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ボードゲームレビュー第226回「センチュリー:イースタンワンダーズ」

「センチュリー:イースタンワンダーズ」
作者:E.マツウチ
メーカー:アークライト
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30~45分

 


 

毎週木曜日はキウイの日! ってなわけで、三家原です。
いやー、夏の暑さから脱出したい今日この頃ですが、やっぱり脱出するなら海! 大海原を船でまったりクルージングしたいですね!

ってなわけで、今回ご紹介するのはアークライト様より発売中の「センチュリー:イースタンワンダーズ」なのですー!

センチュリー……そう、第187回でご紹介した「センチュリー:スパイスロード」の弟分なのです!
なんでも、このセンチュリーシリーズは三部作で予定しているらしく、前回がキャラバンの隊長となってシルクロードを使ってスパイス商売をしていたのですが、今度は海! そう時代は大航海時代なのですよ!!

1)ゲームの準備

まず、島タイルと呼ばれる大きな六角形から「港」と「海」を抜き取って「市場」だけの状態でシャッフルしたら、テーブルに並べていきましょう! この並びは自由に決めていいのですが、最初の時は写真の形みたいにするといいってルールブックさんが言ってた!

「市場」には取引所コマの種類と取引レートが載っているのですよ。

並べ終わったら、四隅に「港」を配置! 余った分は箱に戻しておきましょう。

港には何も書かれていないのですよー。

次に、「勝利点」と「港封鎖」という小さめの六角形のうち、前者だけをシャッフルして山をつくったら、港に一枚ずつ表向きにして配置しましょう。

その後、さらにそこから5枚と「港封鎖」を混ぜてシャッフルしたら、山の上に戻して、ゲームボード上の脇に置いておきましょう。

得点の書かれた「勝利点」、左下のバッテンを描かれているのが「港封鎖」なのです

同時に、「ボーナスタイル」も一緒に配置しますが、数字の書かれている「勝利点タイル」だけは、上から6・5・4・3という順番になるように並べてなければなりません。

さあ、これでゲームの舞台はほぼ完成なのですよ!
親をじゃんけんなどで決めたら、親はマークのあるプレイヤーボードを、他の各プレイヤーは好きなプレイヤーボードを受け取ります。

次に担当の色を決めて、その色と同じ取引所コマ20個をプレイヤーボードに配置して、船コマを手元に置いておきましょう。

左の船で、周囲の島々を大冒険するのですよ!

最後に4種類の香辛料を決められた4セットに分けて、手番とは逆順に各プレイヤーに受け取り、同時に船コマを任意の「市場」へと配備します。
受け取った香辛料はすぐさまプレイヤーボードの横にある船倉へと収めて、全員が受け取り終わって余った香辛料は種類ごとにカップに分けたあと、価値の高い順に並べておくとあとのゲームが便利なのですよ。

価値が一番高いクローブを奥に、茶、チリ、生姜と並んでいるのですよ。

2)ゲーム進行
ゲームの進行は、各ラウンドを親から時計回りに1回ずつ手番を実行することで進んでいきます。
手番が来たプレイヤーは、以下の順番で手番を実行していきましょう!

いざゆかん! 数多の香辛料たちが待つ大海原へ!!

2-1)船の移動
手番になったプレイヤーは、まず自分の船を1マス移動させることができます。
基本的に1マス移動にはコストは必要ありませんが、もしも2マス以上進みたいと思ったら、船倉にある香辛料を移動開始前の島タイルに一つ配置することで移動可能となります。なので、船倉の香辛料がたっぷりあれば、10マス移動とかも可能なのですよ!(まてこら)

……まあ、マップの広さからしてそんな大移動をする必要はないんですけどね。

あと移動で一番注意しないといけないのが、移動した先にもしも他の船が居た場合、移動してきたプレイヤーはその相手に対して、香辛料を一つ支払わなくてはならないのです……ショバ代ってやつですかね?

また追加移動で支払った香辛料については、そのマスに停泊した船のプレイヤーが総取りという形となるので、誰かが追加移動した時は目を光らせておくといいのですよ。
もしも香辛料が支払えなかったら、そのマスに停泊することはできないので注意注意なのです。

2-2)アクションの実行
移動が終わったら、3つあるアクションの中から1つを実行できます。

A)市場アクション
もしも停泊した市場に、自分の色の取引所を開設していた場合、その市場のレートに従って取引を行います。

取引レートは支払った香辛料と同等分もらえる市場や、多かったり少なかったり様々!

