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ボードゲームレビュー第25回「フリードマン・フリーゼの大家はつらいよ」

フリードマン・フリーゼの大家はつらいよ
発売元:アークライト
作者:フリードマン・フリーゼ(代表作:電力会社)
プレイ人数:2~6人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:40分


 

どもども、三家原です。
新年度も始まって、早一週間。新生活に胸おどらせている学生さんや社会人さん達の、お引っ越しラッシュでにぎわってましたね~。

さて、そんな感じで今回ご紹介するのは「フリードマン・フリーゼの大家はつらいよ」なのです!

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ゲームデザインは、某所ではボードゲーム界のタランティーノと呼ばれている、ドイツのフリードマン・フリーゼさん!
有名所では電力会社を経営して電力を供給していく「電力会社」や、本来なら皆でわいわいするのがアナログゲームなのに、プレイヤーがたった一人で遊べちゃう「フライデー&ロビンソン」などとてもユニークなゲームをデザインされている方なのですよ。
ちなみに今回ご紹介する「大家はつらいよ」は1992年、えーっと、今から22年前……えええっ、22年前なのですか!? そ、その22年前に発売されたフリードマンさんの商業デビュー作「斡旋屋(Landlord!)」のリメイクなのですけど、全然古さを感じさせないシンプルかつ笑いまくりなゲームなのです。

このゲームでのプレイヤーは、大もうけを夢見るアパートの大家さん。
素敵なアパートを建てて、店子をたくさん入居させて、家賃収入だけで夢の左うちわ……できると思ったら、そうは問屋がおろさないのですよ。

なんたって夢見る大家さんはプレイヤーの数だけいる上に、アパートにやってくる入居者さんも、まともな人とは限らない!

そんな一クセも二クセもある住人とトラブルに対処しつつ、一番多く財産を手にした人が勝利するのです!

さてさて、そんなお金持ちな大家さんを目指しての第一歩として、ゲームの準備なのですよ。
まずテーブルの中央によくシャッフルして裏向きにした「プレイカード」と「牢獄」「怪物」「屋根」の山札とゲーム中に使用するお金を設置。
そして、最後に各プレイヤーは5枚のプレイカードと3金を持ったら、これでゲームの準備は完了なのです。

ゲームの流れはプレイヤーごとに第一フェイズ:状態確認/釈放、第二フェイズ:カードプレイ、第三フェイズ:家賃収入/カード購入を行うと、次のプレイヤーに順番が回って行きます。

でも、ゲーム開始時は第一フェイズでやることはないので、第二フェイズからスタートする感じですね。
この第二フェイズは、手に持っているプレイカードを好きな数だけ使用することができます。
プレイカードには、大事な収入源である店子と、様々な効果を発揮するアクションの二種類があるのですけど、どちらもひっくり返すとアパートの1階分の部屋として数えます。

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なので建設をしようと思ったら、手に持っているプレイカードを裏向きにして設置して、最後に屋根をかぶせたら自分だけのアパートが完成なのです♪
しかも、プレイカードの中には屋根が部屋の扱いとなる「ロフト」や「地下室」といったアパートを拡張できるカードもあったり。
店子によっては、そういう特殊な場所で住めない人なんているのもいるので、その辺を考えて拡張する事も大事なのですよ。

また複数のアパートを所有することも可能ですけど、“2件目”からは建設費用が1金ずつ増えていくのでご注意です。

あ、あと他の大家さんのためにアパートを建設してあげる事も可能なので、いきなり皆に小さなアパートをフォーユーしてあげるなんて迷惑プレイも可能だったり(まて)。

とはいえ、まずはマイ・アパートの建設です。
家賃収入を得ないと、次のフェイズでカードを買えないし、勝利もできませんからね。
そして、アパートが完成したら、次は店子さんを呼び込むのですよ!

