ボードゲームレビュー第201回「光合成」

「光合成」(原題:Photosynthesis)
作者:H.ハッハ
メーカー:ブルーオレンジゲームズ/日本語翻訳:テンデイズゲームズ
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8才以上
プレイ時間:約45~60分

毎週木曜日はキウイの日! 祝200回越えぇ――!!
どもども、三家原ですー!
いやー、とうとうこの日が来てしまいましたよー!
でも、これだけレビューしてもお店にあるボードゲームの10分の1くらいしかないという……本当、ボードゲームってたくさんありますね!!
ってなわけで、今回ご紹介するのはブルーオレンジゲームズ様より発売中の「光合成」なのですー!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

光合成……なんかボードゲームというよりも、理科で耳にする言葉な気がしますけどその名の通り、プレイヤーは肥沃な大地で木を芽吹かせ、どんどんと光合成させ、最後は伐採していくゲームなのですよ!!(え)
人間、動物、宇宙人、ロボットなど遊ぶゲームによって様々な主役を見てきましたけど、今回の主役はまさかの木なのですよ!
さあ、レッツ・エンジョイ・日光浴なのですよっ!!
■ゲーム準備
1)テーブル中央にゲームボードを置き、太陽セグメントを設置しましょう!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これが太陽セグメントなのですよ。

2)得点トークンを葉の数ごとに分けたら、数字がもっと高い順に重ねて4つの山にします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

3)各プレイヤーは一色を選び、種トークン6個、木を14本(小8本、中4本、大2本)、ライトポイントマーカーを一つ受け取ります。
4)プレイヤーボードを受け取ったら、対応するスペースに種トークンや木を配置し、ライトポイントトラックの0にライトポイントマーカーを配置します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

5)余った種トークンと木はゲーム開始時から使用出来るので、プレイヤーボードの横に置きます。
6)最も若いプレイヤーはスタートプレイヤートークンを受け取ったら、小の木をゲームボード上の外縁スペースに1本配置します。
7)その後時計回りで他のプレイヤーも小の木を1本配置し、もう一周配置して全員が2本ずつ植えたら、最初の光合成が行ってライトポイント(以降LP)を手にしましょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■ゲームの手順
このゲームでは、プレイヤーは太陽セグメントがマップを三周する間に、自分の木を成長させて、ゆくゆくは勝利ポイントを獲得しなければなりません。
ゲームの流れは大きく分けて、二つのフェイズで構成されています。
1.光合成フェイズ
スタートプレイヤーが太陽セグメントを時計回りに1つ移動させると、光合成が発生して全プレイヤーは植えている木の大きさに応じてLPを獲得します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
小は1LP、中は2LP、大は3LPの獲得となるので、ポイントを稼ぐには大きな木を効率よく太陽に当たる場所に植えるのが重要なのですよ。

そしてここで重要になるのが、他の木の影の中に入っていたら光合成が出できません!
つまり、相手もしくは自分の木に隣接するような植え方をすると、不利になるから避けた方がいいですね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
こういう風になってしまうと、四方を影で覆われてしまって身動きが取れなくなってしまうのですよ。

影の大きさは、太陽セグメントの矢印から見て小は1スペース、中は2スペース、大は3スペースの分の影が発生するので、その影に入っている木は光合成できません。
ただし、影を発生させている木よりも大きい木だった場合は光を遮られたことにならず、そのまま光合成に成功してLPをゲットできるのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ただし、LPの保有は最大で20までなので、オーバーした分は切り捨て。

しかも、恐ろしい事に光合成に失敗してもその木も影を発生させた事になるので、さらに後ろで安全だと思った木がいきなり影に入ってしまうなんて事もあったり(汗)
なので、木を植えるときは影が入らないかどうか計算しながら植えないと、大変なことになってしまうのですよ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
この場合だと、手前の緑と青の木が影になってしまって光合成ができません。

こうして全員が光合成を完了したら、次はそのLPを元手にしてアクションを行うのです!
2.ライフサイクルフェイズ
このフェイズでは、LPを元手にアクションを行います。スタートプレイヤーからアクションを好きな順番で何回でも行う事ができます。
2-1.購入
プレイヤーはLPを払うことによって、プレイヤーボードから種や好きな大きさの木を購入することができます。
ただし、購入価格は下から上に、安いものから高いものの順で購入しなければならないので、LPが有り余っているから高いのを先にみたいな買い方はできないのでご注意を。
購入した種や木をプレイヤーボード横に置くことによって、それをプレイヤーが保持しているということになります。そう、購入してすぐに光合成を出来るわけではありません。
2-2.種まき
さあ、ここから保有している種の出番です!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
見た目は違うけど、別に違いはないのですよ。ちょっと残念。

種1つにつき1LP支払って、自分の植えている木を起点に種を蒔きましょう!
この種の蒔ける範囲は木の大きさによって変わるので、基点にする木が大きれば大きいほど遠くに種を蒔くことが可能!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
遠くまでとんでけー!

