ボードゲームレビュー第148回「ふたつの街の物語」

「ふたつの街の物語 完全日本語版」
作者:Ben Rosset、Matthew O’Malley
発売元:アークライト
プレイ人数:1人~7人
対象年齢:8才以上
プレイ時間:約25分


皆さん、初めまして唯白ユウキです。
ゲームシナリオライターを、やらせていただいております。
この度キウイゲームズさんで、この記事を書かせていただける事になりました。
いやぁ、嬉しい限りです。
1人でやるならADV系のゲームが好きなのですが、みんなでワイワイやるゲームも好きで、デジタル・アナログどちらも大好きです!!

今回、そんな私が紹介させていただくのは……。

『ふたつの街の物語』です!!

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昔から街を作るゲームは多々ありますし、現実には様々な課題があって大騒ぎが起きるのです、が。
そんな重苦しい事は考えず、このゲームをやっちゃいましょう!!

こちらのゲームは協力しながら競う、少し矛盾したゲームですね。
両隣のプレイヤーそれぞれと協力し、二つの街を作り上げて得点を競っていくのですが。
作り上げた二つの街の、得点の低い方が自分のスコアになるという、どちらの街作りも全力を尽くさなければなりません!
出来上がる街が良き街になるかどうかは、プレイヤー(あなた)次第!!

それでは、簡単に説明していきましょう。

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まず、こちらの得点ボードを中央に置きます。
置き、ましたが……。

「得点ボードはゲーム終了時にしか使いません」

え?

「スペースが無い場合は別の場所に置くか、別の物で代用してください」

……え?

プレイヤーの皆さん、思わず笑ってしまいましたよ。
とりあえず中央にドーンと置いて、そのまま次へとレッツゴー!

続いて都市タイル。

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紫のタイルは単体の都市タイル、黄色いのが二重都市タイルです。
単体の方は画像の通り、裏向きで箱の蓋に入れておきます。
そして二重都市タイルは、得点ボードの傍に混ぜた後に裏向きで設置……ですが!!

「だから、得点ボードを片付けたらどうするんだよ!」

と、ツッコミが飛び出すことに。

ルールの核心に触れていないのに、盛り上がりを見せてくれる予想外の展開。
得点ボードさんのおかげで、『説明書を読む』だけで場が笑いに包まれました。

でもゲーム中、得点ボードを場に置くか置かないか、はっきりして欲しいですね。
最初に中央に置く前提でルールは書かれているのに、あの一文は余計かと思います。
ですがゲームに支障は出ませんでしたので、これはこれで面白かったです。

っと話がそれてしまいましたね。
続けましょう!

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二つずつあるこれらのトークンを、各プレイヤーの間に置きます。
それぞれの街に対するマーカーですので、お好みで適当に選んじゃいましょう!!

ここまで来れば、後はゲームを始めるのみ。
このゲームは全3ラウンドから構成されています。

・第1ラウンド
都市タイルを7枚引き、二枚を選び両サイドの街へと設置するものを選ぶ。
全員が選んだら、オープンしパネルに隣接するように配置する。
その後、残りを左へと回す。
回ってきた手札が1枚になるまで続ける(残ったものは捨て札へ)。

・第2ラウンド
二重都市タイルを3枚引き、1枚ずつ両サイドに設置。
残り1枚を捨て札に。

・第3ラウンド
基本的に第1ラウンドと同じことを繰り返す。
ただし、左に回すタイルを右回しにする。

やることは、これだけです。
この動作で4×4の16枚で街を作り、その配置によって得点が決定いたします。
必ず、4×4に納めなくてはなりません。

後は得点の計算だけ覚えてしまえば、あなたもすぐに遊べちゃいます!

得点の計算と、どんな種類があるのかドンドンいっちゃいましょう。

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・商店
直線に並べると点数UP!!
なので相方とうまく連携しないと、残念な結果になるよ。
商店街とはすばらしい!!

・工場
枚数が多い順位ごとに『枚数×○』となります。
なので設置する前に、他の街の枚数も気にして見るといいかも?
あなたの手で、住み心地の悪い工業都市に!!

・酒場
全部で4種類あって、種類が多ければ多いほど高得点。
相方と同じ酒場を置いてしまうと、無駄になることも……。
色んな酒場があった方が、賑やかだもんね!!

・オフィス
上限6枚の数あればよい、です!
酒場に隣接していると更に得点なので、酒場とオフィスをうまく置くと思わぬ高得点に……。
就職口を増やしてあげよう!!

・公園
グループごと、つまり繋がっている公園の数だけ得点UP!!
一つの街に繋がっていない公園があれば別グループカウントなので、沢山置くときは意識しておこう。
あなたが求めるは、大自然か大都会か!?

・住居
『住居の枚数×他種(最大5)』と言う、うまく使えば高得点!!
ただし、工場が隣接していると1点……家の隣に工場なんて嫌だもんね。
もう嫌だ、工場建設反対!!

と言った具合になります。
計算は得点ボードに、各街のトークンをマーカー代わりに計算しましょう。
そして最初にも言いましたが、得点の低い方の街が、自分の点数となります。
どちらの街も、うまく発展させましょうね!

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これが一例です。
見事な工業都市ですね~。
こんな街には絶対に住みたくない、とプレイヤーたちも苦笑い。

「でも、隣の都市に商店あるし、こっちにはオフィスとうまく回してるんじゃない?」

などと皆で出来上がった都市に、あーだこーだと雑談に花開かせるが楽しかったです。
このゲームは得点の結果も大事かもしれませんが、過程での都市建築と終了後の雑談が醍醐味と言えるのではないでしょうか?
ワイワイと話しながらの都市作り、それはきっと楽しいはず!!

あっ、でも。
手札を選んでオープンするまでは、トーク禁止ですのでご注意くださいね?

と言うわけで、『ふたつの都市の物語』の紹介をさせていただきました。
いかがでしたでしょうか?
ルールも簡単で一度覚えてしまえば、一回にかかる時間も短いですし、気楽にできるのもいいですよね。
このゲームは両サイドのプレイヤーとしか関わらないので、一回ごとにプレイヤーの配置を変えることをお勧めしますよ!

それでは、次の機会にお会いしましょう!!

 

ライター紹介

唯白ユウキ(ゆいしろ ゆうき)
ゲームシナリオライターとして活動中
アナログ・デジタル共にゲームは大好き。
一人だとADV系ゲームがお気に入り。
多人数系は終了後に皆で話題にできるものが良いです。