ボードゲームレビュー第164回「デルフォイの神託」

「デルフォイの神託」
作者:Stefan Feld
発売元:ホビージャパン
プレイ人数:2~4人
対象年齢:12才以上
プレイ時間:約60~100分

 


 

皆さん! お久しぶりでございます。

4回目となりまして、少しはなじんできたかと思われる、
ゲームシナリオライターの唯白ユウキです。

最近はゲームが楽しくて楽しくて……更に上、神の領域へと向かいたいものですね。

良かったら、皆さんも共に目指しませんか?

この『デルフォイの神託』で!!!!

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そんなわけで、今回ご紹介させていただくのはこちらですね。
最後の方に少しだけ、プレイ体験を書いておりますので、よろしければそちらもどうぞ。

ゲーム内容はいたってシンプル!!

とある日、上機嫌なゼウス様がこんなことを言い出したようです。
候補者の中から、1人だけオリンポスへと招待しよう、と。
それは試練によって選ばれるようでして…………それを決めるのがこのゲームです!!

ゼウス様より託された12の試練。
魔物を討ち取り、島を開拓し、物資を届ける。
様々な試練を達成するのですよ!!

とは言いましても、今回は短縮ルールとして8の試練となりました。

それでは説明をいたしましょう。

まずはトークンの説明……といいたいのですが、このゲームトークンの量が結構多めなのです。
今回は詳しい部分を割愛させていただき、どんどん進んでいきます!!

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こちらがスタート時のプレイフィールドです。

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そんでもって、こっちがプレイヤー個人のボードです。

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そして、コイツが恩恵トークンです。
こいつが、何かと使いまくるので、名前だけでも覚えておいてくださいね?

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最後にゲームの達成条件となる試練の『ゼウスタイル』です!
上半分が試練の内容となっております、詳しくは後ほど。
コイツを達成するたびに捨て札にしていき、すべてなくなってからゼウス様の元(スタート地点)へ帰ればゲームクリア!!
全てを達成すれば神の国へとご招待ですが……、一つ達成するだけでもゲームを有利に進めるご褒美があります!!
そちらが下半分となっていて協力者を得たり(『仲間カード』)、恩恵を享受したり(『恩恵トークン』)、装備品を手に入れたり(『装備カード』)と様々です。

そんなわけで皆さんこぞって試練に挑みましょう!!

続いてゲーム進行です。

最初に(ゲームスタート時に)この特殊な六面ダイスを各プレイヤーは三個振るのです。名を神託ダイス!!!

これこそが、神託神殿の助言となります。

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それから、船タイルをセット!!

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タイルによって、様々な利益を得ます。
船タイルによって積める積み荷の量に差があるのでご注意くださいね?

そして、負傷カードを一枚引きます。

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これの色に応じて神の駒(プレイボードの右側の雲でできた階段のところ)の神の駒を一段進めます(最初の一段のみ、プレイ人数の指定された段までいく)

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これが神の駒です!!
プレイ中にいろんな要因で上へといき、最上段まで上がるとその力を発揮します。
効果は様々で。

・ポセイドン(青)
好きな水域スペース(後述)に移動できる。
あれですね、神様をタクシーとして使うんですね!!(わーい)

・アルテミス(緑)
裏向きの島タイルをめくり、その対応する利益を得ることができる。
その際自分のゼウスタイル(試練)に対応しているなら聖廟駒を置くことができます。
スバラシイ労働力だと思います!!(おい)

・アレス(黒)
怪物駒(後述)に隣接している場合に戦闘ダイスを振ることなくその怪物を倒します。
そして、対応するゼウスタイルの報酬を受け取り、捨て札にする。
神様に上から戦えと命令するわけですね!! 兵隊アレス(えっ)

・アポロン(黄)
神託カードを一枚得ます(後ほど説明しますが、神託ダイスと同じように使用できます)
そのターン中、神託カードと神託ダイスを好きな色として扱えます。
超便利な神様です! きっと下心満載の人たちにモテモテですね!!(ちょっと待て)

・アフロディーテ(赤)
持っている負傷カードを全て捨て札に!!
プレイヤーに癒しを与えてくれる天使!!(※神様です)

・ヘルメス(ピンク)
自分の船駒が取りに隣接している場合、【任意の】(ここ大事)都市から彫像駒を船へと積むことができます。
神様のお使い(試練)するはずなのに、神様にお使いに向かわせるとは……これいかに。

こんな感じになります。
要は体のいい労力ですね!!(罰当たりな……)
効果を使うと、最下段まで落ちてしまいます。
力を使い切ってしまったのでしょうかね?

