ボードゲームレビュー第37回「ポルターファス」

ポルターファス(Polterfass)

発売元:Zoch/日本語翻訳:メビウスゲームズ
作者:アンドレアス・シュミット(代表作:ジャッカル)
プレイ人数:3~6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:20~30分


 

HEY! みんな飲んでるかぁぁーい!?
いやー、それにしても連日暑いですねー。やっぱりこんな暑い日には仕事帰りに冷たいビールできゅーっと一杯したい今日この頃なのですよ~!!

飲めないけど、飲むこと自体は大好きな私、三家原が今回ご紹介するのはメビウスゲームズ様より発売中のPolterfass(ポルターファス)なのですーっ!

kiwi_blogreview045_photo03F_140701a

酒場では、たくさんの樽が開けられています。しかし、そこの主人は抜け目がありません。のんべえの客だけでなく、自分もおいしい思いをしようとしています。
(中略)
何回かほろ酔いラウンドを繰り返し75杯以上飲んだプレイヤーが勝者となります。
(説明書より抜粋)

なるほど、つまりのんべえするゲームですね!!(違)

パッケージからもそんな雰囲気はたっぷりと伝わってきますが、そんな中から出てくるのはダイスカップ、コースター、カード、それぞれ数字や記号の書かれた9つ酒樽ダイスととってもシンプル♪

kiwi_blogreview045_photo02F_140701a

でも、一つ一つのパーツにこだわりを感じちゃいます。特にこのコースターと酒樽ダイスが可愛いんですよー。
こういうちょっとした小物がお洒落なゲームって、観ているだけで価値があっていいですよねー。コースターとか普通に家で使いたいなーっとか思っちゃいましたし(笑)

しかし、実はこの樽型ダイスのこの形こそが結構くせ者だと後で思い知るんですけどね(吐血)

ちなみに、このゲームをデザイナーなさったのはドイツのA.シュミット氏。
最近ですと、なんとあの名作ロード・オブ・ザ・リングを題材にした「Der Hobbit: Smaugs Einode」というゲームをデザインなさっていたり、こちらはちょっと古いですがお坊さん達が悟りを開くために瞑想を繰り広げていく「シェンシ(身世)」というを作られていたりと(しかもお坊さんのコマが金属製というすごいこだわり!! でも日本未発売だそうです……(涙))、今回の作品だけでなくやはりコンポーネントが凝っていて魅力的がゲームを作られてますねー。

さてさて、このポルターファスは各ラウンド毎に、店主とお客さんに分かれて行われます。
各ラウンド毎に店主も客もより多く酒を飲もうと画策する……と言うと本当にのんべいの集まりみたいなゲームですね(笑)
対象年齢8歳以上って書いてますけど、8歳くらいの子にのんべえと言って果たして分かるのでしょうかねー(笑)

まあそんな事はさておき、各ラウンドは5つのフェイズに分かれています。

フェイズ1:最初の樽
まずは店主の出番! ダイスカップに酒樽を投入してコースターで蓋をしたら、シャカシャカしてからそっとテーブルに置いてオープンします。

kiwi_blogreview045_photo04F_140701a

こうしてオープンされた時に、コースターの上で直立した酒樽の数(上下に印字された数字)の合計値が、本ラウンド最初のお酒の量となります。
ですので、上の図だと2杯ですね。ちなみに隣に数字でないマークの描かれた酒樽がありますが、これは後ほど、フェイズ4でご説明しちゃいます♪

また、もしもこのフェイズで酒樽が全部倒れてたりした場合は、もう一度やり直しとなります。

フェイズ2:客の注文

さあ、こうしてお店のお酒の量が分かったら、お客さんは早速お酒を注文しましょう♪
注文は手元の0~7のカードを最大2枚まで出して決めれるので、1~13と結構幅広い注文ができちゃうのがポイントなんですよね。
どうせならお酒を求めてガツーンと注文していきたい所ですが、あんまり欲張るとあとで痛い目にあっちゃうのですよ~。

kiwi_blogreview045_photo08F_140701a

フェイズ3:提供

さあさあ、こうしてお客の注文を受けたら店主の出番です。
今ある酒樽の量と裏向きに置かれた注文を見比べて、お酒を提供するかどうかを決めます。
もしも提供するのなら、既に立っていた酒樽(この場合だと2と特殊樽ですね)を取り除いた酒樽を使って、フェイズ1のように振っていきます。
ただし、今回の場合はもしも酒樽が全部倒れてしまった場合は、提供失敗となって振り直しはなくいきなりフェイズ5へ行ってしまうので注意が必要なのですよー!(汗)

