ボードゲームレビュー第179回「ストーンエイジ」

「ストーンエイジ」(原題:Stone Age)
作者:ベルント・ブルンホーファー
メーカー:Hans im Gluck/メビウスゲームズ
プレイ人数:2~4人
推奨年齢:10才以上
プレイ時間:約60~90分

 


 

毎週木曜日はキウイの日! そうでなくてもエブリディ・キウイの日!(まてこら)
どもども、皆さまご無沙汰しております、三家原なのですー!

さあさあ、すっかり夏っぽい暑い日が続きますねー。こういう日はクーラーの利いた涼しい部屋で、まったりとボードゲームするに限るのですよ!
ってなわけで、今回ご紹介するのはHans im Gluc様&メビウスゲームズ様から発売中の「ストーンエイジ」なのですーっ!

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「スト-ンエイジ」……そう、つまり石器時代!
プレイヤーは石器時代を生きる集団のリーダーとなって、皆を養うために食料を豊かにしつつ、文化レベルを上げて勝利を目指していくというウホウホライフ満喫ゲームなのですよ(まてこら)

発売されたのは、今から9年前の……2008年!
え? 最新のゲームじゃないって? ふふふ、そのとおり! でも、イイゲームは新しくても古くても面白いのには変わりないのです!

ゲームデザインはベルント・ブルンホーファー様!
そう、どこかで聞き覚えがあると思ったらそりゃそうですよ! 私が以前に担当させて頂きました第119回「サンクトペテルブルグ第二版」のデザイナー様ですよっ!
偽名を使った経緯は未だに謎のままですが、あの「サンクトペテルブルグ」の4年後にリリースしたのが、本作なのです!

■セットアップ:

1.テーブルの中央にゲームボードを置いたら、ボード上の森・煉瓦鉱山・採石場・川に指定された個数の資源を設置します。

2.食べ物タイルを点数ごとに分けて、狩り場に山にして設置しましょう。

3.道具を1と2、3と4に仕分けして、工房の隣に2つの山を作ります。

4.よく混ぜた文明カードを裏向きに置いたら、上から4枚を取り、右から左に設置します。

5.建物タイルもよく混ぜたら、7枚×プレイヤーの人数分の山を作り、一番上のタイルを表にし、使わない山はそのまま箱に戻します。

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ゲームボード上はこんな感じに出来上がるのですよ。

6.プレイヤーは自分の色を決めたら、マーカーを食料トラック、得点トラックの0に1つ置きます。

7.各プレイヤーは自分のプレイボードと、自分の色の人間駒5つ、食料12個を手にします。余った人間駒は、ボードの横に置きます。

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8.スタートプレイヤーを決めたら、スタートマーカーを受け取りゲームのセットアップは完了なのです。

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私がこのゲームの長だー!!(違)

■ゲームのラウンド:

このゲームは1ラウンドが3つのフェイズで構成されています。

1.人間駒の配備。
2.置いた人間駒のアクションをします。
3.食料の配給。

○1.人間駒の配備。

スタートプレイヤーから、保有している人間駒を1つ以上のマップ上に存在する「工房」「小屋」「畑」「狩場」「森・煉瓦鉱山・採石場・川」場所に配置していきます。
ここで注意しないといけないのが、「狩場」以外の各施設では配備できる人間の最大値が決まっている為、順番によっては配備できないということがあるのですよ。
特に一人しか設置できない施設になると、争奪戦になってしまうなんてこともあったり。

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資源が豊かな内は仲良く分け合えるのですよ。

また一度派遣した施設には、空きがあっても追加で配置することはできません。
なので派遣する時はよーく計算して派遣しないと大変なことになってしまうのですよ(汗)

こうして各プレイヤーがマップの施設に人間駒を設置していき、全員の配備が終わったら、アクションを実行していきます。

○2.置いた人間駒のアクション

全員が人間駒を設置したら、スタートプレイヤーからアクションを開始しましょう。
この時に、どの順番でアクションを処理していくかは本人の自由で行えます。

本作で一番多く行うのが、資源の調達と狩場のアクションですね。
どちらも文明発展や、食料の配給に必要な要素なのでどんどんと行っていくアクションなのですが、ここでポイントとなるのが、この二種類は派遣したから必ず手に入るとは限らないという点ですね。
そう、採掘にしても、狩りにしても、その日によって必ず手にできるとは限らない! 原始時代なら余計に限らない!(まてこら)
そしてそれを体現しているかのように、この資源or食料調達は、派遣した人数=ダイス数を振って出た結果によって決まってしまうのです!!

