ボードゲームレビュー第175回「グリュックス」

「グリュックス」(原題:GLUX)
作者:Jakob Andrusch
制作:QUEENGAMES/日本語翻訳:メビウスゲームズ
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8才以上
プレイ時間:約30~45分

 


 

さてはて、お久しぶりですね。
なんだか、皆様に会うのは懐かしく感じてしまいます。
ゲームシナリオライターの唯白ユウキです。

そろそろ五月病なんかは終わったでしょうか?
まだ、面倒くさがりな自分が見え隠れする方や、梅雨で外で遊べない……そんな貴方にこのゲーム。

『グリュックス』!!!

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ルールはとってもシンプルですが、奥が深いゲームです!
気軽に始めて、気が付けば熱中しているでしょう!!

さて、それでは説明へとGO!

■準備

まずは、フィールドとチップについて。

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こちらです。
チップについてですが、左側の2つがゲームをする上で重要な『明かりチップ』です。
裏表があり、それぞれサイコロと同じで裏表合わせて合計7となっております。

1・6
2・5
3・4

といった具合ですね。
それぞれ各8枚ずつ、全部で24枚が各自持ってください。

これらを、

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この漆黒の袋へと入れます!
ふふふ、この中を見通すことは叶わない!!(訳・中は見ない様にお願いします)
チップを取り出すときは、ここからランダムに取り出していきます。

あとは、右側のチップは得点マーカーですので、フィールドの外周、そこにある0のところへと全員が置きましょう。

そして、各プレイヤーのスタート位置ですが、プレイ人数によってフィールドやスタート位置が違います。
今回は4人でやらせていただきましたので、スタート位置はそれぞれの角です。

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その角にスタートマーカーを各自セット!

そして、その上に袋から無作為に取り出した、一枚の『明かりチップ』をセット!
この際に、チップの裏表は見ないようにして、完全にランダムにしてくださいね。

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ここまで来れば準備は終わり、もうゲームスタートですよ!

■チップの置き方

●基本

各プレイヤーはまず、ランダムに袋から『明かりチップ』(ここから先は多用されるため、チップと表記いたします)を取り出します。
今回は普通に確認してくださって結構ですが、他プレイヤーには見えないようご注意くださいね。

スタートプレイヤーから順番にチップを置いていきます。
そして、置くためのルール。

まず、基本中の基本。
置くことのできるのは起点(既に自分がゲームボード上に置いてあるチップ)となる自分のチップから、そのチップの数値分ぴったりの先のマスです。
上下左右です。ナナメはダメですよ!!

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こちらは、先ほどのスタート時のモノになりますが、

緑ならスタート位置から6マス。
赤ならスタート位置から3マス。
紫と黄色はスタート位置から4マス。

といった具合になります。
勿論、新たに置いてしまえば、そこも起点となりますので置ける範囲が広がっていけます。
裏表は自由に選べますので次なる手を考え、選びましょう!!
置きましたら、袋からチップを引き、次の手番までにどうするかよーく、よぉーく考えておいてくださいね!!

基本的にはこのようにチップを置いていくのですが、置くことができない条件が存在します。
次はそれを説明していきますね。

●置くことのできないルール

・置く目標地点と起点との間に他のチップがある場合。
間に駒があると進めない、みたいな印象を受けましたね。
これ、序盤で詰まると地獄絵図です。
今回のゲームで序盤に辛そうにしてた方もいましたので。

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この写真の赤のプレイヤーさんですね。
手持ちに握っているチップ次第ですが、道がだいぶ閉ざされています。

・既に2枚以上のチップが置かれている。
後ほど説明いたしますが、このゲームではチップを重ねる、といった行為ができます。
ですが、既に2枚ある場合は置くことができません。

