ボードゲームレビュー第266回「トランスアメリカ&ジャパン」

「トランスアメリカ&ジャパン」
作者   :F.B.デロンシュ
メーカー :グループSNE/cosaic
プレイ人数:2~6人
対象年齢 :8歳以上
プレイ時間:30分

 



毎週木曜日はキウイの日ー!
どもども、お久しぶりの三家原ですー! 夏も終わって、涼しくなるかと思ったのに、暑さが戻ってくるってなわけで、今回ご紹介するのはグループSEN様より発売中の「トランスアメリカ&ジャパン」なのです!
各プレイヤーは、カードによって決定する5つの都市を線路で誰よりも先に繋いだら勝ちという、マップ上に次々と線路を敷いてくゲームなのですよ!

実は元々2003年に発売されたゲームなのですが、今回日本マップを追加させてリメイクとして発売されたのが本作なのですよ!

2003年版の「トランスアメリカ」さん。
デザイナーはミュンヘンの裁判官でもあるランツ=ベンノ・デロンシュ様!
残念ながら2007年に亡くなられているのですが、本作はドイツ年間大賞ノミネートをしたり、品物を湾まで輸送して儲けていく「マニラ」、昨年2018年には20周年記念として未発表の拡張セットも同時発売となった「ビッグシティ」など多数を手がけたデザイナー様だったのです。

新版。結構今風のポップな感じですね。

旧版。新版に比べて、こっちは渋みがありますね。
○ゲーム準備
1)国の決定
ゲーム開始時に「日本」と「アメリカ」どちらかの国にするか選択しましょう。
決まったら、ゲームボードをその国の面にしてテーブル中央に配置します。

今回は新しく加わったジャパンを選択!
同時に、選択した国の目的地カードを色ごとに別けてシャッフルしておきましょう。

うっかり一緒にシャッフルしちゃいそうですけど、色ごとに分けて別けてね!
あと、国を一緒にすると大変なことになっちゃうのですよ(汗)
2)プレイヤー側の準備
各プレイヤーは自分の色を決めたら、その色に対応するスタートコマと汽車コマを取ります。

円柱がスタートコマ、汽車の形をしたのが汽車コマなのですよ!(まんま)
汽車コマはゲームボードの左上、勝利点トラックのSTARTと書かれたマスに置きましょう。

黒い線路コマは全て共有なので、全員の手が届く箇所にかためて置いておきましょう。
最後にスタートプレイヤーとなったプレイヤーは、スタートプレイヤーカードを手にしたらこれでプレイヤー側の準備は全て完了です。

スタートプレイヤーカード
今回は基本ルールで行ったので準備は以上です。
追加ルールで、カードがあったり各色の線路コマがあったりするけど……今回は使わないので、他の使わないコマと一緒に箱へ片付けちゃいましょう!

サクサクと準備が整うのも好印象。
○ゲーム進行
本作は、プレイヤーが勝利条件を満たすまでラウンドを繰り返していきます。
●ラウンド開始準備
1)目的地の決定
各プレイヤーは色分けされた目的地カードを1枚ずつ、計5枚を手に取ります。
この組み合わせが、今回路線を繋いでいく目的地となります。

基本的に全国駆け抜ける組み合わせになるのですが、組み合わせ内容によっては最長にも最短にもなるのですよ。
なお、この目的地カードは他人に見せないようにしましょう。
2)スタートコマの設置
目的地が決定したら、スタートプレイヤーからスタートコマを配置していきます。
この配置はマップの上の”線と線が重なり合う箇所”か都市のどちらかに設置することが出来ます。

ここを拠点とする!!(どーん!)
このスタートコマを設置した所から、自分の線路を伸ばしていくことになるので、あんまり変な箇所を設置するとあとが大変なことになるのですよ。
スタートプレイヤーからあとは時計回りで設置していきましょう。
●ラウンドの進行
全員が野営……じゃなくて、拠点を設置したら、ラウンドの開始です。
手番になったプレイヤーは、スタートコマと繋がるように線路を2本分まで引きます。以上で手番終了です。

……。
…………。
……………以上ダヨ?
いや、本当手番プレイヤーがやることってこれだけなんですよ!?
もちろん、線路を引く際に色々とルールがあったりしますけど、基本はこれだけというお手軽建設なのが、本作の特徴なのですよ。

建設ラッシュでじわじわ伸びていく線路たち。
一応、先程言った通り、まず線路を引く際は、自分のスタートコマと繋がっている必要があります。

まあ、繋がっていないと何のためのスタートなのか分かりませんからね(苦笑)
なお線路の設置は必ず2本分行わければなりませんが、必ず2本繋がっている必要はありません。

