ボードゲームレビュー第35回「バントゥ」

「バントゥ」
メーカー:ニューゲームズオーダー
作者:不明
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分


 

どもども、ご無沙汰しておりました三家原です。
いやー、それにしても暑くなったり寒くなったりと極端な日が続きますねー。

そんな暑い日をぶっ飛ばせ!

という勢いで今回も元気にキウイゲームズレビュー、はっじまるよー!

さてさて、今回ご紹介するのはニューゲームズオーダー様より絶賛発売中の「バントゥ」なのですっ♪

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はて、バントゥとはなんぞや?
これはアフリカ民族「バントゥ族」から採った名前なのですけど、なぜこの名前になったのか調査した範囲ではその謎は解明できなかったのですが……きっとアフリカンを彷彿とさせるようなゲーム展開なのでしょう!(まて)

今回ゲームを紹介する前に興味深い点が2点ありまして、一つは制作元のタチキタプリント様。
プリントという名前の通り印刷会社様なのですけど、名刺やポスターはもちろん、カードゲームの制作まで請け負っていらっしゃる面白い会社様なのですよー。
ああ、いいですねー……私もいつかお世話になるのですよ~……(野望)

そして、次に興味深いのが、実はデザイナーさんが不明という点なんですね。
アメリカのパーカー・ブラザース(現:ハズブロ)様にて発売されたのが1955年、今から約60年という恐ろしく古いゲームなワケなんですが、団体名義の著作物として登録されていたらしくて作者は未だ不明なんだとか。

ふむぅ~、これだけ面白いゲームを作っておいて名前を残さないなんて……きっとデザイナーさんはとっても照れ屋さんだったのですね(まて)
ですがこの結果、誰が版権を持ってるのかなど著作権の確認などで色々なご苦労された末、こうして無事に発売になったという事らしいです。

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さてさて、前置きはこの辺にしまして。
早速開封して中身を取り出してみると、中から出てきたのは象にキリンとアフリカンなボードと色分けされた駒というシンプルコンポーネント。

プレイヤーは駒の色を選んだら、数字の書かれている駒をボード中央に書ある同じ数字が書かれた待機場に置くだけ!

たった二つの準備だけでゲーム開始なのですよ。

ゲームが始まるとプレイヤーは各待機場の真横に位置するスタートラインに駒を置くか、すでにトラックに出ている駒を移動させるかのどちらかを選択します。

3カ所のスタートラインから自分の駒をスタートさせ、全ての駒がゴールしたらプレイヤーが勝利となります。

ちなみにこのゲームにはサイコロなんかはございません。
ならばどうやって駒を進めるのかと言いますと……各駒には数字が書かれてますね? 実は、この数字こそがその駒が何歩進めるかというのを現しているのですよ。

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だから、一番進める3は最後尾にスタートラインが設けられているワケなんですねー。
でも実は他にもちょっとした合わせ技で、もっと進める事もあるのですけど、それはまた後ほど。

さてさて、駒をスタートラインに設置できたら行動開始なのですよ!
各駒の数字通りにマスを移動させていくのですが、進む先は前もしくは横のみで一度通った道は引き返す事はできません。まさに前進あるのみ!

ただ、ここで注意しないといけないのが、もしも移動する先に他の駒があった場合は、通り抜けれないので、移動ができません。
こうなったら他の駒を選ぶか、できなければ涙を飲んでパスするしかないのです。

ただーし! 一つだけ解決方法があるのです。もしも自分の駒の歩数ぴったりに、他の駒が居た場合……その駒をヒット、つまり踏みつぶすことができるのですよ!

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例えば上の写真ですと、緑の1が黄色の1にヒットされちゃいますね。
そしてヒットされた駒は、駒の数字と同じ待機場に戻っていくのです。
この場合ですと緑は2歩戻るだけですみますが、もしもゴール目前で3がヒットされたりなんかしちゃうと……もう恐ろしさ抜群ですね。
なので、負けの雰囲気から一転して大逆転なんて可能性もあったり!?

でも、そうならない為の条件もありまして。
その1つが相手の駒がスタートラインにいた場合、そしてもう1つが、スタートラインとは別のラインに複数の駒があった場合なのです。

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上の写真でいうと、ちょうど赤の2と青の3が止まっているマス。
青いマスをおおっている茶色の部分がラインと呼ばれる箇所で、ここに複数の駒があった場合はヒットされない安全地帯になるのですよ。

そしてラインのご紹介があったところで、後ほどご紹介すると言っていた歩数の話です。
基本は駒の数字=歩数なのですが、このスタートラインとラインに関しましては、もう一つ要素が加わります。
それは同じライン上にある“駒の数字の合計数がプレイヤーの歩数になる”ということなのです。

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もしもライン上にこうして沢山の駒が存在した場合……1+3+1+2=7!
つまり、本来なら1~3しか進めない駒が7歩、もし全てが3の駒だったら合計12歩という、驚異的な歩数で爆走する事が可能なのですよ!
なのでプレイ中は、いかにしてこの合わせ技が出せるか計算したり、さりげなーくそうなるように駒を進めたりしていって、上手くいったら一気に爆走で一気に状況を変えていくのです!

さてさて、ここまでルールを聞いて、もうお気づきの方もいらっしゃるでしょう。
このゲームは「バックギャモン」というゲームにある、ヒットの要素を取り入れた双六ゲームなんですよね。
しかし双六やバックギャモンはサイコロの目による逆転などがありますが、この「バントゥ」に至っては歩数は全員同じ、違うのは相手との駆け引きによって生み出されるという、この要素が分かれば分かる程、思考してしまうゲームなのですよ。

そして、今回「バントゥ」をプレイの感想としては、このゲーム……いかにしてヒットと渋滞に巻き込まれずマイペースを貫くかが肝なんじゃないかと思います。

ルール説明が終わった後、私は

1)駒が前にいると進めない。

2)移動させたくないというプレイヤー同士でヒットできない絶妙な所に駒を置き合う渋滞が発生する可能性がある。

3)渋滞に巻き込まれてしまうと、他のプレイヤーが後ろからヒットしていくという恐ろしい展開が待っている気がする。

4)だから、渋滞しそうだなーっと思ったら少し遠回りでも迂回していき、ヒットできない安全地帯まで進むか、それとも作り出すかをして、着実に進んで行ってゴールを目指そう。

……と、このような構想に基づいて、優先的にプレイしてみたのですが、これが良かったのか驚きの2回連続勝利となったのですよっ(汗)

シンプルなルールで1プレイ30分程とサクサクできるので、ついついもう一回となるのですが、マニュアルには変形ルールとして“駒を通過できる”というのがあるので、もしもそれを採用したら……さらにプレイ時間が加速され、全然違ったゲーム展開になっているんでしょうねー。

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個人的に3種類の駒の内、一番悩まされたのが1歩の駒ですね。
ヒットされても一番ゴールに近いスタートラインからスタートできるから安心だけど、いざ走り出そうと思ったらその足の遅さがここ一番の場面でネックになるという駒ですから、2回目の時は先行逃げ切りと称して爆走させたりしてました(笑)

60年も前のゲームということですが、今のゲームに比べても遜色ない面白さだったのは驚き……いや、こういう良きゲームがあったからこそ、今日の様々なゲームが存在するんですよねっ!
そんな素敵ゲームを復活させてくださったメーカー様には感謝感謝なのです。

さあさあ、今回ご紹介した「バントゥ」はいかがだったでしょうか?
ご興味を持った方、ぜひぜひ一度店頭でお試しプレイなどいかがですか♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。