ボードゲームレビュー第241回「ダイスセトラーズ」

「ダイスセトラーズ」
作者:David Turczi
メーカー:テンデイズゲームズ
プレイ人数:1~4人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:90分

 


 

毎週木曜日はキウイの日&あけましておめでとうございますーっ!
ってなわけで、どもどもご無沙汰しております三家原です!

平成もいよいよ終わりに近づいて、なんだか新しい年号が近づいて来ているというなんかワクワクしちゃいますねー。
そして、ワクワクするといえばー……そう! やっぱり新天地の開拓ですよ!(え)

ってなわけで、今年最初に私がご紹介するのはNSKNGames・テンデイズゲームズ様より発売中の「ダイスセトラーズ」なのですー!

「NSKNGames」って、個人的に聞いたことのないメーカーさんだなーっと思って調べてみたら、「テオティワカン:シティオブゴッズ」をリリースされている所だったのですねー。
こちらはピラミッドを建造して得点を稼いでいくという内容で以前から気になっている1本だったのですがー……今回は新天地の開拓なのですよ!

●ゲーム準備

1)各プレイヤーの準備

1.各プレイヤーはプレイヤーボード1枚とダイストラッカー1枚と一緒に、1色を選び、その色の布袋と全てのプレイヤーマークを取りましょう。

けっこうでっかいプレイヤーボード。

2.選んだ色の「テント駒」を六つとって、プレイヤーボードの上に置きましょう。この上にある駒を「個別サプライ」と呼びます。
他の「テント駒」や「家駒」はプレイエリアの端に置いて、これらは「全体ストック」と呼びます。

プレイヤーボードのが「個別サプライ」、その他は「全体ストック」。地味に間違えるので、ご注意ご注意なのです。

3.各プレイヤーは白ダイス3個、緑ダイス1個、黄色ダイス1個を自分の布袋に入れます。残った白ダイスはゲームから除外します。

4.全体ストックから自分の色の点とこもう一個取りダイストラッカーのスペース3に置いて、プレイヤーボードの上に置きます。

この数字が、1ラウンドに使えるダイスの数を示しているのですよ。

各プレイヤーの手元は大体こんな感じになるのです。

5.最後に、最近家を建てた人はスタートプレイヤーとしてスタートプレイヤータイルをゲットできます。これで各プレイヤーの準備は完了なのです!

いざ行かん! 無限(?)の新天地へ!

2)マップ準備

1.プレイヤーの人数に応じた枚数だけ地形タイルを準備しましょう。

2.準備した地形タイルから、初期タイルを全て抜き取って裏向きのままよく混ぜ、3枚を表向きにします。スタートプレイヤーは、この中から1枚選んで手元に置き、残りの2枚を左隣のプレイヤーに手渡します。
手渡されたプレイヤーは、追加で初期タイルをランダムに1枚引き、その3枚の中から1枚選び他の2枚を左のプレイヤーに手渡します……とこれを繰り返して、全プレイヤーが初期タイルを1枚得るまでの手順を繰り返します。
全員の1枚ずつ手元に行き渡ったら、残った初期タイルは使用しないので箱に戻しておきましょう。

3.スタートプレイヤーから時計回り順に、各プレイヤーは自分の初期タイルをテーブルの上に置いて初期ボードを作ります。
タイルの配置は、二人目から既存のタイルに接するように配置しなければなりません。

4人プレイだと、こんな形になるのですよ。でも形よりも大切なのは、土地の種類……!

4.各プレイヤーは個人サプライからテント駒を1個取り、自分が選んで初期タイルの上に置きます。もしも、そのタイルに配置時ボーナスがあった場合、即座にそのボーナスを受け取りましょう。

5.初期タオル以外のすべての態度をよくシャッフルして、それらを裏向きにしたまま山を作ります。

3)全体ストックの準備

「全体ストック」として、「資源トークン」、プレイする人数に応じた「ダイス」「勝利点トークン」を配置しましょう。
またダイスは色分けをし、余った勝利点トークンは予備として利用します。

左下が「資源トークン」なのです。

あとここで一つ忘れちゃいけないのが、「全体ストック」と「個人サプライ」との大きな違い。

「個人サプライ」は有限なんですけど、「全体ストック」は無限に存在するという事なんですよ。

つまり、全体ストックのトークンや駒が尽きても、代用品を使って補充が行われるのです。プレイした感じだと尽きることはないような気がするんですけど、もしもの時の為に予備のチップとかを用意した方がいいかも?

