ボードゲームレビュー第162回「コテージガーデン」

「コテージガーデン」(原題:COTTAGE GARDEN)
作者:ウヴェ・ローゼンベルク
発売元:ホワイトゴブリンゲームズ/日本語翻訳:ディアシュピール
プレイ人数:1~4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約60分

 


毎週木曜日はキウイの日&明けましておめでとうございますー!
いやー、2017年も元気に始まりましたねー! どもども、三家原です♪

さあ、2017年最初に今回ご紹介するのは、ホワイトゴブリンゲームズ様より発売中の「コテージガーデン」なのですー!

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そのタイトルが示すとおり、プレイヤーは庭師となって、持ち前のガーデニング技術で、お庭を次々と完成させていく、まさにガーデニングゲームなのですよ!
お庭を完成すると、新しいお庭と勝利点が発生して、最終ラウンド終了時に一番多くの勝利点を稼いだプレイヤーが勝利となります♪

なので、いかに出来るだけ短時間で次々とお庭を完成させて得点を稼がないといけないので、ゆったりとガーデニングを楽しむと言うよりも、お庭のわんこそば状態なゲームなのですよ(まてこら)

(1)ゲームの準備

各プレイヤーは、L字型の植木用テーブルを受け取り、オレンジと青のスコアキューブを3つずつ、開始位置に配置します。この植木用テーブルが各プレイヤーの現在の得点を示すスコアボードとなっているのですよ。

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次に、ランダムに花壇を2つ受け取り、片方は明るい面、片方を暗い面にして植木用テーブルの横に置きましょう。この2枚のお庭が、これからガーデニングしていくお庭となるのですよ。
残った花壇は今度使うので、脇にでも置いておきましょう。

最後に猫を2匹受け取ったら、これでプレイヤー側の準備は完了!

園芸店ボードをプレイ人数に合わせて(片面は1~3人プレイ用、もう片方は4人プレイ用)、テーブルの中央に配置したら、ボード上の16マスに花タイルをランダムに一つずつ並べ、ボードの端に書かれているゲームスタート位置に、プレイ人数に合わせて緑色の庭師ダイスを置きましょう。

残った花タイルは、ボードの横に一列にして並べていきましょう。
この列をゲーム中は待機列と呼び、花タイルの先頭には、目印として手押し車を配置します。

最後に、パラソル・猫・植木鉢・蜂の巣をボード横に置いたら、これで準備完了なのですよ。

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行列の出来る花タイル……もしもテーブルの幅が足りなかったら、上みたいに蛇腹にしてもOK! でも、並びを忘れちゃ駄目ですよー! 結構大事なので!

(2)ゲーム進行

今回は3人で遊びましたので、2~4人用ルールを適用してゲームを進めて行くのですよ!
手番が回ってきたプレイヤーは、4つのフェイズを行います。

■ 補充フェイズ

お庭を飾るには、花が欠かせない! ってな訳で、早速花を仕入れに行くわけですが、その仕入先となるのが、テーブルの中央に置かれている園芸店ボードなのですよ!

ただし、どれでも好きに取れるというわけではなくて、庭師タイルが置かれている行か列に置かれている花タイルが取得対象となります。

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この状態だと、右から2番目の縦列が取得対象となります。

ただし、もしも対象の列に花タイルが3つ以上空いていた場合は、待機列から花タイルを補充してからの取得となります。
待機列の一番前から、庭師ダイスにもっとも近いマスから順に埋めていき、全て埋め終わったらプレイヤーは改めて花タイルを選択します。

逆に言ってしまえば、園芸店ボードがいっぱいの時は、何もしないで終わってしまうフェイズともいえますね(まて)

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といっても、すぐに採り尽くされて穴だらけになりますがががが……(苦笑)

■ 配置フェイズ

さあさあ、ここからが庭師の腕の見せどころですよ!
園芸店ボードの取得出来る列から、これぞと思う花タイルをチョイスして、そのまま自分の庭に配置しちゃいましょう♪

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せっかくだから、俺はこの花を選ぶゼ!!

花タイルの配置は、2枚保有している花壇のどちらにも使用できますが、いくつか注意点があります。

1)花壇をはみ出して設置する事はできない。

花壇は5マス×5マスで構成されているのですが、花タイルはこのマスの中で収まるように配置しなければなりません。
花タイルがはみ出る場合は、諦めて他のタイルを選びましょう。あっ、あといくらマスの中で収めようと思って、花タイルを重ねて置くなんていうのはダメですよー!

