ボードゲームレビュー第141回「アニマルマインド」

「アニマルマインド」
発売元:グループSNE/cosaic
作者:Cacio
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8才以上
プレイ時間:約30分

 


 

毎週木曜日はキウイの日♪
どもども、三家原です。いやー、それにしても、オリンピックも無事に終わりましたねー。

数多くのライバル達を押しのけて、晴れの舞台で活躍する姿はすごいなーっと思ったのですよ!
なので! 今回ご紹介する作品も、それに習って数多のライバルを押し退けて世に出た商品をご紹介なのですよ!(まて)

今回ご紹介するのは、グループSNE様主催の「ボード/カードゲームコンテスト!」にて、優勝こそ逃したものの、見事選外佳作を受賞した「アニマルマインド」なのですー!

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ちなみに、発売は「キャット&チョコレート」などでおなじみのグループSNE/cosaic様。

正直であることは商売に不可欠です。と同時に、すべてを語らず、したたかであることも必要です。
あなたたちはずる賢い動物の商人。さあ、人気商品の取り引きの始まりです。果たして自分がいちばん得をするよう商売をすることができるでしようか。
つねに鋭い直感――アニマルマインド――と野心――をお忘れなく。
(アニマルマインドの説明書 原文ママ)

そうですよ、商売っていうのは正直が一番なのですよ。
ってなわけで、プレイヤーは鋭い野生の勘を発揮する動物の商人となり、他のプレイヤーを相手に商売をしながら、大金持ちを目指していくカードゲームとなっております。

 

○ゲームの準備

1.山札の作成

「商品カード」である、0~2の「ミルク」「毛皮」「卵」「ペット」の四類、計52枚を裏向きにシャッフルしましょう。

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次にこの52枚から5枚を抜き取ったら、「決算カード」を1枚加えてシャッフルしておきます。
残っている「商品カード」で、同じ枚数で三つの山を作ったら、内二つは一番上に「決算カード」を乗せます。
先程シャッフルした6枚の上に、決算カードを乗せた山二つを乗せて、最後に決算カードを加えていない山を加えたら、これでゲームで使用する山札の準備は完了なのです。

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入れ忘れちゃいけない「決算カード」。これがないと、ゲームが終わらないのですよ(汗)

 

2.キャラクターの選択と得点チップの準備

各プレイヤーは好きなキャラクターを選んで、「受取/拒否カード」を3枚受け取り、他のプレイヤーに見えるよう自分の前に置きます。
この時の配置は、「受取」2枚、「拒否」1枚となるように配置しましょう。

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あと、キャラクターに能力差はないので、自分が「こいつだ!」とビビッと感じたキャラクターを選ぶのが一番なのですよ。
人数によっては、使わないキャラクターも出てくるので、その子は箱に片づけておきましょう。

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選べる動物は、キツネ、ネズミ、イタチ、サルの4種類

得点チップは決算時に使用する大事な物なので、全員の手の届く場所に置いておきましょう。

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3.スタートプレイヤーの決定

これで準備はほぼ完了。あとはスタートプレイヤーを決めるだけなのですが、ここでは最近大きな買い物をしたプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。
え? お買い物なんて全然してない? むむむっ、その場合は、えっと……うん、ランダムで決めて下さい!(まてこら)

 

○ゲームの手順

このゲームは、手番となったプレイヤーが、山札から引いた「商品カード」を元に、他のプレイヤーに商談を持ちかける事で、自分や相手の商品の価値を高めたり、低めたり、時には消失させたりしつつ決算を迎えていきます。

1.「商品カード」の確認。
順番が回ってきたプレイヤーは、山札の上から「商品カード」を1枚引いて、内容を確認をします。

2.商談相手の決定
確認が終わったら、その「商品カード」で誰と商談するか決めましょう。
商談相手の決定は、任意で選ぶ事が出来ます。また前にやったから選べないなんて事もないので、好きな相手に商談を持ちかけちゃいましょう。