スタートコマから同時に左右に伸ばして東西同時侵略なんて手も。
また場所によっては建設時に2本分の扱いとなる場所……主に山間部や海……があるので、設置時はマップをよく確認しておきましょう。

二重線になっているところは、線路2本分となる。
あと一番このゲームで重要なのが、他のプレイヤーの敷いている線路と繋がった場合、自分も相手も線路は共有のものとなります。
そう、別の人が一生懸命敷いてきた線路をゲットできるのですよ!
実際には自分の線路も相手にゲットされているようなものなんですがががが。

自分が伸ばしていない箇所に伸ばしているプレイヤーと繋がることができれば、1ターンで数ターン分の線路をゲットできることに。
共有なので、もちろん繋がった瞬間から自分の敷いてきた線路と同様に扱うことができます。
なので、目的地付近まで相手が敷いてくれたところで合流して、あとは目的地まで猛烈設置していくなんて手もあり!!
気づくとみんなでひたすら仲良く線路を敷くか、最後まで徹底的に合流しないかの二択になるのですよ(笑)
●ラウンドの終了と得点計算
プレイヤーの内1人が、自分の手番かどうか関係なく、手持ちの目的地カードの都市に線路が繋がった瞬間に、ラウンドは終了となります。

線路を都市に繋ぐ瞬間は結構ドキドキもの。
該当するプレイヤーは目的地カードを公開し、他のプレイヤーからちゃんと繋がっているかどうかを確認してもらいましょう。

繋がってる~?
ちゃんと繋がっていれば、全員で得点計算を行います。
得点は、自分の目的地である都市に、合計あと何本足りなかったのかによって決まります。

不足分が0本なら4点、1本なら3点とスタートしていき、5本以上になると0点扱い。

2本線の場合は、当然2本不足扱いとなるので……その先に目的地があるなら、出来るだけ先に潰すのをおすすめするのですよ。
こうして得点計算が終了したら、獲得した点数分だけ自分の汽車コマを進めていきます。

勝利に向かってゴーゴーゴー!
●次のラウンドの準備
得点計算が終了したら、このラウンドは終了となります。
次のラウンドの準備としては、スタートコマと線路コマをゲームボードから取り除き、スタートプレイヤー目的地カードを色ごとに回収してシャッフルしましょう。

最後にスタートプレイヤーカードを左隣のプレイヤーに手渡したら、準備は完了となります。
○ゲームの終了条件と勝利判定
プレイヤーの一人が得点を13点以上獲得してGOALのマスに到着したら、このゲームは終了となります。

もしも、同着だった場合は得点の多い方、それも同じなら全員勝利となりますのでみんなで拍手しちゃいましょう♪
○総評
元々古いゲームなので、ルールがシンプルで覚えやすかったですねー。でもシンプルだから単純? いえいえ、んなこたぁはないのですよ。
むしろ、ルール部分があっさりしている分、あれこれ策略を練り練りしまくって、逆に墓穴を掘ること多数……(苦笑)

今回は基本ルールで行ったので、本当さくっと終わった印象でしたねー。
本作には二人用、六人用、追加ルールとあるので、メンバーの数やその時のノリでいろいろ遊べるのも良い点ですね。
1プレイ約30分は伊達でなく、自分の手番が終わったと思ったらもう手番みたいなわんこそば状態でサクサク進むのですよ。
単独で横断するのは難しいので、線路の共有化をどのタイミングで、誰とするのかが結構重要だなーっと思いますね。
いきなり広大な路線網を手にすることができるので、ますますゲーム進行が加速するという……今回は日本マップでしたけど、西に集中すると東のプレイヤーが、東に集中すると西のプレイヤーが一発逆転を狙って共有化してくるから油断ならない(笑)
目的地で不利な状況を引いたとしても、サクサクと進むゲーム進行のおかげで次のラウンドで取り返そうと切り替えられるし、逆転も狙えるので一巡する間も目が離せないですね!

ってなわけで、今回ご紹介した「トランスアメリカ&ジャパン」はいかがでしたでしょうか?
ご興味のある方は、ぜひぜひ一度遊んでみてくださいませなのですー!

 

ライター紹介
三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターとして活動する一方、某専門学校で講師をしてみたりとあちこち走り回る日々。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。
代表作
短編アンソロジー集「クトゥルーはAIの夢を見るか? 」
大戦シミュレーションゲーム「戦御村正」「萌え萌え2次大戦(略)」シリーズ。
などその他多数。