2)一度設置したら、配置し直せない。

花タイルを設置させる時は、縦向きや横向きにしたり、回転させたりと、花壇の枠内であれば好きに配置できますが、一度その配置を決定させたら動かすことはできません。

逆に言えば、配置する際には先の事も考えて配置しないと、あとでえらい目に遭ってしまうともいえるので、ご利用は慎重に……(汗)

3)花壇に書かれている鉢カバーや鉢植えに重ねて配置してもいい。

花壇の中には、得点計算時にポイントとなる「鉢植え」や「鉢カバー」が描かれているものがあります。
設置された花タイルに重ねて置く事はできませんが、花壇に描かれて両者は対象とならないので、その上に端タイルを設置する事は可能です。

でも、下手をすると自分から得点を捨てるようなことになるので、あんまりおすすめできないかも?

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はみ出さず、無駄なく配置していくのが紳士の嗜み……。

ただしゲーム進行上、園芸店ボードに置かれている花タイルでは花壇を埋める事が出来ないorしたくないと思う場合があると思います。
でも、このゲームにはパスという概念はないので、必ず花壇に何かを埋めなければならないのですよ!

なので、そういうプレイヤーには、二つの解決策が存在します。

1)植木鉢の取得

プレイヤーは園芸店ボード横に置かれている植木鉢を一つ取得して、即座に花壇に設置します。
この植木鉢は得点計算時に1点にもなるので、庭を埋める速度は遅くなりますけど、確実に1点ゲットに繋がる有力な手なのですよ。

2)猫を使う
待機列の先頭に、自分の欲しい花タイルがあるのにー!!
なんて時には、手持ちの猫をけしかけ……じゃなくて、使用することで、取得対象の列の空きに花タイルを補充させる事ができます!

猫一匹につき、花タイル1枚補充されるので、その列が補充フェイズ対象(3枚以上)になっていない時などに使うと効果絶大なのですよ。

また猫にはもう一つ特殊能力がありまして、自分の好きなタイミングで花壇に配置する事が出来ます!
なので、花タイルを設置してあと1マスで完成する! なんてと時に、合わせ技で猫を配置して完成を促進させる事が出来るのですよ!

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紳士のお庭にも、猫がちょこんと鎮座しているのですよ。

■ 得点フェイズと花壇の再設置

さあ、花壇のマスが花・鉢植え・猫で埋まったら、その花壇は完成です!
完成したら、すぐに得点計算となります。

ちなみに、花壇に鉢植えや鉢カバーが描かれている箇所は、最初からタイルを置いているのと同じ扱いになるので、得点も入るし、ちょっと完成するスピードが早くなるお得感がありますね~。

……そこを維持する事ができていれば(汗)

そう、最初はそこを維持しようと頑張るけど、完成直前くらいにネックとなって泣く泣く埋めることになるんですよねー……もちろん、埋めちゃったら、そこの得点は消失します。

ちなみに得点計算の対象は、植木鉢と鉢カバーの二つのみ。
合わせ技で得点アップとかもないので、計算事態はいたってシンプルなのですよ。
え? ティーセットとか噴水? そんなのただのお飾りです(まてこら)

植木鉢は1点、鉢カバーは2点の獲得となり、獲得した分だけ植木用テーブルに置かれた植木鉢・鉢カバー用のスコアキューブを、プレイヤーが自由に一つ選択して移動させる事が出来ます。

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青が植木鉢。オレンジが鉢カバー用のスコアキューブになります。各3つずつあるので、状況に応じて上げていくのですよ。

ただし、注意しないといけないのが、スコアキューブが20点に達した場合、獲得した点数がいくら残っていてもそれ以上は上昇せず、残った点数を他に分配するという事は出来ません。
つまり、15点のキューブに7点入れた場合、残りの2点は消失扱いとなるので、獲得した点数が無駄にならないよう、キューブを慎重に選ばないといけないのですよ。

ただ、この20点に達した最初と次のプレイヤーには、勝利点扱いとなる蜂の巣を獲得できるので、急いでいる時はあえて突っ込むのも手かも。

またスコアキューブを上昇させる際、スコアボードの赤いラインとネズミを超えると、ボーナスが発生して猫を受け取る事が出来ます。

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猫が獲得出来るのはここだけなので、3~4人ルールの場合だとゲーム中に猫は全8匹使用する事が出来るということですね……って、結構多いな!?(驚)