4)技術カードの準備

ゲーム中にいろいろと威力を発揮する「技術カード」については、自由に組み合わせても良いようですけど、初めてプレイする時は説明書曰く「果てしなく広くどこか」というセットでプレイするのがおすすめのようです。

説明書オススメの「果てしなく広くどこか」でセット。極端さはないバランスの取れたカードが多いですね。

以上でゲームの準備は完了となります。
さあ、新天地の成功者を目指して、レッツらゴーなのですよー!!

●ゲーム手順

さあ、よい子な開拓者たち! 今こそ新天地を占きょ……じゃなくて、開拓していく時なのですよ!!

どんなフロンティアが拡がっているのか……!?

ってなわけで、このゲームでは、1ラウンド毎に3つのフェイズを行います。

1)ロールフェイズ
2)アクションフェイズ
3)整理フェイズ

1)ロールフェイズ

1-1)各プレイヤーは、ダイストラッカーの数字と等しいダイスを布袋から取り出しましょう。

最初は3個から、数字が増えれば増えるほど、1ラウンドでダイスを引ける数が増えていくのですよ。

1-2)取り出したダイスを振り、「利用可能なダイスエリア」に配置します。此処に置かれたダイスは「利用可能なダイス」となります。

ちゃんとプレイヤーボードに置き場が書いてあるので、そこに置きましょう。

1ー3)このフェイズで、各プレイヤーは特定のアイコンを1つ支払うことで、2種類のアクションのいずれかを実行できます。

その① 「開拓者」を支払う

A:利用可能なダイスを一個選び、任意の目に変更する。
B:利用可能なダイスを3つ選び、振り直して利用可能なダイスのエリアに戻す。

その② 資源を支払う

A:利用可能なダイスを一個選び、任意の目に変更する。
B:布袋から追加のダイスをランダムに2個引いて振り、利用可能なダイスエリアに配置する。

またここで注意しないといけないのがその②で支払う「資源」はダイスのことであって「資源トークン」ではないという点ですね。

このゲームで引っかかりやすいところで、ダイスもトークンも「資源」と同じ名はついていますけど、併用出来ないし、どちらも消費タイミングが違っているのですよ。

そして支払った「開拓者」や「資源」のダイスは袋に戻さず、必ずプレイヤーボード上にある「使用済みダイスエリア」に置くようにしましょう。

この後に紹介するダイスによる支払いもすべてこの場所に移動となります。

以上がロールフェイズの内容となります。

またゲーム進行中、ダイスが不足した場合は、プレイヤーボードの「使用済みダイス」に置かれていたダイスを布袋に戻すことで、引き続けることが出来ます。

2)アクションフェイズ

さあ、ダイスの準備が整ったら、開拓開始なのですよ!

アクションには、メインとその前後で行えるフリーの2種類があって、スタートプレイヤーから時計回りに、各プレイヤーはメインアクションを最大で2回、最低でも1回実行しなければなりません。

.各ダイスによってアクションは様々!

またこのメインアクションは、同じのを2回は出来ないので、必ず1回目と2回目は違うのを選ばないといけなのですよ。

2ー1)メインアクション

その① 雇用

プレイヤーは利用可能な「雇用」を支払った数に応じた、新たな労働力を雇うことが出来ます。

ただし、この雇用として得られるダイスの種類は、プレイヤーのテント駒が配置されている地形に対応する種類のダイスのみなので、欲しいダイスが獲得できる土地を開拓しておかなければならないのですよ。

こうして新たに雇用された労働者であるダイスは「使用済みダイスエリア」に配置されていきます。

その② 探検

「探検」を支払うと、プレイヤーは支払った分だけ山札の地形タイルから引いて、その内の1枚をマップに追加します。

追加する際には、

1.自分のテント駒が配置されたタイルに隣接させて配置する。
2.可能な限り、2枚のタイルと隣接させる。

という条件があるのですが、もしも満たせない場合は好きな場所に配置しちゃいましょう。

徐々に開拓されていく新天地。

地形タイルを配置すると同時に、全体ストックから自分の色のテント駒を設置しましょう。

この時注意しないといけないのが、テント駒は「全体ストック」から取るのであって、「個別サプライ」から取らないという点です!

地味にこの辺間違いやすいので、最初のうちは間違えないようにご注意ご注意なのですよ!