それじゃあ、ようやくゲームスタートです!!
各プレイヤーは三つのダイスの出目を利用して様々な行動を行うことができます。

3つのステップに分かれており、それぞれ説明していきましょう!!

1.負傷カードの確認
手元の負傷カードを確認します。
その状況によって様々な事が起こりますよ!!

●同色の負傷カード3枚、合計6枚の負傷カードを所持している場合。
これが、辛くてですね、そのターン何もできずにダメージカードを3枚捨て札にして自分の手番を終了します!!
1ターン休みです。ゲーム終盤でのこの遅れは致命的です(体験談)。
大事な事なのでもう一度言いますが、1ターン休みは辛いです。

●負傷カードが手元に無い。
・恩恵トークンを2枚得る。
・任意の神駒を1つ上へ。

●上記2つに当てはまらない。
何も起こりません。

負傷カードによって休みにならなければ、次のステップへと移動してください。

2.アクションの実行
神託ダイス(と神託カード)を使って、様々なアクションを行えます。

●まず、神託ダイスの色に関係なくダイスを消費して行えるアクション。
・恩恵トークンを2枚得る。
・裏向きの島タイル2枚を確認して元に戻す。
・神託カードを1枚得る。
神託カードは何枚でも所持できて、ダイスの代わりとして利用できます。

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ただし、1ターンには一枚しか使用できないのでご注意を。

●次に色に依存した行動
・船駒の移動
まぁ、移動するだけの行動ですね!
文字通り移動します。
使用したダイスの色と同じパネルへと移動できるのですが。
最大3マス遠くまで移動できて、移動終わりのマスがダイスと同じ色でなければいけません。
この際、恩恵トークンを利用することで移動できる距離を、使用した恩恵トークンの数まで延ばせます。
神の力をもってすれば、海すらも意のままだ!!

次に各、島パネルへのアクション。
これを行う際には隣接している必要があります。

・捧げ物の積み込み。
捧げ物島から使用したダイスの色の捧げ物を積み込みます。

・捧げ物の奉納
神殿島に捧げ物を奉納し、対応するゼウスタイル(試練)を捨て札にして報酬を得ます。

・彫像の積み込み
隣接している都市から、対応している色の彫像を積み込みます。

・彫像の建設
隣接している彫像島へと彫像を置きます。
1つの島には指定された3色の彫像を1つずつしか置けません。
場所の取り合いですよ?

・負傷カードの破棄。
対応するカラーの負傷カードを全て破棄します。
下手に休みになる前に回復しておきましょう!!
1回休みは本当に辛いです(しつこい!!)

・神駒の前進。
対応する色の神駒を1段あげます。

・島の探検
島スペースと対応するダイスを使用して島タイルをめくります。
その際に対応するゼウスタイルがあれば聖廟を設置し、ゼウスタイルを捨て札にしてその報酬を得ます。
なければ記されたマークと同じ利益を得ます。

・聖廟の設置。
対応するゼウスタイルがある場合、島スペースの色に応じたダイスを使うことで聖廟を設置することができます。
その際、対応するゼウスタイルを捨て札にして報酬を得ます。

・怪物との戦闘
怪物トークンと同じ色のダイスを支払うことで戦闘スタート!!
所持している盾(仲間カードや船タイルで入手)数によって相手の強さが変わります。

9-(盾の数)=強さ

となります。
0~9の10面ダイスを振って、戦闘を行います。

ダイスを振り強さ以上の数値を出せば怪物を討伐。
対応したゼウスタイルを捨て札にして報酬を得ます。

しかし盾を入手していなければ9の強さなので正直、無理ゲーです。
もし、ダイスを振って勝てなかった場合。
その場合は恩恵トークンを使い、更に戦闘を続けられます。
その際には敵の強さが1低くなりますので、挑むときは恩恵トークンを忘れずに!!

この戦闘は0を出すと強制終了となります。
さらに負傷カードを1枚受け取ることとなりますので、気を付けて戦いましょう。

どのような理由にもかかわらず、戦闘を一度終了すれば怪物の強さは戻ってしまいますので、ご注意を!!
怪物だって生きているんです!! 休憩すれば回復しますよね!!

3.神託神殿の助言
ダイスを全て使い切ると、こちらへと移行します。
ここでは、神託ダイスを振ります(次の手番までに行動を考えておくとスムーズですね!!)
そして、振ったダイスの出目の色から1つ選びます。
【他のプレイヤー】は選ばれ色の神駒を進めます。(この際、最下段にいる場合は進めません。選ぶ色は慎重に!!)

