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ボードゲームレビュー第246回「ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス」

「ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス」
作者:シュテッサン・ペンドルフ、ラインハルト・シュタウペ
メーカー:アークライトゲームズ
プレイ人数:2人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:20分

 


 

毎週木曜日はキウイの日!
ってなわけで、どもどもお久しぶりの三家原なのです!

ボードゲーム=大人数でわいわい遊ぶものという方程式を覆したい……そんな私が今回おすすめするのは、アークライトゲームズ様より発売中の「ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス」なのですー!!

ガイコツが目印!

過去にレビューで紹介した「ザ・ゲーム」が、二人用対戦ゲームとなって帰ってきたのですよ!
「ザ・ゲーム」は最大5人で手元のカードをいかに少なくし合うか協力し合って遊ぶゲームでしたけど、本作は自分の手札をいかに相手よりも早く消化するかを競い合う……つまり二人が向かい合って遊ぶから、フェイス・トゥ・フェイスなのです!(たぶん)

①ゲーム準備

各プレイヤーは、シルバーかゴールドのどちらかのカード60枚を受け取り、昇順カード(1)と降順カード(60)の2枚を自分の前に配置します。

この2つをゲーム中では結界と呼ぶのです。本家では1~100まででしたけど、本作では最大60までとちょっとスリムに。

残ったカード58枚をシャッフルしてから裏向きの山札とし、上から6枚引いて、これがプレイヤーの初期手札となります。
山札のシャッフルはかなり重要なので、シャッフルが終わったら相手にもシャッフルしてもらうくらいでもいいのですよ。

さあ、これで基本的な準備は完了なのです!
最後にどちらが先攻かを決めたら、いよいよゲーム開始なのです!

準備は本家同様にとっても簡単!

②ゲームの流れ

さあ、いよいよゲーム開始ですよ!
いかにして相手よりも先にカードを使い切るのか!? プレイヤーは様々なテクニックを駆使してカード消化を行っていくのですが、手番になって行うのはたった2つだけなのですよ。

1.カードをプレイする。
2.カードを補充する。

1.カードをプレイする。

メインアクションともいえる行動ですね。
1回の手番につき最低2枚、最大手札分だけ配置が可能で、プレイには大きく3つあるのですよ。

1-1.通常配置

プレイヤーは手札から、場に出ている結界へカードを配置するのですが、昇順には現在出ている数字よりも大きい数字を、降順には小さな数字を配置しなければなりません。

昇順の結界に配置! 1から21にジャンプ! 一方、相手は降順の結界に60から59を配置。うん、とっても堅実プレイ。

一応、カードとカードの間はいくつでも飛んで出すことも出来ますが、飛びすぎるとその間のカードを出すことは出来ないので、小刻みに出すのが大事ですね。

いきなりドーン!!(死亡フラグ)

1-2.降順を無視した配置

そして、配置には本家プレイではお馴染みルールも健在!
それが、自分の一番上のカードよりも10大きい(小さい)カードは置くことが出来るというやつなのですよ!

ピッタリ10でないといけないという条件ではあるものの、通常ならば大きな数字しか配置出来ない昇順に10小さな数字を、降順には10大きな数字を配置することで、死んでいた手札が配置出来るようになったりするのですよ!

47から57に若返り!! これでさっきまで死んでいた48~56のカードを設置出来るようになったのですよ!

しかも、基本的に手札さえあればいくらでも配置可能なので、10→20→30→40みたいな小刻みに若返ると同時にカードを一気に消化するなんてことも可能なのですよ!

手札を減らすために、とにかく配置しまくれ!!

1-3.相手の結果に配置

協力ゲームから対戦ゲームに変わったので、相手は当然ながら敵! 倒すべき相手なのですよ!
そんな相手の結果に配置するとなれば、当然結果はI・YA・GA・RA・SE!
手番につき1回しか配置出来ないのですけど、ライバルを蹴落とす為に、ここは心を鬼にしてぶん殴ってやる……と思ったのですが、実はここが面白いところ!

相手の結果に配置する場合、プレイヤーは対象となる結界のルール(昇順なら大きな数字、降順なら小さな数字を配置する)と逆の配置しなければならないのですよ!!

つまり、降順なら小さな数字を、降順なら大きな数字を配置しなければなりません! さっきの「降順を無視した配置」の数字無視バージョンみたいな感じですね。
なので、相手の結界に配置すると当然ながら相手が有利な状況になっていくのですよ……あ、あれ? 対戦のはずなのに……? でも、この塩を送る行為だって、ちゃんと利点はあるのですよ!

たとえば、さっき死亡フラグを立てたような結界も……

一気に56へと若返りなのだー!

2.カードの補充

さあ、カードの配置が完了したら山札から手札を補充しましょう。

手番中に「通常配置」「降順を無視した配置」だけをしていたプレイヤーは2枚だけしか補充出来ないのですが、「相手の結果に配置」をしていたプレイヤーは6枚になるように補充となります。
そう、「相手の結果に配置」すると、相手に有利とはなるけど、手札を一気に補充するためにはどうしても外せない一手なのです!

このゲーム、とにかく自分の山札をどれだけ一気に消化出来るかが重要なので、一気にカードを出して補充する為にも、自然と相手にガンガン塩を送る感じのゲーム展開になっていくのですよ。

減らせ! 減らせ! 一枚でも多く減らすのだ!!

③終了条件

本作では、自分の手札を全て消化することによる完全勝利か、もしくは相手が2枚プレイできなくなって敗北となることによって、ゲーム終了となります。

手も足も出なくなってしまったの図(涙)

こう考えると、相手を不利に追い込んで敗北狙いをするのが良さそうに思えるのですが、回数を重ねるごとに完全勝利を目指したくなるという不思議な誘惑に襲われてしまうのですよ……(笑)

④総評

ザ・お手軽やりこみゲーム!! 最初こそ相手をいかに倒すかに主眼を置いていたんですが、途中からお互いに相手の表情を観ながらどうやったら完全消化出来るかに頭を悩ませるという謎のフェイス・トゥ・フェイス展開を繰り広げていたのですよ(笑)

「ザ・ゲーム」をプレイしていたのもあったけど、やっぱりこのシンプルなルール故に入り込みはとってもスムーズだったと思いますね。
新しく加わった要素も、本家ルールからそれほど突飛なものでなかったのも大きいかと。

手札を減らすためには相手に塩を送らないといけない、それならどのカードを送ればこっちに有利になるのか……果たして相手のカードに若返りするようなカードは含まれているのだろうか、あの数字はもう出したのか、それとも出していないのか!? という本家と変わらないドキドキ要素をそのままに、対戦ゲームとしてしっかりと作られていると思いました。

目指せ、完全勝利!!

競技性を高めた真顔なフェイス・トゥ・フェイス、完全勝利を目指して思いやりにっこりなフェイス・トゥ・フェイスのどちらにもハンドルが切れる面白い一本ですね。
まあ、後者は本家をやれよというご意見もありそうですがががが……でも、本家と違って最大数が100から60に減っているので、手短に遊ぶのにはちょうどいいかなーと思ったり。

ってなわけで、ご興味のある方は、ぜひぜひ一度プレイしてみてくださいねー!!

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
長編ホラー映画「腐女子」。
その他多数。