ボードゲームレビュー第46回「ブループリント」

「ブループリント」(原題:Blueprints)
発売元:ホビージャパン
作者:イヴ・トゥリニー(Yves Tourigny)
プレイ人数:2~4人用
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:30分


 

 

ブループリント【blueprint】
アクセント・音節blue・print
【名詞】【可算名詞】
1青写真。
2(詳細な)計画、青写真、ブループリント。
(Weblio辞書【英和辞典】より参照)

どもども、三家原です。
そんなワケで本日も始まりましたよ~、毎週木曜日はキウイの日!
今回ご紹介するのは、Z-man様より発売中の、ずばり冒頭で解説された単語……そう! 「ブループリント」なのですー!!

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青写真とはなんじゃらほい?
辞書を引くと設計図とか校正に用いる、淡青色の地に濃青色の印画を意味する「青焼き」という意味があるそうです。

なのでプレイヤーは建築士となって、異なる3つの建物を設計図通りに完成させ、最も優れた建築士となるのが目標なのですが……真面目に建てるだけが優秀とは限らないのは現実もゲームも一緒なのですよ……ふふふふ。

ゲームデザイナーさんは、カナダのイヴ・トゥリニー様。
様々なゲームを作られていますが、行方不明になった探検隊の難破船の発見をし、北西航路の海路を最初に発見してグリーンランドへの帰還を目指す「北西航路探検」や、見ているだけでなんだかお腹が減ってきちゃう「Top This! A Pizza Flicking Game」というピザを作っていくゲームなど幅広く作られたりしているのですよ。

建築士となったプレイヤーがまず行う事……それはゲームの準備なのです!

まず、ゲームで主に使用する橙・緑・黒・透明の計4種類32個のダイスを布袋に入れましょう。
そして次に、賞と偉業カードを分けて、表向きにして得点ボードの横に置きます。

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上が偉業カードで、右から。

・建物に同じ出目のダイスを4個以上含んでいる「構造的完全性」

・同じ色のダイスを5個以上使用している「資材」

・5階建て以上を建設した「摩天楼」

・1~6の全ての出目のダイスを含んでいる「幾何学者」

下は賞カードで、左から「金賞」「銀賞」「銅賞」となります。
それぞれにカードに数字に書かれていて、この数字が勝利点です。

次に設計図である青写真カードを、よく混ぜて裏向きに設置します。

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最後に各プレイヤーは自分の色を一色選び、その色のついたて1枚と得点マーカーを1枚手にして、準備完了です。

さあ準備が終わったら、ゲーム開始ですよー。

まずは先ほど布袋に入れた異なるダイスを1つずつ適当に取り出して、得点ボードの横「人気の資材」に置きましょう♪

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右上の1が1番人気、2が2番人気を表します。

いよいよ各プレイヤーは自分が建設する予定の青写真を一枚ずつ手にし、他の人に見せないようについたての内側に設置します。
そう……完成までは、内緒内緒が絶対なのです!

次にプレイ人数に応じた数のダイスを、布袋から取って振って出目を決定したら、得点ボードの横とかみんなの手に届く所に置きます。
これはみんなが各手番時に取っていく、資材となります。

プレイヤーは自分の手番が回ってきたら、まず出ている資材の中から一つを選び、その資材を使って建設を行います。
資材が置けるのは、青写真カードの数字の書かれた部分。そしてこの数字が、建設予定の建物の高さを表しています。

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例えば一番左上の建物なら、1階・2階・3階が並んだ建物、その下のなら2階建ての建物といった感じですね。
ただし資材を置くのにもルールがあって、上に積む場合は下になる出目が同じ、あるいは低い数字でないといけません。
なので2階以上を建てようと思っているのに、出目が6とか置いちゃったら大変な事になっちゃうし、一度設置したら移動したり出目が変える事はできないので、要注意なのですよ!

