ボードゲームレビュー第193回「キャプテンリノ スーパーバトル」

「キャプテンリノ スーパーバトル」
作者:スコット・フリスコ/スティーブン・シュテュンフ
メーカー:すごろくや
プレイ人数:2~4人
対象年齢:6才以上
プレイ時間:約10~20分

毎度どうもこんにちは。ライターの松風でございます。
今回はみんな大好き、あのヒーローの続編をご紹介いたしましょう。
その名も『キャプテンリノ スーパーバトル』!!

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『キャプテンリノ』といえば、手札から選んだカードの指示に従ってそれを積み重ね、崩さないように手札を使い切ることを競う、という大人から子供まで楽しめる定番のパーティゲームでした。
その名作が、装いも新たに新ルールを引っさげて登場です!
前作では、タイトルにもあるリノくんが一人でひたすら上に登っていくゲームでしたが、今作ではリノくん以外のヒーローやヴィラン(?)も登場して、より賑やかになっています。
何はともあれ、まずはセットアップからです。
カード建築の台座となる『ゲームボード』3枚を適当に組み合わせて配置します。
この時、黄色い丸印の『建築ポイント』がある面が上になります。
この『建築ポイント』は、最初にカードを建てる時のガイドになる印でして、『壁カード』がこのポイントに触れるように建てなくてはいけません。

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『壁カード』には『高い壁』と『低い壁』の二種類ありまして、くの字に折って立てて使います。
高い方は低い方の二枚分の高さになっています。
これもそれぞれまとめてボードの近くに置いておきましょう。

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次に、手札となる『床カード』を裏面のままシャッフルして、まず各プレイヤーに3枚づつ配ります。
残りは山札として、みんなが手に取りやすい場所に置いたら、そこから3枚めくって表向きに並べましょう。
手札を補充する時には、この並んだカードから選ぶことになるのです。

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最後に各プレイヤーは担当するヒーローを選びます。
選択できるのは、多分サイ界きってのスーパーヒーロー『キャプテンリノ』と、新しく加わった頼もしい仲間たち!
コウモリなのかペンギンなのか謎のヒーロー『バットギン』!
その長い首を活かす機会はあるのか謎のヒーロー『ジラフボーイ』!
そして本当にその巨体で高い所に登れるのか謎のヒーロー『ビッグE』!
という謎の多い面子になっております。
ちなみに誰を選ぼうとゲーム的な有利不利はありません。

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さらに今回はヒーローだけでなく、敵役のヴィランとして『スパイダーモンキー』も参戦だー!
こいつはお邪魔キャラとして、いろんな所に現れます。
4匹いるので4兄弟なんでしょうか……?

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それではスタートプレイヤーを決めたらゲーム開始です。
手番は時計回りに、以下の6つのステップを行っていきます。
1.建てる!
2.スパイダーモンキーの攻撃?
3.高層ビルを登る!
4.スーパーバトル?
5.スーパーヒーローメダル?
6.床カードを引く!
このうち、「!」のステップは必ず実行するステップで、「?」のステップは指示があれば行うステップとなっています。
まずは『1.建てる!』から。
手番プレイヤーは、自分の手札から『床カード』1枚を選んで場に出します。
『床カード』には、使用しなければならない『壁カード』の種類と枚数が描かれています。
この『床カード』は最後に壁の上に水平に置いて、次に壁を載せるための床になりますので、『壁カード』はちゃんと床が置けるように設置しなければいけません。
もし、手札が段違いの壁しか置けないカードばかりでプレイできない場合、好きな枚数の手札を山札の下に戻し、同じ枚数を引き直す事ができます。

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うまく建物を崩さず指示通りの壁と床を置くことが出来たら、『2.スパイダーモンキーの攻撃?』に移りましょう。
もしもプレイした『床カード』にスパイダーモンキーの顔が描かれていたら、この面倒くさいヴィランの登場です!
スパイダーモンキーを1匹取って、今置いた『床カード』のどこかにぶら下げてください。
モンキー自体の引っ掛けられるポイントはいくつかあるんですが、やってみるとこれが結構難しいんですよね。
でもぶら下げるのに失敗しても大丈夫。
成功するまで何度でもチャレンジさせられます!
もし、4匹全部使い切っていたら、一番下の階層にいるモンキーを取って、改めて置き直しましょう!
ビルを崩さすモンキーを置けたら次のステップに進みます。