kiwi_blogreview045_photo05F_140701a
いきなり悲劇の図。

そう、先程コンポーネントの説明時に言っていたくせ者ぶりを、ここで痛感するのですよ……(苦笑)
可愛らしい酒樽の形なんですけど、結構上手く立たないんですよねー!!
いや量がある時はいいんですけど、それこそ2つ3つになってきたら博打せずに、提供を止めるのをオススメしちゃいます(経験談)

フェイズ4:樽の計算

さてさて、こうして提供も終わったら樽の計算です。
基本的に出た樽の数をプラスしていくだけなんですけど、ここで重要となってくるのが特殊樽の存在なんですよねー。

この特殊樽には2種類ありまして、1つは任意の酒樽の数字を倍にするもの。
つまり、どういう事かというと、例えば普通の酒樽3・4・5の3つあったとして、特殊樽を使えば、普通なら12になる所が、上手く特殊樽を使うことができれば最大で17になったりしちゃうワケですね。

そしてもう一つが、任意の酒樽を無効にするもの。
例えば、酒樽が4・5の2つあったとして、普通なら9になるのを、4か5にすることが可能になる……一見するとメリットがあるのかな~っと思う樽なんですけど、実はこれがけっこう重要になってきたりするんですね。

ただし、この二つが同時に出ても、同じ酒樽に使用することはできません。
1つ1つ任意で選んで仕様となるのでその辺がちょっとご注意なのですよ~。

kiwi_blogreview045_photo19F_140701a

フェイズ5:会計

さてさて、お待ちかね。会計のお時間です。

kiwi_blogreview045_photo14F_140701a

伏せていた注文をオープンにして、ちゃんとお酒が提供できるかどうかの確認をしていきますが……。

もしも、フェイズ3で提供を失敗していた場合!!
嬉しいことにそのまま注文した量を、お客さんは受け取る事が可能となります。つまり、客側が丸儲けの飲みまくり!!

しかーっし、ちゃんと計算のできるやり手の店主さんだった場合は、ここからがドキドキなお時間なのですよ。

まず、みんなの注文していた合計値がもしも酒樽の数を下回っていたら、お客さんは注文分のお酒をもらい、差し引きして残ったお酒は店主がグビグビと飲めて全員幸せ(?)となります。

ただーっし! もしも、注文が上回っていたら?
その時は店主が「お前ら飲み過ぎだぁぁぁ――っ! けえれけえれ!!」とお客さんを追い出して、お酒を独り占めしちゃうのです!!(笑)

結局お客さんはお酒が飲めなかったばかりか、その中で一番大きい注文をした人に至っては、その注文分のマイナスポイントを受け取るというペナルティまで発生するのですよ(吐血)

とこの流れで1ラウンドは行われ、終わると時計回りに店主交代となって、プレイヤーの一人が75杯目に到達するまで飲み続けます(笑)

説明が少し長くなっちゃいましたけど、やることはダイスを振るうかカードを出すかの2択なので、すごくシンプルで覚えやすいのが簡単でいいですね~。

ルールを理解したら、のんべえな気分になってガスガスと注文してカップがオープンされた時に「飲み過ぎたー!! ぐわー!!」と客も店主も飲んだり飲まれたりして盛り上がれるのが楽しいですよ~。

プレイヤーによっては凄い数字がバンバン飛び交うので、得点計算はメモで~っと説明書には書いてますが、個人的にはチップなどで代用するとチップが激しく行き交う姿が見れて楽しいな~と思ったり。

さてさて、そんなワケで今回ご紹介した「Polterfass(ポルターファス)」はいかがだったでしょうか?

kiwi_blogreview045_photo06F_140701a

これからますます暑くなる夏。
キーンと冷えたビールを片手に、のんべえがのんべえなゲームをするなんて、なかなか面白いんじゃないですかね?

もちろんのんべえでなくても、パーティーゲームとして誰でも十分楽しめる仕様となってますので、最大人数で大盛り上がりなんていうのにもピッタリな一品なのです~!

ご興味をもたれた方は、ぜひぜひ一度お試しあれなのですー♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。