こうして建設が終えたら、布袋から新たにダイスを1つ取り出して振り、出目を決めて新たな資材として置かれます。

時計回りにこれを6回繰り返すと、建設期間が過ぎてお披露目式が始まるのですよー。
さあ、ついたてを倒して皆さんに、ご自慢の建物を見せて上げましょう♪

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じゃじゃーん♪ どうですか、この見事な設計図通り!!

こうして全員公開したら、得点計算を行います。
まずは基本の基本、「青写真ボーナス」の確認。ちゃんと設計図通りに作っているか判断します。作れていたら6点ゲットなので、得点ボードの6にマーカーを置きましょう♪

そして次に、建物に使用した資材による得点。
そう……実はこの資材も、得点になるんですよー。

え? そんなのいきなり言われても、分からない?

ふふふ……何を仰います。実はもうすでにゲーム中にプレイヤーさんは得点の存在を目にしているのですよ……ふふふ、ほら、ついたての裏にこうして描かれていたのですよ!!(ドヤ顔)

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橙(木材)は、ダイスが隣接していると得点が増えていく素材。
最大4カ所接触していると8点と計算されます。建築場所さえ確保できれば安定した得点が期待できます。

緑(再生資材)は、置かれた数に比例して得点が増える資材。
6個置くと驚きの30点が、ゲットできちゃうのですよ。でも、資材は(以下略)

黒(石材)は高さが物を言う資材ですね。
1階から4階まで得点が増えていって、最大で1個8点となるのですよ。
途中までは他の素材で作って、4階からこれで建設するとかすると強いですねー。

透明(ガラス)は出目がそのまま得点になる、ちょっと変わった資材。
他の色で得点にならない時とかに、有利になります♪

先程の得点と資材による得点を合計したら、賞の授与に移ります。プレイ人数によって賞の配分は違いますが、基本的に1位、2位に送られますっ♪

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もしも得点が同じ人がいた場合は、得点ボード横に置かれた「人気の資材」を多く使っている人が有利となります。

そう! ただ得点の高い資材を使えば有利と限らないのが、このゲームのポイントなのです!!

そして授与が終わると、最後に「偉業」を達成したか確認するのですよ♪

冒頭に並べた「構造的完全性」「資材」「摩天楼」「幾何学者」の、4つですね。
それらを自分たちの建造物で達成していれば、その「偉業」を獲得することができます♪

全ての処理が終わったら、獲得された「偉業」を補充して、マーカーを0に戻します。
ええ。マーカーは継続されるわけではなく、0に戻るのです。

この流れを1ラウンドとして、合計3ラウンド経過した時点で「得点」ではなく、獲得した「勝利ポイント」の一番多いプレイヤーが、一流建築士の栄光を手にする事ができるのですよー!!

各ラウンド終了前に獲得した「賞」と「偉業」こそが勝利に繋がるのです!

ふふふ、ここまで読んだボードゲーマーな読者様なら、もうお分かりですよね?

つまり「賞」と「偉業」を獲得する為であれば、必ずしも設計図通りに作る必要はないのですよー!!

もちろん「賞」を手に入れる為に図面通りの建物を建てる事は大切ですけど、勝利を掴むためには設計図を無視した建築こそ、鍵になるワケなのですよ。

以上、これがブループリントの遊び方なのです♪

プレイしてみた感想としては、すごくお手軽にできる建築パズル&自分と周りとの駆け引きゲームだなぁ、と思いましたねー。

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同じ色を狙った「資材」は簡単そうですけど、資材が必ずしも自分の思い通りには出てこない&先に取られるリスクがあるので、こうなるんだったら最初から狙わなければと思っても元の黙阿弥なのですよ……(吐血)

建築系というと、なんか数時間かけてやる重厚なイメージを持っていた私ですが、今回のゲームはまさに目から鱗な一品だったのです。

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さてさて、今回ご紹介した「ブループリント」は、いかがだったでしょうか?
ご興味のある方は、ぜひぜひ一度お試しあれなのですー♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。