また他のプレイヤーで、新たに配置された地形タイルに「テント駒」などが隣接していた場合、便乗して「個別サプライ」からその地形にテント駒を配置する事が出来ます。

配置する地形によっては、プレイヤーが即時に何かしらの恩恵を得るものもありますので、配置した人は忘れず処理しましょう。
ただし、便乗してきたプレイヤーにはこの恩恵は受けられません。受けられるのは、ちゃんと自分の手で開拓した者のみなのですよ!

また処理が終わって、使用しなかった地形タイルはこのゲームでは使用しないので、そのまま箱に戻しておきましょう。

その③ 入植

開拓といえば、入植ですよ! ってなわけで、「入植」を支払うと、プレイヤーは3つの中から1つを実行できます。

1.テント駒の補充
「全体ストック」から自分の色のテント駒を1つ取り、「個人サプライ」に置きます。

2.テント駒の配置
「個別サプライ」にあるテント駒を、自分の「テント駒」か「家駒」が存在する地形タイルに配置します。
または自分の「テント駒」もしくは「家駒」が存在する地形タイルと隣接した地形タイルに設置します。

3.テント駒の回収
地形タイルに配置している自分のテント駒を任意の数だけ回収して、「個別サプライ」に追加します。
ただし、回収できるのはテントのみなので、「家駒」を間違って回収しないように注意しましょう。

その④ 襲撃

自分の土地は自分で守る事こそが開拓者の掟!
せっかく自分が探検して発見した土地に便乗したり、勝手にテントを建てる不躾な奴らには、鉛弾を食らわせてやるのですよ!(え)

ってなわけで、この「襲撃」を支払うと、自分の「テント駒」か「家駒」が存在する地形タイルにある他のプレイヤーの「テント駒」を支払った分だけ自分の「個人サプライ」にある「テント駒」と交換する事ができるのです。

ここで注意しないといけないのが、交換なので自分の「個人サプライ」に「テント駒」がないと、このアクションは実行不可能ということなのですよ。
また、この「襲撃」によって土地から追い払われた「テント駒」は各プレイヤーの「個人サプライ」へと戻されていきます。

その⑤ 収穫

「収穫」は支払った分だけ、その種類と同じ「資源トークン」を「全体ストック」から得る事ができます。
「収穫」には種類が複数ありますが、これらを同時に出して「資源トークン」を得ることも可能です。

この「資源トークン」は、後ほど紹介する「交易」や「研究」で使用するので、余裕があれば集めておくといいのですよ。

その⑥ 交易

「交易」を支払うと、プレイヤーは「資源トークン」か「ダイス」を引き換えに勝利点を得ることが出来ます。
引き換えの条件は4通りあって、それぞれポイントに差が有るのですよ。

1)同じ種類の「資源トークン」を3枚を1組として「全体ストック」へと戻す。
2)異なる種類の「資源トークン」を3枚を1組として「全体ストック」へと戻す。
3)同じか、あるいは異なる「資源トークン」を2枚を1組として「全体ストック」へと戻す。
4)自分の利用可能なダイスエリアか、使用済みダイスエリアからダイスを1個ゲームから除外する。

上の3種類は、先程紹介した「収穫」で得た「資源トークン」を使ったパターン、最後の1つは自分のダイスを減らすことで得点を得られるというパターンですね。

「資源トークン」を溜めてがっつり得点を稼ぐのか、手っ取り早く手元のダイスを消費して得点へとつなげるのか……まさにプレイヤーのスタイルによってこの辺は別れて来る感じですね。

その⑦ 研究

「資源トークン」が溜まって、さらに効率よく開拓を進めたいと思い始めたら「技術カード」の出番!
「研究」を支払って、自分の欲しい「技術カード」を獲得しちゃいましょう!

ただし技術を獲得するには、「研究」、「資源トークン」、地形条件という自分の「テント駒」や「家駒」が「技術カード」に書かれた地形タイルに存在していなければならないという、この3つの条件を満たして初めてゲットできるのですよ。
ゲットした「技術カード」には、取得を示すプレイヤーマーカーを配置しておきましょう。これを表裏ひっくり返すことで、ラウンド中にその技術を使用したかどうかの目印となります。

後半になると、ありとあらゆる「技術カード」を駆使するようになるのですよ。

あと早い者勝ちではなく、条件させ満たせば何人でもプレイヤーマーカーを置けるので、最初は興味なくても、他の人が利用して「欲しい!」と思ったらゲットするなんていうのも一つの手かと。

「技術カード」って、ゲットするまでは地味に大変なのですけど、一度手に入れるとほぼ永続的に利用できるし、勝利点もくっついてたりするので、取っておくのに越したことはないですねー。