ただし、注意しないといけないのは、一度種を蒔いた木はその手番中に再度利用することはできません。そう、また種を蒔きたかったら次まで待たないといけないのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
こうして種を蒔いたら、あとは成長を待つだけ。

2-3.木の生長
飛んでいった種は地面に根を生やし木になるように、小さな木は中くらいに、中くらいの木は大きな木に成長していくのですよ……そう、LPさえ払えば!
種から小さな木にするのは1LPで済むんですけど、そこからは2、3と増えていく上に、成長させたい木は先に購入しておかないといけないので地味にLPの消費が激しいのですよ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この成長も種まき同様に、成長対象は手番中一度しかできないので、種から大きな木にさせようと思ったら、最短でも4手番かかる計算になるのですよ。
まあ、木が成長するって時間かかりますもんね……。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
この~木なんの……げふんげふんげふげんげふん。

また成長させて取り除かれた種や木は、プレイヤーボードに戻しましょう。
こうすることで、価格が少しだけお安くなります。
2-4.伐採
冒頭で説明した通り、このゲームの勝利点は光合成ではなく、伐採によって得られるのですよ!
なのでガンガンと伐採していきましょう……と言いたいですが、伐採すればもちろん光合成できる量が減ってしまうので、調子にのってやるとえらいことになってしまうのです。
しかも、木ならなんでも伐採できるワケではなくて、対象は一番大きな木だけ。
しかも伐採の際には4LPが必要となるので、種を植えて成長させて伐採するまでいくと最低でも19LPも必要という。
そうして手塩のかけた木を伐採して得られる勝利点は、植えた場所によって変わります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

マップ上の中央に近ければ近いほど高得点となるのですが、そこに行こうと思うと他の木の影に入ってしまってLPをなかなか稼げないと苦しむのですよ。
なので、得点は低いけど効率よく光合成をして成長→伐採をするか、一発逆転を狙って奥地に植えてゆっくりと育てるか……プレイヤーによってやり方は様々。
……と、ライフサイクルフェイズで行えるアクションは以上の4種類ですね。
どの行動もLPを地味に消費しますけど、太陽が動くたびに回復していきますし、最大でも20までしか保有できないので、貯蓄も大切ですけど、手番が来たら常に使い切るつもりでやるのをオススメします。
■ラウンドの終了
全プレイヤーが1手番をプレイしたら、スタートプレイヤートークンを左隣のプレイヤーに渡し、新たなラウンドの光合成フェイズを開始します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

あたーらーしい朝がきたー♪

また太陽セグメントがゲームボードを1周したら、山の一番上にある太陽公転力ウンターを一つ取り覗くのを忘れないようにしましょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■ゲーム終了
太陽セグメントがゲームボードの周りを三周して、最後の太陽公転カウンターが取り除かれたらゲーム終了となります。
プレイヤーは現在保有している、以下の得点を合計していきましょう。
1)得点マーカー
2)LP3ポイントにつき1点
この二つを合計して、一番多いプレイヤーがこのゲームの勝者となります!
もしも同点がいた場合は、ボードゲーム上に残っている種と木が最も多いプレイヤーの勝者となりますが、それも同じだった場合は仲良く勝利を分かち合いましょう!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■総評
コンポーネントの見た目と、プレイヤーが木というインパクト。そして木々の成長や太陽がぐるぐると回っていく様子などとにかく見ていて愉しい作品でしたー。
最初はフィールド上に木をわしゃわしゃ増やして領土を奪っていくパーティゲームかと思ったのですけど、実はかなりしっかりとしたアブストラクトゲームだったのは意外でしたね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

とにかくタイトルの通り、いかに毎回しっかりと光合成できるかが鍵になる一方、4人プレイとかになると、土地の問題もあって失敗するとそのままドツボにハマってしまう恐れがあるので一手一手が大切なゲームです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回は紹介しませんでしたが、上級や二人用のルールもあるみたいです。

木を沢山植えて育ててしないといけないし、その一方で勝利ポイントはその木を伐採しないといけないという、どのタイミングで伐採していくのかを判断するのかと慌ただしいですが、そういう駆け引きのあるところが面白いゲームだなーっと思います。
ご興味のある方は、ぜひぜひ遊んでみてくださいねー!
ライター紹介
三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。
代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。