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うん、少し形になってきました。

こうやってアパートを建設して店子を入れて、あとは収入を待つだけ……なのですが、店子さんを入れる時に注意しないといけないのが、何階までの建物しか住めないとかいう入居条件があったり、入居時に他の人を追っ払ってしまう迷惑な店子も存在するのです。

そうそう、ちょうど写真にも写っている「ミュージシャン」がそうですね。
これはアパート初入居だったら、住んでる店子を全て追い払ってしまう迷惑な方々。

他にも、1階か地下にしか住めない「老人と犬」や、2階分使って住む「シェアハウス」、屋根裏にしか住めない「科学者」、果ては「怪物」までも店子としてアパートに住んでくるのですよ……しかし怪物もきっちり家賃払ってくれるというところが面白くて。
果たして怪物がただ単に律儀なだけなのか、大家が最強なのか、興味が尽きないのです。
しかも子供まで居るのですよ……怪物、恐ろしい子。

一方で、金を全く払わず居座り続ける「不法占拠」なんて迷惑な奴らも居たりするのですよ。

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さあ、アパート建設だけでは終わらない。

そう、プレイカードにはもう一つの能力、アクションがあるのですよ!

やっぱり、ゲームが進んでくると順調にアパート建てたり、家賃収入が多かったりして格差が出てきたりするじゃないですか。
そんな時に使うのが、このアクション。

たとえば相手が豪華なアパートを建てれば「解体」してみたり、ちょっと支払いの良い店子が居たら自分のアパートに「引っ越し」させたり、いっそのことアパートの店子を「抹殺」したり、「爆破」して木っ端微塵にしたりなんて過激な事もできちゃうのです!!

ただ「犯罪行為」は「逮捕」されて、牢屋に入れられちゃう事もあるので、ご注意なのです。

さて、こうしてカードをプレイ終えたら、第三フェイズの家賃収入/カード購入へ。

ここでは、アパートに入居させた店子さんのお札マークを元にして、家賃をゲットしていくのですよ。

もしもアパートを大きく造りすぎて店子さんが居なくても大丈夫。アパートの空き室も1金扱いとしてゲットできます。
また「逮捕」されている場合、店子から家賃が得られずに、最低保証金の2金だけが収入となります。早く牢屋から出ないと、ゲームに負けちゃう!!

こうして家賃収入が終了したら、次はカード購入!
1枚1金で“好きなだけ”カードを購入できます。ふふふ、だから家賃収入が沢山あればあるほど、カードを購入しまくれちゃうのです。

ただし5枚目からは2金ずつになるので、お金がかかります。うう……せちがらい。

こうして第三フェイズが終了したら、次のプレイヤーの開始!

さあ、さっきはすっ飛ばした第一フェイズ:状態確認/釈放なのですよ!
このフェイズが開始されたら、「不法占拠者」は新たなる獲物(アパートの空き部屋)を求めて不法占拠しに行ったり、任意で邪魔な「居候」を金の力で追い払ったり、「科学者」は勝手に新たな「怪物」を作ってアパートを賑やかにしてくれます(まて)。

あ、あと、もしも逮捕されていたプレイヤーは保釈金の5金を払えばシャバの空気が吸えるようになるですよ。
逮捕されてても普通にプレイできるみたいですけど、家賃収入が圧倒的に少ないので、迅速に出所するのが一番ですね。いざとなったらだつご(まて)。

と、まあ以上が、ゲーム全体の流れです。なかなかにハチャメチャですよねー☆

プレイカードの山札がつきるまで、こうしてグルグルと建設やアクションを繰り返し、最後に所持金が最も多い大家さんが、この街で最も成功した大家さんになるのですよ!

プレイしてみた感じとしては、アパートを建設して収入が徐々に増えていく所や、店子一つ一つに特殊能力があるので、その辺をどう組み合わせていくかと考えつつ、他の大家さんへの妨害をしたりと待っている間も思考をグルグルさせるところが多くて面白かったですねー。

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自分のアパートがどんどんと増えて、超高層が並ぶとなんだかちょっとした達成感を感じちゃいます。
あんまり建設ばかりがんばり過ぎると、店子のいない空き家だらけで超さびしいのですが……。

そして手広く上手くやっていると、他の大家さんから集中砲火で爆破されたりしちゃうんですけど、それもまた大家の運命(!?)なのですよ。

さあさあ、そんな大家さんな気分が味わえるカードゲームはいかがですか!?
ご興味のある方は、ぜひぜひ一度店頭でお試しプレイしてみてくださいなのです♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。