2ー2)フリーアクション

このアクションは、メインアクションの前後であれば何度でも行うことができるのですよ。

その① 工場の処理

特殊効果や工場などは地形タイルの下にアイコンがあるのですよ。

配置されていく地形タイルには「工場アイコン」が描かれているものがあります。
そこにもし自分の「テント駒」が配置されていた場合、それを取り除くことで「工場」から「資源トークン」などの恩恵を受けることができます。

ただし、この処理は各タイルにつき1回なので、たくさん恩恵を受けたい場合は複数の「工場アイコン」のある地形タイルにテント駒を配置しておかなければならないのですよ。

その② 統治処理

自分の「テント駒」が他のプレイヤーよりも”3個以上”多かった場合、その地形タイルを統治することが出来ます。
プレイヤーは自分の「テント駒」と「個人サプライ」へと戻し、「全体ストック」から「家駒」を1個取って設置します。

テント生活から……

家持ちにパワーアップじゃー!

この「家駒」こそが、その土地の主の証! 今後、この場所にはいくら他プレイヤーが「テント駒」を置いたりしても、支配を覆すことはできません。

でも同時に一度「家駒」を設置してしまったら、その後はそれを移動させたり取り除くことはできなくなるのでご注意なのですよ。

と、フリーアクションで行えるのはこの二つだけなのですけど、「工場」の恩恵や「統治」は結構その後のプレイに影響が出てくるので、慎重かつ忘れずに処理しないとなのですよ。特に「資源トークン」は肝心な時に足りなくて涙を飲むことがありますからね……!!

3)整理フェイズ

全プレイヤーがアクションフェイズが終了したら、この整理フェイズの出番なのですよ。

1)各プレイヤーは余った「利用可能なダイス」から最大1個をキープし、残りは「利用済みダイスエリア」に移動させておきましょう。
2)技術カードを使用して裏返ったプライヤーマーカーを元に戻す。
3)地形タイル上に置かれたプレイヤーマーカーは回収する。

上記の3つを処理したら、スタートプレイヤーは左隣のプレイヤーに渡され、終了条件満たしていなければ、次のラウンドへと移行となります。

●終了条件・勝利条件

ラウンド開始時に以下の条件を満たしていた場合、ゲームは最終ラウンドへと突入となります。

1)プレイヤーの誰かが、自分の「家駒」5個全てを配置した。
2)「全体ストック」の「勝利点トークン」が尽きた。
3)地形タイルの山札が尽きた。
4)「全体ストック」に2色以下のダイスしか残っていない。

以上の条件によって発動した最終ラウンドをプレイしたら、最終得点計算を行います。

果たして、結果やいかに……!?

最終ラウンドが終了したら、各プレイヤーは「地形タイル」「技術カード」「勝利点」「ダイス」「家駒」を合計していき、一番勝利点の高かったプレイヤーが、このゲームの勝者となります!

●総評

遊んでみた第一印象としては、名作である「カタン」と「ドミニオン」に近いかなーっと思いましたねー。

開拓をしていく感覚は「カタン」なんですけど、同時に「ドミニオン」みたくダイスの内容を構築していくところが結構面白かったです。

十人いれば十種類の構成が出来るので、それぞれ性格が反映されてピーキーなプレイが出来るのも結構いい感じなのですよ。

ひたすら開拓しまくる人もいれば、侵入してくる開拓者にひたすら鉛玉を撃ち込む人もいたりとまさにフリーダム(汗)

ダイス主体となると、どうしても最後は「運ですやん!」となるところですけど、かなり構築と根性で操作出来ちゃうからそこをどうやってやるのかが腕の見せ所みたいな感じがしましたねー。
実際私は、常に特定の色のダイスが出せるようにダイスを絞ったりしてましたし。まあ、そのせいで得点計算で勝利点を稼げなかったのですがががが……。

ダイス構成もそうですけど、マップやプレイヤーの性格などでありとあらゆる戦術が使えるので、お手軽かと思いきや突き詰めていくと結構奥が深いやつなのですよ……!!

地形が毎回変わったり、技術カードの組み合わせで何度も遊べるゲームだと思いますねー。
ただ、ちょっと説明書に難があるのと、「個人サプライ」と「全体ストック」の処理に注意しないといけないので、プレイする時は慎重になのです!

果たして次の新天地はどんな展開が待っているのか!?

とはいえ、やっぱりもう一回遊んでみたいところを考えると、いいゲームなのは間違いないと思うんですよねー。
ってわけで、ご興味のある方は、ぜひぜひ遊んでみてくださいねー!

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。