ボードゲームレビュー第42回「ディメンション」

「ディメンション」(原題:Dimension)
発売元:KOSMOS
作者:Lauge Luchau(L.ルショー)
プレイ人数:1~4人用
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分


 

数学でだったり、ピースでだったりと世界最古と呼ばれるパズルゲームはいくつかありますが、やっぱり発明された当時の人達も現在の我々同様に腕組みをして長考してたのでしょうかね~?

ふふふ、なぜそんな事を考えたのか?
その理由はただ一つ! 本日お送りするゲームがパズルゲームだからなのですよー!!!

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はい、ってなワケで今週も元気にレビューさせていただきますのは、三家原です。

今回ご紹介するのは冒頭で宣言しましたとおりコスモス社から発売中のパズルゲーム「ディメンション」なのですーっ♪

ゲームデザイナーはデンマークのL.ルショー様。
パズルをメインに作られているみたいで、過去にリリースされたのも指定された8つの条件をいち早く満たすようにコマを配置する「ウルル(Uluru)」や、出題されるお題に合わせ、制限時間内に6×6マスに描かれたサボテンや鳥にコマを置いていく「Xalapa」と本当にパズルが好きな方なんだなーっと思うラインナップ。

そしてこの「ディメインション」も、このゲームは出題された課題に対して、全5色のボールを使って、制限時間内に配置して得点を稼ぐのが目的のパズルゲームとなっております。

さてさて、それではゲームの準備ですが、これがとても簡単。
まず課題カードの山を裏向きにして点数別に分けた得点チップとボーナスチップを脇に置いたら、各プレイヤーは配られたプレイヤーボードの溝に5色のボールを3つずつ設置して、10点分の得点チップを配るだけ。
はいっ、終わり~♪

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ね、簡単でしょ?

しかーっし、準備がお手軽だからといって、ゲームもお手軽かと思いきや、そんな事は全然なかったりなのですよ! そう、ゲームはここからが本番!

さあさあ、ではまず課題を決めましょうー。
上の写真はもうめくってますけど、裏向きにされた山札を上から6枚めくることで課題が決定するのですよ。

この出題される課題には「ちょうどその数字にする」「隣接すること」「隣接してはいけない」「上に置いてはいけない」「下に置いてはいけない」「より多く」「2色でちょうど4個」の7種類があります。

課題が決まって、お互い準備が調えば砂時計をひっくり返して、ゲーム開始!

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無情にさらさらと落ちていく砂時計さん。

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プレイヤーボードの中央に空いた7つの穴にボール入れて出題された課題とマッチするようにボールを設置していくのですが、上記の課題にもあった通りボールの上にボールを重ねるのもOKなので、最大で11個まで乗せることが可能なのですが、6つある課題の関係でそうは問屋が卸してくれないのですよ~。

さて、こうして無事に積み上がって砂時計も落ちきったら答え合わせの時間なのでーす。

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まず最初に確認するのがボールの数!
ボールの数=1点として扱われるので、今回ですと……10個だから10点ですね。

そして次に確認するのが課題を達成しているかどうかですね。
達成したら「イェス!」、してなかったら「ノー!」と宣言していきます。

それでは、まず左から……

「オレンジと青の2色でちょうど4個?」
「イエス!」

「青より黒の方が多い?」
「イエス!」

「白と緑は隣接してる?」
「イエス!」

「オレンジは2個?」
「イエス!」

「緑の下にボール置いてない?」
「ノォォォォォ――――ッ!!」

「黒と黒は隣接してる?」
「イエス!」

……ってな具合に答え合わせをします(まて)

いや、ここまでエキサイティングしなくてもいいですけど、パーティーゲームってなんかこうエキサイティングした方が楽しくありません?(笑)

ちなみに、課題によっては矛盾したお題が出てくる事もあります。

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例えば、これなんて見事な矛盾っぷりですね(苦笑)