・他プレイヤーのスタートマーカーの上
こちらはシンプルにできてしまうと速攻で詰みになることがありますので、当然といえば当然となります。

ちなみに、チップが一切置けなくなった時点でゲームから離脱です。
いやだ! まだ俺は……ってなっちゃいますので、逃げ道の確保はお大事に。

●重ねて配置する

これには2種類あります。

・上記の条件を満たしている状態で、そこにチップが1枚しかない場合。

・自分のスタートマーカーの上にチップが1枚しかない場合に、その上に配置できる。

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この真ん中の緑の5の下には、赤のプレイヤーがチップを置きましたが、隣の緑の1から5を重ねて配置しました。

このルール。結構大事です。

例えば、既に自分が置いてあるところに相手に重ねられそう……。
そんな時に、自分のチップに重ねることで他プレイヤーに重ねられない!

等といったことや、
あの場所へ置こうとしているから、自分も置けるように準備して相手が置いた瞬間に重ねてやる!!
といったいやらしい、駆け引きが楽しめます。
私、この作戦大好きです。
ええ、とっても。

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例えばこちら、
左上の方に黄色の1と2がありますよね?
この状況で、黄色の1の隣にチップを置けば、その少し下にある緑の2から重ねることができます。
こうやって牽制できるのですが、忘れちゃいけないのは緑の人も2を起点にしておけば黄色に潰されちゃうんですよね(笑)。

下手うつと自分も動けなくなりますので、よく考えましょう(経験談)。
他にも、牽制していたら間にチップを置かれてしまい、いつの間にか置けなくなる、などといったことも沢山あります。

このように様々な駆け引きと、予測をして楽しむゲームとなります。

……っとそう言えば、ゲームの終了と勝利条件をお話ししていませんでしたね。
失敬。では最後にその説明と参りましょう!!

■勝利点の計算

全プレイヤーがチップを置けなくなったら終了です。
(手持ちが無くなる、ルール的に置けなくなる)

それでは、こちらをご覧ください。

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このように色の変わっているマスがありますよね?
フィールドを改めて見ていただければわかりますが、至る所にあります。
それぞれのパネル(画像のように一区切りとなっているもの)の中にある、数字の合計数が多い人に勝利点が入ります。
ここで大事なのはチップの数ではなく、チップの数値の合計です。
例え、チップを5枚置いていたとしても。全部が1で他に6を1枚置いている人がいればその人が得点します。

とはいうものの、2位の人にも得点は入ります。
3位? そんなものは知りません!! (2位争いに敗れた哀れな3位)
ただ、その一ヵ所にこだわりすぎずに、切り捨てる場所をキッチリしておくのがポイントかと。

それで、重要な点数なのですが、

1位 4点
2位 2点

1位タイ 両者4点
(2位は点数なし)

2位タイ 両者2点

という計算になります。

ちなみに、各プレイヤーのスタートマーカーがある場所はその枠内ですので、侵攻を許さなければ4点入ります。
逆にそこを侵攻されれば、一気に不利になりますのでご注意を。

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こちらが、我々の最終結果。
合計点で16点1位が3人というまさかの展開です。
この場合は、中央部を獲得しているプレイヤーの勝利となります。

本作のルールはシンプルで、様々な駆け引きが楽しめます。
感想としましては、計算で行うタイプのゲームです。
運要素も、袋からチップを取り出すところのみ。
相手がどこへ置き、どこを優先してくるのか。
他プレイヤーを敵に回しすぎて、対処が追いつかなくなったり、逆に対処が追いついていないプレイヤーを攻めたりと、できることは沢山あります。

シンプルだからこそ、奥が深い。

そんなゲーム『グリュックス』!!

あなたも是非是非、プレイしてみませんか?

それでは最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
またの機会を楽しみにしております。

 

ライター紹介

唯白ユウキ(ゆいしろ ゆうき)
ゲームシナリオライターとして活動中
アナログ・デジタル共にゲームは大好き。
一人だとADV系ゲームがお気に入り。
多人数系は終了後に皆で話題にできるものが良いです。