3.情報公開(ただし断片的)
商談相手を決めたら、「商品カード」の「商品の種類」か「数字」のどちらかを、正直に宣言します。
そう、嘘をついちゃダメですし、両方言うのもNG。必ず、どちらかを宣言しましょう。

4.素直に「受取」か、それとも「拒否」か?
選ばれたプレイヤーは、相手からの断片的な情報を元に、このカードを「受け取る」か「拒否する」かの選択をします。

ただし、受け取るには、自分の前に置かれている「受取/拒否カード」のうち、1枚以上が「受取」の面が上になっていなくてはいけません。
同時に、拒否したい時も、「拒否」の面が1枚以上になければいけません。

つまり、条件を満たしてないと、問答無用で受け取ったり、拒否しなければならないわけで。

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ほ、欲しかったのにー! とならないように、自分で調整しないといけないのですよ。

5a.もしも、受け取ったら……。
「商品カード」を受け取った場合、受け取ったプレイヤーは「受取」の面になっている「受取/拒否カード」を1枚をひっくり返し、「拒否」の面を上にします。
その後、受け取った「商品カード」を表向きにして、自分の前に置きます。

この時、同じ「商品カード」を前に置いていた場合、枚数と数字の部分が分かるように、新しく受け取ったカードを上に重ねていきます。
この重ねた順番は特に重要なので、一度設置したら並べ替えたりしないようにしましょう!

また、もしも前に置いていたのと違う「商品カード」を手にした場合、それとは重ならないように置いていくのですが、ここで注意しないといけないのが、プレイヤーが自分の前に置ける「商品カード」は最大三種類までという事なのですよ。

「商品カード」の種類は、全部で四種類だから、全部受け取っていくと当然越えてしまいます。
もしも、「商品カード」が四種類になってしまったら、それまで置いてきた「商品カード」の内、一番「保有している枚数が多い」種類の商品を廃棄しなければなりません。

また、保有している数が同じだった場合は、その「商品カード」に書かれている数字がもっとも高いものが、廃棄の対象となります。
この廃棄されたカードは、このゲーム中は使用しないので、箱に片づけ、誰も見ないようにしましょう。

5b.もしも、拒否されたら……。
交渉を持ちかけた相手から、商品の受け取りを拒否された場合。
拒否した側のプレイヤーは「受取/拒否カード」の「拒否」の面が上になったカードを1枚ひっくり返します。
そして、「拒否」されたプレイヤーは、自動的に交渉を持ちかけた「商品カード」を自分の前に配置しなければなりません。

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不要の商品には、毅然とした態度で「お断りします!(キリッ!)」とお断りしましょう(まて)

また「拒否」されて商品を配置する場合、自分の「受取/拒否カード」をひっくり返す必要はありません。
だから、自分が欲しいと思った商品を引いた場合、上手く相手に「拒否」されるように仕向ければ、自然とノーコストで手札に加える事が出来るですよ

なので、その商品が欲しくないからといって脊髄反射で拒否せず、相手が得をするような結果にならないかどうか、よく考えてから判断するようにしないといけないのですよ。

6.手番の終了
交渉が終了して、「商品カード」の受け取り処理が完了したら、その手番は終了となりますので、左隣のプレイヤーに手番が移ります。

 

○決算カードを引いた場合。

山札から「決算カード」を引いた場合、即座に表向きにして全員で得点計算を始めましょう。
得点の計算は、各商品ごとに行われ『前に配置されている「商品カード」の枚数×一番上に置かれたカードの数字=得点』となります。

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例えば上のような場合だったら。
EGGが「2」「2」「1」の順に3枚重なっているので、最後に重なっている数字が「1」なので、「1」×3枚=3点になります。

次に、PETは「0」「2」「0」と、EGGと同じ3枚ですけど、最後に重なっているのが「0」なので、「0」×3枚=0点。

そして、最後にMILKは「2」「1」「1」「0」の4枚! 他のより1枚多い! やったー! ……と思ったのですが、これも最後に重なっているのは「0」なので……もうお分かりですね?(涙)
そう、「0」×4枚=0点!