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さあ、運命のダイスを振るのです!!

つまり、下手な目を出すとその日は収穫ゼロで集落に戻るなんて事も発生してしまうということですよ……(吐血)

でも、「工房」に人間を派遣していれば、そんなダイス目に補正をかける道具を作る事も可能なのですよ。
しかも、この道具は「工房」に入る度にグレードアップ出来るので、派遣すれば派遣するほど高性能になっていくという優れもの!
ただし、一度使うと次のラウンドまで使えないので、ここぞというタイミングで使うといいのですよ。

逆にダイス目に自身があって、どんどん資材やいろいろな施設に多く人間駒を派遣したかったら、「小屋」を利用しましょう。
ここに人間駒を“二つ”配置しておけば、ラウンド終了には人間駒が1つ増えるのですよ♪
ここで重要なのは、同じ色を二つ配置しておかないと増えないという点ですね。一つだったり、別の色の人間駒同士が配置されても効果がないのでご注意ご注意なのです!

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またこのゲームの目的は「文化レベル」を上げることなので、少しでも資材に余裕ができたら文明発展にもしっかりと力を入れておきましょう!
主な文明発展は「建築」と「文明カードの取得」なのですが、どちらも資材を保有していれば必ず手に入るので、アクション実行のタイミングは自分で決められるから、先に資材の取得を済ませてから支払うなんてことも可能なのですよ。

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文化は食料だったり資材だったり、獲得条件は様々。

こうしてアクションを実行したら人間駒を手元に戻し、手元に全て戻ったら時計回りに各プレイヤーも処理を行っていきます。
ゲームボード上の人間駒が全てプレイヤーたちの手元に戻ったら、食料の配給が始まります。

○3 食料の配給

さあ、仕事が終わったらお食事の時間なのですよ!
各プレイヤーは食料トラックのマーカー位置に応じた数字分だけ食料を手にして、それを人間駒一つにつき食料を一つ消費します。
そう、人間駒が多ければ多いほど、この食料の配給量が大変なことになってしまうのですよ(汗)

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なので、人間駒を増やすときは、施設の一つである「畑」にも派遣して、食料トラックマーカーを上昇させておくといいのですよ。
理想としては、人間駒より+1くらいの供給量にしておけば、「狩り場」を利用せず、人間駒を全員使って資源を確保したりと色々と捗るのです!

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初期頃の狩り場の様子。「食料よこせー!」と大群で襲いかかっているのですよ(笑)

また、もしも手持ちの食料が不足していた場合、保有している資源一つを食料として支払うか、それが出来ない場合は得点を10ポイント減点します。

こうして3フェイズが終了したら、スタートマーカーを左隣に渡し、次のラウンドを開始します。
この時、残っている文明カードを右に移動させて、空いた場所に山札のカードを右から左に配置していきます。

■ゲームの終了と勝利条件

ゲーム終了の条件は以下の2通りです。

・建物タイルの山が1つなくなった。
7枚×人数分作成した建物タイルの山の内、1つなくなったら場合。
この場合は、現在進行中のラウンドが最後のラウンドとなります。アクションの実行、食料の配給を行ってから最終得点計算へと入ります。

・文明カードを4枚並べることができなくなった。
その時点で即座にゲーム終了。アクションの実行や食料の配給なども行いません。

こうしてゲーム終了条件が発動したら、最終得点計算を行います。
文化点の組み合わせ、食料供給量、道具、小屋、人間駒を点数化し、合計数が一番高い……つまり、石器時代において文化的なウホウホさんが勝者となるのです!

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ふははははは! 見ろ! これが文化の力だぁぁっ!!

■総評

見た目はヘビーゲームっぽいし、ルールも複雑なのかなーっと心配したのですが、やってみると結構シンプルで面白かったです!
資材確保がダイスによって左右されるので、堅実だけでなく時には勝負師のようにダイス目に賭けて勝負して一喜一憂するという盛り上げ部分があってよかったですねー。

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でも、これだけ面白いゲームだったなら、当時もかなり騒がれていたんじゃないかと思ったんですが、同年にあの名作「アグリコラ」や「ドミニオン」が発売されて、ボードゲーマーの人気がそっちに集中しちゃったんだとか……(汗)
むむむ、いくら良いゲームであっても、リリースするタイミングって大事ですね。

そんなわけで、ご興味の沸いた方は、ぜひぜひ一度遊んでみてくださいませなのですー♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。