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『3.高層ビルを登る!』ステップもまた慎重さを要求されます。
まずは水色のサイコロを振ってください。(青いやつじゃなくてアラビア数字の書かれている方です)
出た目の数に応じて、自分のスーパーヒーローコマをその階層ぶんだけ登らせます。
出目には「-1」もありますが、地上にいるヒーローがこれを出しても特に何も起こりません。
同様に、一番高い階層に登った後に出目が余っていても、その余りは無視します。

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そして『4.スーパーバトル?』に移りましょう。
もしも同じ階層に他のスーパーヒーローがいたらバトル勃発です!
同じ階層にヒーローは常に一人!
というわけで、登ってきた側が赤いダイスの『攻撃側』、先にいた方が青いダイスの『防御側』としてサイコロを振りあって勝負を決めます。
お前ら、仲間やったんとちゃうんかーい!! というツッコミはさておき、サイコロの出目が大きい方が勝ちです。
勝った方はその階層に留まれますが、負けた方は一つ下の階層までスゴスゴと降りなければいけません。
もし下の階層にまた別のヒーローがいたら……もうおわかりですね? そう、バトルです!
せっかく登ってもバトルに負けたら転落するように下層送りというあたり、ヒーローも楽じゃありませんね。
こうして仁義なき階層の奪い合いが終わったら『5.スーパーヒーローメダル?』のステップです。
自分のヒーローが最上階層に躍り出たら、そのプレイヤーは栄誉の証『スーパーヒーローメダル』をもらえます。
このメダルは、最上階にいるヒーローが変わる度に持ち主も変わります。
最終的にこのメダルをもっているプレイヤーが勝者となりますので、プレイヤーは上へ上へとビルを伸ばして行かねばならないのです!

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最後に『6.床カードを引く!』ステップで手札を補充します。
手札が常に3枚になるように、『床カード』を引きましょう。
引くカードは、表向きに並んだカードからでも山札からでも構いません。
表向きのカードから取った場合は、山札から代わりのカードを引いて並べ直します。
山札と表向きの並びが尽きたら、このステップは飛ばされます。
ゲームの終了条件は、誰かが高層ビルを一部でも壊してしまった時。
この時、『スーパーヒーローメダル』の持ち主が勝者となります。
ただし、メダルの持ち主が崩してしまった場合は、その他の全員の勝利になります。
この他、どの手札も出せない&交換補充もできない時、そのプレイヤーのステップを最後まで行って、メダル保持者の勝利となります。

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手札の指示に従っていると、あっちこっちの床にまたがってビルが形成されていく様はまるで違法建築のごとしですが、これがこのゲームの醍醐味。
カードの組み合わせだけによるビルの建築は非常に不安定でして、『壁カード』を置くだけでもおっかなびっくりになってしまいます。
おまけにスパイダーモンキーを引っ掛けたりヒーローのコマを置き直したりで、うかつに崩してしまいかねない状況が頻繁に起こるようになっているんですね。
なので、このゲームに勝つポイントはずばり「平常心」だと言わせてもらいましょう!

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上の写真は、見事に全てのカードを置ききった瞬間のモノです。
大抵こうなる前に勝負はついていると思われますが、全カードを使い切るのは、やはりすごく達成感がありますね。
ルールは簡単で年齢に関係なく楽しめますし、面白さのポイントがバランス感覚といったフィジカルな部分に依っているので、何度やっても盛り上がれるという点でやはりパーティ向きのゲームと言えるでしょう。
できれば広めの場所を使ってワイワイ遊べたら最高ですね。
ヒーローが増えることで、前作の『キャプテンリノ』とはまた違った駆け引きが生まれていますので、前作を極め尽くしたよというファンの方にもオススメです。余談ですが、前作のカードを混ぜてプレイすれば、5人プレイも可能になりますよ!
これからの季節、屋内で集まって遊ぶ機会も増えると思われますが、そんな折にぜひいかがでしょうか?
テッパンで盛り上がれますよ!
と言ったところで、今回のゲームはいかがだったでしょうか?
それではまた次の機会にお会いしましょう。
ライター紹介
松風志郎(まつかぜ しろう)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなくゲームのシステムデザインなども手がける。
アナログゲームとの関わりは古く、幅広いジャンルをたしなむ。
世界観にとっぷりと入り込めるゲームが好き。
代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ
大戦シミュレーションゲーム「萌え萌え2次大戦(略)」シリーズ
大戦シミュレーションゲーム「出撃!乙女達の戦場」シリーズ
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」
その他多数。