でも悲しいことに、猫は自分の手番が終わる時2匹しか持ち越せません。
なので、3匹目となったら即座に使わないと、ただ逃がすだけの悲しい展開となってしまうので、オーバーした猫は、一手でも早く花壇を完成させる為に頑張ってもらうのですよ……得点にならないけど(涙)

またボーナスとして、初期位置で最後の一個となったオレンジもしくは青のスコアキューブを移動させた場合、自動的に植木鉢トークンを一つ受け取り、即座に花壇に配置する事が出来ます。
単純に一手増えた感じなので、これを見越してわざと花壇に1マス空けておくのも手かもしれませんね。

こうして得点計算が終わったら、新しい花壇を再設置です!
完成した花壇の上に置かれていた猫や鉢植えはボード横の山に戻し、花タイルも待機列の後ろにぞろぞろと並べちゃうのですよ。

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完成が立て続きに起こると、はんぱない長さの列が完成することに……。

こうして更地にした花壇は、裏返しにして脇に置いていた花壇の山の一番下に配置します。
そして山の一番上をそのまま、自分の手元に再設置。これが、次に完成させるプレイヤーの花壇となります。

■ 庭師フェイズ

手番が終了したら、庭師ダイスを時計回りに一つ進めましょう。
この庭師ダイスが、園芸店ボードの目標地点に到着するたびに、目を1つ大きくなっていくんですが、6になったら即座に最終ラウンドが開始されます。

庭師ダイスが6になったぞー! 逃げろー!(え)

(3)最終ラウンド

庭師ダイスが6になった瞬間、最終ラウンドが始まります!
開始と同時に、花タイルが2枚以下(猫や植木鉢がいくらあってものノーカウント)の花壇は、即座に捨てなければなりません。

そして2枚以上の花壇は、完成するまでプレイし続けるんですが……普通なら花壇がたくさん残った方がやったーっと思うかもしれませんが……これ、ヘタすると死にます(汗)

ゲームの進行自体は今までと変わらないものの、最終ラウンドでは、手番開始と同時に花壇を持っていた場合、勝利点を2点失います……そう、持ったまま続けると、得点が減っていくんですよ!(涙)

しかも減点対象は、高いキューブからなので、20点にあった場合、いきなり15点まで落ちていくという鬼仕様……もちろん、手番が増えれば増えるほど、現点数は増えていくから、まさに天国から地獄という有様に!!

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もしも、最終ラウンドがこんな状態だったら……もう勝てる気がしない(涙)

(4)ゲームの終了と勝者

こうして、鬼のような最終ラウンドを経て、全プレイヤーの手元から花壇が無くなったらゲームは終了です。
各プレイヤーは得点を合計します、オレンジと青のキューブの点数と蜂の巣の合計値がそのまま今回の得点となり、もっとも多く獲得したプレイヤーがこのゲームの勝者となります。

●総評

いやー、最初は猫をけしかけて相手の庭を荒らしたり、荒らされたりしながら、びしばし激しく殴り合うゲームだと思ったんですが(まてらこら)
プレイしてみたら、とっても平和なガーデニングゲームでしたねー。

ただ、まったりムードも最終ラウンドに入った途端、嘘みたいに慌ただしくなるので、この落差でかなりインパクトがありましたね。
あと、猫はいくら持ち越したところで0点扱いなので、最終ラウンド辺りで一気に使いきった方がいいみたいですねー。

最初はロマンあるお庭を作っていてもいいんですが、最終が近づくにつれてすぐに店じまいが出来るよう、途中からは多少のリスクも覚悟してどんどん庭を造っていくので、実はしっかりと他のプレイヤーの盤面を見ておかないといけないのですよ……!

雰囲気としては、ホビージャパン様からリリースされている「パッチワーク」を多人数で遊べるようにした感じが近いような気がしますね。
手元にある庭と、手に入れられるタイルによっては、かなり脳みそこねこねされてしまうので、そういうパズルゲームが好きな人はかなりハマっちゃうんじゃないかと。

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癒やしの猫たち。一枚一枚柄やポーズが違うこだわり仕様。

でも、こねこねされる割に得点計算以外に対戦要素があまりないので、皆でバシバシと殴りあって遊びたい人というよりも、まったりと優雅に特に激しくガーデニングしたいという人向きのゲームですねー。

ご興味のある人は、ぜひぜひ遊んでみてくださいねーっ♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。