もしも市場で取引所を開設してなかった場合は、プレイヤーボードに残っている取引所コマを配置します。
この配置する取引所コマは、市場のアイコンに対応する列の一番左から取っていくこととなります。なので、香辛料一種類に付き最大5つまで取引所を開設することが可能なのです。

また取引所を開設していくにつれて、どんどんとゲームボード上の取引所コマは減っていくわけですが、この時縦一列分なくなる毎にプレイヤーは「ボーナスタイル」を獲得できます!

そのまま勝利点になるものや、移動力をプラス1したり、取引したら1つ香辛料をグレードアップしてくれる、収穫の時にチリをおまけでもらえる、船倉をアップグレードしてくれるものなど、どれを選んでもゲームを優位に進めるものばかりなのです。

また、取引所コマを取って下に数字が出てくることがあります。この数字はゲーム終了時の勝利点となるのですよ。つまり、開設すればするほど、勝利点が高くなっていくのですよ。

B)港アクション
「港」へ停泊中に行えるアクションです。このアクションは、「港」に配置された「勝利点」に記載された香辛料を支払うことで、獲得することができます。
獲得した「勝利点」を伏せた状態で手元に保管したら、「港」に「勝利点」を山札の上から1枚取って補充しましょう。

またこの時、運悪く「港封鎖」が出てしまった場合、その時点でその港では港アクションを行えません!
この「港封鎖」が出現した時点で、次に「勝利点」を獲得された「港」は封鎖対象となり、元々封鎖されていた港が開放と新たな「勝利点」の配置先となるのです。

近場で黄金コンボを作っても、封鎖されたら意味がないのですよ……(悲)

C)収穫アクション
島タイルの種類に関係く行える万能アクション!
このアクションによって、手番プレイヤーはノーコストで黄色を2個受け取ることができます。

最初のうちも大変お世話になるのですが、「ボーナスタイル」で強化するとセットでチリもついてくるので、これはこれでお世話になる率アップするアクションなのですよ。

ただし、調子にのって収穫しまくっていると、船倉の容量が足りなくて積み込めなくなるので注意しましょう!
もしも手番終了時に容量をオーバーしてしまっていた場合、任意の香辛料をあふれた分だけ市場へと戻さなければなりません! もったいない!

これを全部持って帰れたらウハウハなのに……(まてこら)

……と、以上が各プレイヤーの行動なのですよ。
意外とやることは少ないですけど、移動と取引所いう概念が加わったことで、どういった交易路を組むかとか考えると、結構脳みそコネコネされるのです。この辺が、前作との大きな違いな気がしますね。

どんどんコマだらけになっていくゲームボード(笑)

3)勝利条件
ゲームは誰かが「港」から獲得できる「勝利点」を4枚保有した瞬間に、そのラウンドが最終ラウンドとなります。
最終ラウンドを経て、各プレイヤーは獲得した勝利点を集計し、その中でもっと最多のプレイヤーこそが勝者となるのです!

地味に勝利点に貢献するのが、取引所を開設した分入ってくる勝利点。

4)総評

興味深いなーっと思うのが、こういう拡張ではなく新パッケージとして出す三部作とかだと雰囲気はそのままだけどゲームシステムは別物だったりして、前作をやっていればすっと世界に入り込めるってパターンが多いという印象ですが、本作は純粋にシステムのアップデート……さらに前作をもっていればそれも使ってさらにゲームのプレイに幅が出るという仕様になっているのが個人的に驚きましたねー!

今回は純粋に「センチュリー:イースタンワンダーズ」として遊んでみたわけですが、移動と取引所という概念が加わっても、やっぱり基礎はセンチュリーでしたね!

最初のうちはどういう航路を作ればいいんだろうとぽやぽやっとした立ち上がりでしたけど、途中からまるでパズルのピースがガシャガシャとハマっていって、あとはガンガン資源もポイントも稼ぎまくり状態となったのですよ。

また毎回ゲーム開始時にマップはランダム生成されるし、島タイルの並べ方次第で幾らでも違ったゲームボードを生み出すことが可能なので、そのたびに各島の特性を見抜いて自分の考えたさいきょーの航路を作り出せるようになると面白さ爆発なのです!

それにしても、この様子でいくと三部作が出たときには、単品はもちろん一部と二部を合体させた最強のセンチュリーなゲームになる感じなんですかね?

あと、今度はどこを舞台にするんでしょうね? シルクロード、大航海時代と続けば……むむむ、予想がつかないのですよ。現代なのか、未来なのか……結構宇宙という可能性も!?
は、早く! 早く末っ子の姿が見てみたいのですー!(笑)

ってなわけで、弟のイースタンワンダーズですが、単品はもちろん前作をもっていればさらに世界が深まっていくという素敵ゲームなのです!
ご興味のある方は、ぜひぜひ遊んでみてくださいねー!

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。