ボードゲームレビュー第28回「イスタンブール」

イスタンブール(原題:istanbul)
メーカー:Pegasus Spiele/日本語翻訳:ホビージャパン
作者:リューディガー・ドーン(代表作:ルイ14世)
プレイ人数:2~5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:40分~60分


メルハバ~、ナスルスヌズ?(こんにちわ~、お元気ですか?)
アドゥム~三家原。(私は三家原です~)

ふふふのふー、今回ご紹介するゲームはトルコが舞台ということで、トルコ語からのご挨拶でスタートなのですよ。

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さてさて、ということで本日ご紹介するのは、ホビージャパン様より絶賛発売中の「イスタンブール」なのですー。
時代は謎だけど場所はイスタンブール。ちょうどバザーで大賑わいなここで、プレイヤーである商人は助手を引き連れライバル達よりも成功しようと街中を走り回ろうとしている所からゲームはスタートします。
そう、この冒頭から分かる通り、このゲームは助手と一緒にマップを走り回って、他のプレイヤーよりも先に成功の証である“ルビー”を獲得していく競走ゲームなのですよ!

本作をデザインされたのは、ドイツのR・ドーンさん。有名な所ですと「ゴア」「ルイ14世」最近ですと「ベガス」をリリースされていまして、なんと私はこれが初めてのR・ドーン体験なのです!!

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ということで、箱を開けてみると色々なタイルと一緒に綺麗なルビーがジャラジャラ……本作はこの綺麗なルビーを、先に5個獲得すると勝利です!!

マップはシャッフルしてランダムにプレイしてもいいのですけど、今回は初めてなので初期設定通りに置き置き……個人的に、贅沢なくらいに凝ってるゲーム全般に言えることですけど、最初の準備っていうのが大変なんですよね(汗)
でも、それが楽しかったりもします! こう、ワクワク感が高まるというか!! 勝敗関係なく遊べる瞬間なんですよねー☆

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さてっ、マップの準備OK。荷車の設置OK。
助手を引き連れたプレイヤーの分身である商人ディスクの設置と所持金2リラもOK。
そして親族コマを警察署に……なぜに警察署?
最初に思わず再確認したんですけど、警察署に親族を置いた状態でスタートなんですよね(汗)

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さあ、スタート地点である噴水広場に全員集まったところでゲーム開始なのですよ。
プレイヤーができることは全部で3種類。

まず基本動作である移動。これが実はちょっと独特です。
基本的に縦か横に1歩、もしくは2歩(ちょっとした裏技でそれ以上進める場合もあるんですけど)進むんですが、この移動の際にお供である助手を下から置いていかなければならないのですよ。
そして1歩進む毎に助手が減っていくので、まるでだるま落としみたいになっていくのですが、もしも助手がいなくなると移動ができなくなってしまいます。
なのでプレイヤーは移動不能に陥らないように、置いてきた助手を途中で“拾って”いかなければならないのです。
そう、この助手という存在が、プレイヤーの行動値みたいな役割を果たしているんです。

ちなみにこの進み方は「ドーン歩き」と呼ばれているそうな。
デザイナーであるR・ドーンさんの作品「ルイ14世」や「ジェノバの商人」でも採用されている歩き方ですので、ドーンさんのゲームを初めて遊ばれる方には、ちょっとアドバイスをしてあげるといいかなと思ってみたり。

こうして移動が終了したら、プレイヤーは止まったマップで行えるアクションを行う事ができるのですが、ここで気をつけないといけないのが同じマップに別のプレイヤーが居ないかどうかですね。
助手だったらいいんですけど、もしも商人ディスクだったら残念な事に相手に2リラを支払わなくてはならないという手厳しい所も。だから、ここで皆が立ち寄りそうな所に先回りしておけば勝手にお金が……ふふふ、たくさん稼がせていただきましたのですよ(まて)

さて、移動が終わったら、次はマップによって発生するアクションの時間なのですよ!
ちなみに、アクションはマップの数だけあるんですけど、多分大体の人が序盤でお世話になるのが「荷車製作所」じゃないかと。