この場合だと、青が1個、緑が2個までしか出せないのに、青と緑を合わせて4個にしろという課題が出てますね。
もしも、ここのでもう一枚、青か緑の「ちょうど1個にする」があれば合計で青なら2個、緑なら3個にする(というよりも、この場合はそうしないと2枚の課題は失敗扱いとなります)事が出来るんですけどねー、残念です。
さて、こういう矛盾の場合は、残念ながらどちらかの課題は失点となってしまいます。
なので、課題の出方によっては毎回毎回パーフェクトゲームが出来るかといえば、難しい所なのですよね。

また上記とは違ったちょっとしたテクニックとして、「隣接している」の2色のボールが隣接している場合のみですが、実はこれ、どちらか片方しかないか、もしくは両方の色が出てなければ達成という扱いになります。
そう、だから一見達成が無理そうな組み合わせも、実は上手く抜け道があったりするワケなのですよー!

まあ、無理な時はどうやっても無理なので、その上で高い点数を狙うという思考の切り替えも大事なんですけどね(苦笑)

 

……さてさて、話は戻りまして。
課題の答え合わせが終わったら計算です。こちらは減点方式となっておりまして残念ながら1つ間違ってしまったので、さっきゲットした10点から-2点となり、このラウンドでは8点を獲得した事になります。

ですが!

もしも課題を5色全部使って達成した場合、「ボーナスチップ」を1枚。
さらにその達成した際にボールが11よりも少なかったら、追加でもう1枚ゲット出来ちゃいます!

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このチップはすぐにどうこうとはなりませんが、ゲーム終了時に得点となるので大事に持っておきましょう。

さて、ここまでを1ラウンドと数えまして、合計6ラウンドが終わった後、点数計算を行います。
得点チップはチップに書かれている数字そのままですが、ここでさっきのボーナスチップを持っているかいないかが運命の分かれ道!

実はこのボーナスチップ、5枚以上持ってないと以下の通りの計算なのですよ(汗)

0枚=-10点
1枚=-6点
2枚=-3点
3枚=-1点
4枚=0点

そう! 実は、ボーナスチップは持ってないから「点数はなし」じゃなくて、持ってないと「マイナス」になっちゃうんですよ!!
しかも、5枚目からはプラスに転じてバンバン得点になって、12枚だと36点という出すのも大変だけど、それに似合うだけの高得点となるのです。
なので、ボーナスチップを狙わずボールで最大まで稼いだとしても容易に勝てるという単純な話でもないんですよね。しかも、課題をクリア出来てないと減点減点で最悪1点しか入らないなんて事もありますので、下手をするとゲーム終了時に点数がマイナスなんて事もあったり……(涙)

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……とまあ、所々熱くなったりしつつも、これが「ディメンション」の大まかな流れです。

やってみた感想としましては、ルールも簡単で、大人数でも30分くらいで出来ちゃうお手軽さと、立体物を構築していくという見た目の楽しさが相まってとても良いゲームとなってましたねー。

この方の作品を見ていると、デビュー作である「ウルル」を大事にしている方なんだろうなーっと思います。
「ウルル」の出題されたお題の通りにコマを置くというスタイルに、「Xalapa」では制限時間の概念が加わえたり、今回の「ディメインション」ではコマが色つきのボールに変わり、さらに高さという概念が加わってと、元々あった面白さをさらに予想外の動きするようなバラエティー豊かになっていっている感じがしますねー。

「ディメンション」には妨害の要素もないので、まさに時間と己との戦い!
ボドゲでは珍しい一人でもプレイ可能な上に、やり始めると結構遊べちゃうのですよ~。

実際に、私はレビュー用のプレイ前の待ち時間に一人でチマチマやっていましたが、結構ハマってしまい仕事を忘れておりました(まてこら)

なので、そういうパーティーゲームやパズル系にご興味のある方は、ぜひぜひ一度お試し下さいなのです♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。