そして、手番が最後のプレイヤーがこのフェイズを行う時、タイタン様が動きます!!
最後のプレイヤーは神託ダイスを振る際に、同時にタイタンダイスを振ります(普通の6面ダイス)
その数値によって負傷カードを受け取ることとなります。

【6が出た場合】
全プレイヤーは問答無用で負傷カードを2枚受け取ります。

【1~5が出た場合】
所持する盾の数値より高ければ負傷カードを1枚受け取ります。

コイツが荒ぶるとたまに悲劇が起こります(笑)

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そう、全員一斉に一回休み!!!!!!

全員の負傷カードが4枚あり、

「ここで6でたらみんな休みだなぁ~」

コロコロ……6!!

「(タイタン様、空気読みすぎ!?!?)」

みんなして、負傷カードを捨てるだけの一周となりましたよ……あはは。

とまぁ、こんな感じでゲームを進めて行き、試練を全て突破してゼウス様の元へと帰還したプレイヤーの勝利となります。

少し長くなりましたがルール説明はここまでとなります。
最後にちょっとした体験談をお話ししようと思います。

中でも盛り上がったのは怪物との戦闘です。

私、プレイ中は「盾なんぞいらん!!!」
と言いながら神様を前進させることをメインに進めておりました。

その中での戦闘中のヒトコマ。

「ダイスを使用し、恩恵トークンを入手!!(合計8個)」

9-0(盾の数)=強さ9!!

さぁ、すべてを使ってでもモンスターを討伐するぜ!!

コロコロコロ…………9!!

「あははははは!!」(思わず大爆笑)

「うそぉ…………」

「そこで苦労するべきでしょ……」

他プレイヤーもざわざわ……。

あまりの展開に、ちゃんとダイス振ったよね? と他プレイヤーに確認(笑)。

他にも私とは逆に、

「神なぞいらん!!」(盾を4所持)

という、方がいらしたのですが。

いざ、怪物討伐へ。

9-4(盾の数)=強さ5

ダイスが5以上で討伐です。

コロコロ…………3!!

恩恵トークンを使用して第2ラウンド!!

更に強さは下がり、4になります。

コロコロコロ……2!!

「えらいこっちゃ」

恩恵トークンを使い、第3ラウンドへ!!
強さは3!!

コロコロコロコロ……1!!

観客もプレイヤーも思わず笑いがこみ上げます。
ある意味、素晴らしいものを持っていると大盛り上がり(私よりもおいしいシチュエーションです!)。

第4ラウンドにて、ようやく討伐!!

ここで、0とか出してたらある意味伝説でしたのに!

そんなこんなで、盛り上がりを見せながらも、ゲームは終盤へ。

割と接戦だったのですが、ここで私に悲劇が襲い掛かります。

タイタン様の襲撃により、同色の負傷カードが3枚に……。

「あ…………」

もう絶望ですよ。
酷いですよ、何ですかこれぇ!!!

1回休みの間に追い抜かれ、逆転されました…………。

モンスター討伐で盾なんぞいらぬわと爆走していたら、盾が無かったがゆえに、遅れを許す……。
私は船タイルで神様が最下段から前進しているので神託神殿の助言の際に神駒が前進しやすい、という状況でした。
ですが、短縮ルールだったこともあり、神様は最上段の一歩手前でくすぶっていて手を貸してはくれず……。

私は今回ダイス運がとても恵まれており、かなりハイペースに進めていたのですが、やはり、作り込まれたゲーム。
運だけでなく、しっかりとしたマネジメントも重要だと教え込まれましたよ……。

今回は、敗北してしまいましたが次こそは頂点を奪いたいものですね!!

そんなわけで、今回の『デルフォイの神託』いかがでしたでしょうか?
ちょっとばかり重めのゲームですが、様々な展開があり、時間があるときにやれば大盛り上がり出来ますよ!!
でも、ルール自体はシンプルなのですが、少々トークンや駒が多く、セッティングには時間がかかってしまいます。
ですので、皆さんで協力して準備を行い、ゲーム開始前に親交を深めてみてはいかがでしょう?
駒を整理するのを手伝ったりする、思いやりの心で楽しくゲームをプレイしましょう!!
このゲーム自体、争うというよりか、競い合う感じのゲームですので。

それでは、以上となります!
最後までお読みいただきありがとうございます。
また次回、お会いできるのを楽しみにしております。

 

ライター紹介

唯白ユウキ(ゆいしろ ゆうき)
ゲームシナリオライターとして活動中
アナログ・デジタル共にゲームは大好き。
一人だとADV系ゲームがお気に入り。
多人数系は終了後に皆で話題にできるものが良いです。