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初期の荷車だと、商売に必要な「布」「香辛料」「果物」の倉庫に止まっても少ししか積めないので、商品を売る「小市場」や「大市場」で稼げないし、特殊能力をプレイヤーに与えるモスクタイルが獲得できる「モスク」や、ルビーがもらえる「スルタン宮殿」でも商品がないとアクションできない、まさに何もできない状態なんですよね。
だから「荷車製作所」で荷車を増設して、たくさん荷物を積めるようにしていくのです。しかも荷車をMAXまで増設したらルビー獲得というご褒美もあるのですよ!
荷車を増築してルビーを獲得したら、商品を溜め込んで換金したり、ルビーと交換するのがベターなんじゃないかなーっと思ったり。

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またこの他にもボーナスカードが入手できる「隊商宿」や、無料で商品がもらえる「郵便局」、ダイスに自信があるなら「茶屋」「闇市場」でお金や商品を稼ぐなんて手もありますね。
他にもマップ上には、プレイヤーのコマ以外にも、ボーナスカードを引ける「総督駒」や、好きな商品を入手できる「密輸商人駒」なんていうのも存在したり……まだ一部紹介してないマップもありますが、本当にバリエーション豊かなのですよ。

あと、いざという時に使えるのが「警察署」ですね。
ここに止まると、プレイヤーの親族をマップの好きな所に置けるだけでなく、置いた先のアクションを実行する事ができるという優れ者なのですよ。
こんな優秀な親戚なのにどうして警察署にご厄介になっているのか、その辺が非常に気になってしまいますねー。
しかも、他のプレイヤーが親族が居るマップに止まったら投獄されるので、しょっちゅう出たり入ったりを繰り返すという、なんか駄目な人みたいなのです(ま)

さてさて、アクションとマップはこんな感じなんですけど……あ、そうそう、ここで一つ注意点が。

このアクションなんですけど、一つだけ落とし穴があって、“助手”がいないと実行できません(汗)
そう、移動だけでなくアクションにまで助手が不可欠なので、最初はとまどう事もあると思いますが、なれてくると段々とどういう道筋で商品を確保していこうかなど頭が働き始めて、後半辺りからは「ふふふっ、こことここで移動しつつ助手を回収して、次のターンでは一気に進むのですよ!」と考えるようになってきて、それが上手く行くのがとても楽しいのです!!
うまく条件をそろえて、他のプレイヤーを出し抜く。パズルと駆け引きの「どんぴしゃハマった」爽快感が、きらめくルビーのごときキラキラした魅力なのです!!

ちなみに勝利点であるルビーを獲得する方法は、先程の「荷車製作所」と「スルタンの宮殿」以外だと、お金で購入する「宝石商」と、同じ「モスク」にある能力を2つ入手するというのがありますねー。
でも、各マップのルビー獲得には限度数がある上に「宝石商」や「スルタン宮殿」に至っては、獲得すればするほどハードルが上がっていくのでご注意を。ちなみに私は、お金をガンガン稼いで「宝石商」から買い占めようと思ったんですけど、同じ方法を選んだ方と競争になり、野望がついえてしまったのですよ(涙

最後までプレイした感想としましては最初はゲームの準備や独特な動きに戸惑いましたけど、すぐに感覚がつかめました。だんだんとゲームが加速してルビーが枯渇してしまうのを、いかにして立ち回っていくのかを考えていくのが楽しかったですねー。最初は相手にルビーを取らせておいて、バランスよく入手していったら一気に勝負をかけるのも、勝利への近道かもしれないです。

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マップとかチップの雰囲気が、以前にご紹介させて頂いた「カシュガル」を連想したので、今回のもそういうゲームなのかなーっと思ったのですが、全然違っていましたねー。
「カシュガル」がじっくりとデッキを作ったりとゆったりとキャラバンしているのに対して、こちらの「イスタンブール」はまさにスーパーマーケットで走り回る主婦みたいな全力猛ダッシュのアクションっぷりだったのですよ(まて)

まずは基本マップで遊んで雰囲気をつかんで、2回目からはマップをランダムシャッフルしちゃって真剣勝負! マップを変えて何度でも遊べるのも、本作のオススメな点です!
やっぱりこういうゲームは、マップをランダムさせて「なぜあれがここに!?」「どうしてこうなった!?」みたいなのを楽しみながら、いかにして最適な攻略ルートを生み出していくのかが一番だと思うのですよ(まて)

ではでは、本日のレビューはこの辺で。
ギョルシュメッキ ウゼレ~♪(またお会いしましょう~♪)

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。