結果、この得点計算で私が得られた点数は、3点となります。
ぐぬぬぬ……こんな、こんな予定じゃなかったはずなのにぃぃぃ~(涙)

商品の種類を多さと、保有する枚数で、得点計算は有利となっていくのですが……その分、4種類目を持たされた時の廃棄リスクや、上に「0」が乗った時の絶望感は半端ないのですよ(汗)

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目指せ、大金獲得!

計算が終わったら、その分の得点チップを受け取り、これも公開情報なので、他のプレイヤーからも見えるように置きましょう。
また、得点計算をしても、今配置されている「商品カード」は捨て札とはなりませんので、うっかり捨ててしまわないようにご注意を。

全員の得点計算が終わったら、「決算カード」を引いたプレイヤーは、あらためて山札からカードを引き直し、今までと同じようにゲームを進行していきます。

 

○ゲームの終了

「アニマルマインド」は、合計3枚の「決算カード」がめくられたら、ゲーム終了となります。
3枚目が公開されて、最後の得点計算を行った結果、もっとも得点を獲得したプレイヤーがゲームの勝者となります。

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また、同点だった場合は、商人のステータスである「商品カード」の枚数が多いプレイヤーの勝利です。
え? それでも同点だった場合は? ええーっと……うん、仲良く握手しよう!(え)

 

○総評

本作は、俗に言うブラフゲームと呼ばれる種類のゲームですね。
でも、交渉時には正直な事……しかも断片的……しか発言を許されないので、「相手にブラフを仕掛ける……ただし正直にだ!」という面白い構図になります(笑)

また元々「ボード/カードゲームコンテスト!」に応募された時は、『正直者の罠』というタイトルだったらしく、まさにゲームの状況を一言で示していたのですよ(笑)

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実際、評価コメントで評価されているだけの事もあって、遊んでみるとこのシステムは興味深いです。
相手を騙して自分の利益を増やすっていうのは、どのゲームでも当てはまりますけど、この要素に「正直に言わなければならない」という要素が加わる事で、如何にして正直に騙すかという事に思考がぐるぐるさせられる感じでしたね。

うっかり騙すつもりが拒否されたら、今まで積み上げてきたものがボカーンと潰れるリスクがあるわけですし、そうなると下手な勝負は打てない、でも勝負を打たないと勝利が遠退いてしまう……なので、いつ・どこで・誰に勝負を仕掛けるのかが結構重要だったり。
また、受取拒否された場合はノーコストで入手可能なので、その部分を如何に利用するかも、このゲームの鍵になるような気がしますね。まあ、実際は自分の物にしようと思ったのに、相手に持って行かれる事故が多発しまくるのですが(笑)

最大四人まで遊べるので、パーティーゲームとして遊べますけど、このゲームの一番激しく遊べるのは二人用なんじゃないかと思ったり。

どうしても交渉相手を任意に選べるので、場合によっては集中攻撃されてしまうのですが、二人対戦ならもれなく一対一の激しい攻防戦となるので、ガンガン稼げるし、ガンガン配置した「商品カード」は吹っ飛ばされるわで、すごい展開に……うん、こうして書いている内に、試してみたくなってきたのですよ(笑)

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商売ゲームというと、私的にはでっかい箱で、コンポーネントがぎっしり、そしてたっぷりと時間をかけて遊ぶようなイメージがあるんですけど、「アニマルマインド」はカードと得点チップだけで構成されているので準備や持ち運びが楽ですし、サクサクと回って、短時間で遊べるところもいいですね。

ご興味のある方は、ぜひぜひ遊んでみてくださいませなのですー♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。