ボードゲームレビュー第268回「タンタンキャラバン」

「タンタンキャラバン」(原題:Tantan Caravan)
作者:アレクシー・コンニフ/アレクセイ・パルツェフ/アナトリー・スカリャロフ
メーカー:Blue Orange/日本語翻訳:テンデイズゲームズ
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8才以上
プレイ時間:約30分

 



毎週木曜日はキウイの日!
どもども、三家原なのですー! みんなー! お金持ちになりたいかーい!?
ってなわけで、以前ご紹介した「ジャイプル」に続いて、立派な商売人になってお金持ちを目指そうボードゲーム第二弾! Blue Orange(翻訳販売:テンデイズゲームズ)様より発売中の「タンタンキャラバン」をご紹介なのですよーっ!

今回のタイトルを聞いた瞬間、私の脳裏には某ベルギー少年が駆け抜けていったのは内緒の内緒。
……え? 今までにもそういうゲームは紹介してきただろうって? こ、細かい事はいいのですよ! ほら、なんかゲーム舞台の雰囲気が近いから! そう近いから第二弾と言っちゃっていいのですよ!(まて)
ともかく! プレイヤーは様々な地元工芸品が並ぶタンタンマーケットから貴重な商品の購入と備蓄をしつつ、狙い通りの商品を次々とゲットしてウハウハになっていこうというカードゲームなのです!
●ゲームの準備
ゲームボードをテーブル中央に配置します。

このゲームボードの上部がキャラバンの積み荷枠、下段が市場の枠となっているのですよ。

プレイ人数に合わせてカードを取り除いたら、残りのカードをよく混ぜて、各プレイヤーに手札として4枚ずつ配布していきましょう。
配布が終わったら、今度はゲームボードの下段、市場スペースに1枚ずつ配置し、残ったカードは山札として裏向きにして下段の右端にある山札置き場に置きます。

果たして、どんなキャラバンが展開されるのか!?
以上でゲームの基本的な準備は完了となります。あとは得点計算用の用紙を手にしたら、スタートプレイヤーを決めていざ商売商売!

一応、最近ラクダを見た人がスタートプレイヤーの権利を得られるそうですが……ラクダってそんな気軽に目撃するようなものですっけ(汗)
●ゲームの流れ
①手番プレイヤーアクション
手番が回ってきたプレイヤーは、以下のアクションのうち、どちらかを選択して実行しなければなりません。
1)市場からカードを購入する。
2)手札をキャラバンに備蓄する。

1)市場からカードを購入する。
購入を決めたプレイヤーは、まずゲームボードの下段左端に置かれたカードを確認しましょう。
この左端の置き場は「財布マス」と呼ばれ、カードに書かれている得点=手番プレイヤーの手持ち金扱いとなります。

勝利点の書かれていないカードは、一律1金扱い。
手持ち金を元にして、プレイヤーは「財布マス」の横に展開されている「市場マス」のカードを購入することができます。
また予算の許す限り、複数枚購入することも可能なので、余裕があるならガンガン買っちゃいましょう♪

金額は、マスの上に書かれている数字を参照しましょう。
下段のカードはゲーム進行中、空きマスが出るたびに右から左へ流れていくので、単純に右側に行けば行くほどお値段がお高め設定になっているのですよ。

どれだけ高い勝利点を誇っていても、1金と書かれていたら1金扱い。売値には影響をされないのです。
ただし、プレイヤーの手札は最大で7枚なので、いつ大金をゲットしてもいいように少し余裕を持っておくといいのですよ。

せっかくだから、俺はこの商品を購入するぜ!
1-1)購入後終了処理
お目当ての商品を購入できるできないに限らず、買い物が済むと同時に「財布マス」に配置されていたカードは、上段のキャラバンマスへと配置されます。

何もしなくても、手番終了と同時にじわじわ増えていくキャラバン枠。
その後、「市場マス」の一番左にあるカードを「財布マス」に移動させて、残ったカードも全て左に寄せたら、空いているマスに山札から補充して処理は終了となって、次のプレイヤーに手番が移ります。
2)手札をキャラバンに備蓄する。
購入する際にも1枚必ず備蓄されるカードですが、ここではさらに自分の手札から備蓄させていく行動です。
手番プレイヤーは自分の手札から一種類のカードを任意の枚数分だけ備蓄させることができます。
ふふふ……そう、一種類であれば、最大7枚まで備蓄させることも可能なのですよ!!

まあ、そう簡単に7枚なんて揃わないんですがががが。
え? キャラバン枠が埋まっておけない?
ご安心ください! もしも枠が埋まったら、次の処理が行われます!
②キャラバンのカード分配
キャラバン枠が全て埋まったら、ただちに手番プレイヤーから時計回りに各プレイヤーはそのキャラバン枠から『必ず』一種の商品を受け取らなければなりません。
ただし、ここで注意点がひとつ。
もしも「お財布マス」のカードが備蓄されて埋まった場合、手番プレイヤーは隣に移った状態となっているので、気を付けましょう。
最初に自分が分配の恩恵を受けたいと思うなら、購入ではなく備蓄で積極的に埋めるのをおススメするのですよ。

さてと、ど~れ~に~し~よ~う~か~……これだぁぁっっ!!。
こうしてキャラバン枠から手に入れた商品は、自分の財産として表向きに配置しましょう。

ここまで聞くと、かなりのほほんとした流れだなーっと思うかもしれませんが、中には取ったカードを食い荒らしてくるネズミや、相手の手札を奪ってそのまま財産扱いさせる盗賊なんてカードも存在するので、キャラバン枠をよーく注意深く観察しながら分配を発生させないと、エライ目に遭うのですよ!

カードを盗もうとする盗賊がネズミに食い荒らされるの図(まて)
こうして各プレイヤーが一種類の商品を受け取る。もしくは、キャラバン枠のカードが全てなくなってしまうまでこの分配は続きます。
分配が終了しても残った商品は、左に詰めてきれいに整え、次のプレイヤーに手番が移行します。
●ゲーム終了条件と勝利判定
こうして購入・備蓄・分配を繰り返していく内に、山札が底をついた状態となり、キャラバンカードの分配が発生したら、ゲームは終了となります。

最後の分配でゲットした財宝と併せて、最も得点を獲得したプレイヤーが勝利となります。
単純に得点の高いカードをたくさん集めるのも大切ですけど、特殊な計算方法で得点となる「女王」「商人」「魔人のランプ」なんていうのもあるのですよ。

商人の場合は、持っている商品の種類(魔人のランプを除く)×商人カード=得点と、たくさん種類を保有するとすごい高得点が狙えるのですよ。
●総評
ゲーム開始前に四人でできるジャイプルみたいな感じと聞いていたのですけど、確かにプレイ中にそれに近い感覚がありましたねー。全然ルール違うはずなんですが(笑)

自分の欲しい商品は、たいていみんなの欲しい商品。
「ジャイプル」が手にした商品を売却することで、すぐさま得点になるのに対して、本作はキャラバン隊が満タンになるまで備蓄して初めて商品獲得となる為、どのタイミングで攻めるか、最大限の徳を得るには、どの商品をキャラバンに積み込ませるかなど、自分の利益と周囲との駆け引き要素がかなり強かったり。
ルールそのものは商品を「購入」か「備蓄」かのほぼ二択なので、初心者の人でも覚えるのが簡単ですし、シンプルな分、他の算術にしっかり頭を回せる親切設計なゲーム。

ってなわけで、今回は「タンタンキャラバン」をご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?
ご興味が出た方は、ぜひぜひ一度遊んでみてくださいませなのですー!

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。
代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。