヤギさんが全力疾走(笑)

さあ、こうして怒濤の勢いで山頂を目指すヤギですが、ゲームが進むと、移動先に他のヤギがいる場合があります。
複数のヤギと収容出来る場所と、1匹しか置けない場所の二箇所がありまして、もしも1匹用が満員であれば、そのマスにいる場合、ヤギを押し出す事が出来ます。

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枠の横に3匹のヤギが描かれている場合、そこは複数収容出来る場所となります。

2-2.押し出し(自分のヤギだった場合)

自分のヤギの移動先に、自分のヤギが居た場合、どちらか片方を押し出す形で頂上に向かって1マス進めます。
また、ヤギを上に押し出した時、その先が1匹しか置けない場所なのに、自分のヤギが居た場合、再び押し出されていくという連鎖が発生します。
この押し上げは、ダイス目とは無関係なので、進むのは困難な出目だと思ったら、押し出して無理矢理頂上を目指すというのも、一つの手のように思えますね。
当然、他のプレイヤーも同じような手を使ってくるので、頂上に向かうほど、仁義なき戦いが待っていたり(汗)

2-3.押し出し(他のプレーヤーのヤギだった場合)

自分のヤギを移動させて、移動先のマスに他の色のヤギがいる場合、そのヤギをそのマスから小川の矢印の方向に1マス移動させてます。
小川に突き落とされたヤギは、白い矢印に沿って流れ流されていき、運が良ければ隣辺りのマスに流れ着きますが……当然、この移動にも連鎖は発生していくので、次々とヤギが巻き込まれていきます。

また、他のプレイヤーに突き落とされた先で、自分と同じ色のヤギにぶつかった場合も、連鎖が発生するのですが、この場合は上に行くのではなく、そのヤギが川を下っていくという恐ろしい結果に……。

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この場合、真ん中の青が他のプレイヤーに押し出されたら、白矢印の流れに沿って、隣の青とぶつかり、さらに奥の白を突き通すという恐ろしい結果になるのです……。

2-4.手番の終了

ダイスを振って、自分のヤギを移動させるか、スタートのマスに戻すかしたら、その手番は終了となります。
左のプレーヤーが次の手番となりますので、ダイスを手渡しましょう。

3.登頂成功

自分のヤギを山頂に到達したら、自分のプレーヤーマーカーを裏返しましょう。

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一回目の登頂成功の図。

また、山頂に到達したヤギは、他のプレーヤーのヤギが山頂に到達するまで、堂々と居座り続けます。

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この地位は、誰にも渡さないぞ-!

そして、他のヤギが山頂に達したら、自分のヤギはスタートマスに転落……じゃなくて、戻します(まてこら)

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イヤー! グワー!(まて)

4.ゲームの終了

自分のヤギを2回山頂に到達させたら、即座にゲーム終了になって、そのプレーヤーの勝利となります。
そう、得点計算とかそういうのは一切無いので、逆転勝利とかもないのですよ。そう、己の足で勝利を掴み取るのですよ!

 

総評

プレイしてみた感想としては「THIS IS ボードゲーム!!」という感じでしたねー。

対象年齢が8歳との事もあって、言語に頼らず、ダイス目の見方と簡単な計算さえ出来れば遊べる気軽さがいい感じ。

でも、突き上げというシステムがあるおかげで、大人がやるともの凄いコンボ合戦に発展しそうな気がしますね。
今回は2回遊ばせて頂いたのですが、前半は純粋な登山を楽しんだのに対し、ゲームのノリが分かった二回目は川に突き落とされるヤギさんが続出しまくる状態になってました(笑)

なので、出来るだけ他の人と競合しないように進めるといいんですが、大体そうやって進んでいると川から流れてきたヤギさんにドンブラコアタックされて、下流まで流されていくんですよねー(遠い目)
なので、そうならない為にも、コンボが決まりそうな部分を積極的につぶしていかないといけなくて、結果激しい突き落とし合いに発展していくというカオスな状況に……(苦笑)

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かと思いきや、2回ストレート登山に成功したり。

パッケージやルールの雰囲気から、子供向けかと思われそうですが……ちがう、これ大人が気軽にゲラゲラ笑いながら突き落としていくやつだ!!
シンプルなので何回も繰り返し遊ぶのには不向きかもしれませんが、インスト・準備込みで一時間もかからなかった辺りからしても、気軽に楽しむ分には結構楽しめる一品だと思えますね。

ご興味のある方は、ぜひぜひ一度遊んでみるといいかもです♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。