ボードゲームレビュー第63回「ルンテ」

「ルンテ」(原題:LunteFuse)
発売元:MUCKE SPIELE/日本語翻訳:ゲームストアバネスト
作者:ブルース・ホワイトヒル
プレイ人数:2~6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約10~12分


 

 『お早うフェルプス君、実は導火線に火がついてしまった、君は急いで導火線を伸ばし続けるか、消してしまうか、爆破しなくてはならない。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、或いは殺されても当局は一切関知しないから、そのつもりで。尚この録音は自動的に消滅する、成功を祈る』

……残念ながら、このゲームに当局も捕らわれる事もありません(まて)
導火線に火がついた、というマニュアルの冒頭に、脳内であの音楽と音声が流れていた三家原なのです。

さてさて、新年明けましておめでとうございますーっ!!
2015年に突入しても、毎週木曜日はキウイゲームズレビューの日!

そんな今年最初に私がご紹介させて頂きますのは、MUCKE SPIELE様より発売されている「ルンテ」なのですーっ!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

このゲームを製作されたのは、アメリカ人のブルース・ホワイトヒル氏。
3分割された盤面で、高さと形状の順列で取ったり取られたりする複数でやる将棋みたいな『タラット』、自分の馬を以下にして最下位でゴールさせたら勝利となるというユニークなルールの『チェンジホース』など作られている方らしいです。
ちなみに、今回ご紹介する「ルンテ・フューズ」も上記の2作も対象年齢が8歳でプレイ時間が30分程度となっていますから、どうやらそういったお手軽に遊べるゲームを作るのがお得意な方みたいですねー。

さてさて、そんな作者さんが作った「ルンテ・フューズ」ですが、このゲームのプレイヤーは火がついた導火線に対して、繋いだり、消したり、吹き飛ばしたりして得点を一番多く稼ぐのが目的です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
全ては、この不吉な「マッチカード」から始まるのですよ。

ゲームの準備は簡単、テーブルの中央に「マッチカード」を置いたら、各プレイヤーに「爆弾カード」を2枚配り、それを表向きにして自分の前に置きます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
2人プレイの場合は、3枚となります。

そして、次に「導火線カード」の山をよくシャッフルして、各自に5枚ずつ配ります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
導火線はそれぞれ長さがあって、その長さ=獲得ポイントとなるのです。

そして、次に「消火カード」を配ります。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
「消火カード」は全部で3種類。消し方によって得点が違うのですが、説明は後々。

各プレイヤーが「爆弾カード」「導火線カード」「消火カード」の計9枚を手にしたら、プレイヤー側の準備完了。

次に、残った「消火カード」と「導火線カード」からプレイ人数分だけ抜き取って混ぜましょう。

そして、2種類のカードが混ざった山札から30枚を抜き取ると、「時限爆弾カード」をくわえます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

これが「時限爆弾カード」……いかにも危険な香りがしてくるのですよ。

「時限爆弾カード」をくわえた31枚の山札をよくシャッフルして、その山札に残った山札を上に乗せたら準備完了っ!

この山札は全プレイヤーの手の届く場所に置きましょう。

さあ、準備が整った、いよいよゲーム開始なのですよ。

スタートプレイヤーが決まったら、手札から「導火線カード」を1枚選んで、「マッチカード」に“繋がるように”置きましょう。
そして、置いたらすぐに山札から1枚手元に補充して手番終了!

スタートプレイヤーが置き終わったら、その左隣のプレイヤーは“急いで”カードを置きましょう!

このゲームは忙しいゲームなのです!!(byマニュアル)

こうしてプレイヤーが、次々と導火線を継ぎ足していくことで導火線はどんどんと伸びていきます

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
こんな風にどんどんと伸びていく導火線。果たしてどこまで伸びるのか……。

さあ、どんどん伸びていく導火線ですが、ただ伸ばしていくだけでは得点になりません。
得点をゲットしたいと思ったらどうするのか?

その時は爆破しちゃいましょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
チュドォォォォ――――――――――――ン☆

「爆弾カード」を先端に乗せたら、爆弾は爆発してしまいます。
そして、今まで繋いでいた導火線を全てゲットしたら、使用した「爆弾カード」を裏向きに一番上に重ねて置きます。

この「爆弾カード」は好きなタイミングで出せるのですが、注意しないといけないのが、使用しても補充されないということ。
つまり、ゲーム中では2回(もしくは3回)しか得点獲得を行うことが出来ないのですよ。
なので、出来るだけ導火線が長くなってから爆発させるのが理想なのですが、好きなタイミングで誰でも爆発させられるので、プレイヤー同士のチキンレース&瞬発力が物をいってくるのですよ……しかも、急かされてるので一瞬一瞬が勝負そのもの!

また好きなタイミングで出せるカードとして、「消火カード」も出せます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

このカードが出てきたら、ゲームは一旦中止しましょう。
そして、今までつなげていた「導火線カード」を全て取り除きます。そう、このカードを出すと得点にならない代わりに、今まで繋げていた得点を全て取り除いちゃうのです。

こうして綺麗さっぱりとなった「マッチカード」の横に、使用した「消火カード」を置いてゲームを再開します。
ただし、さっきの「爆弾カード」と違って、「消火カード」を使用したプレイヤーは山札から1枚カードを補充出来るのです。

そして、再び導火線が伸びて……

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
チュドォォォォ――――――――――――ン☆

爆破したら、脇に置かれていた「消火カード」も一緒にゲットします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「消火カード」はそれぞれ得点が決まっていて、左からバケツは6点、靴は4点、はさみは5点となります。

この二つのカードがあるので、余計にどのタイミングで爆破させようかと迷うかもしれませんが、迷っている暇はありませんよ~。
なんたって、カードを出すのは、前のプレイヤーが出してから2~3秒の間に行わなければならないのですよ。

もしも、迷っていたりしてなかなか出さない場合、他のプレイヤーは「スローフューズ!」と叫び、全員一致すれば「消火カード」を強制的に出させたり、手札を山札から1枚追加させたりという厳しい罰則が与えられることも!?

そうならない為にも、盤面を見つめつつ、常に自分が何を出すか考えなければなりません。
こうして、爆破したり、消したり、繋げたりとしていく内に、山札は次々と消火されていきますが……運命の「時限爆弾カード」が出てくるか、全プレイヤーが「爆弾カード」を全て使用したらその場でゲーム終了となります!

またこの時、もしも手元の「導火線カード」が5枚以下だった場合は、山札から引いて数を合わせるようにしてください。

さあ、こうして慌ただしいゲームの得点計算ですが、ゲットした「導火線カード」+「消火カード」の合計数から、手元に残った「導火線カード」分を引いた数がプレイヤーの得点となり、その中で一番得点の高い人がこのゲームの勝者となります。

プレイした感想としては、シンプルなゲームだけど、スピードを重視している為に、思った以上にワタワタと盛り上がるパーティーゲームでしたねー。

出来るだけ長い導火線を残して、一気に繋げてゲットしたい所なのですけど、爆発と消火のタイミングが自由なので、出そうと思っても思わず出せず、そのままゲーム終了してしまったりするので、ある程度の度胸は必要だなーっと思ったり。

また今回はご紹介しませんでしたが、「消火カード」と同じ扱いながらも、得点が10点という高得点の「消防士」、「消火カード」によって火が消されても、引き続き導火線を伸ばし続けることができる「マッチをもった少年」というのもあって、これが混ざるとさらにゲームの展開が二転三転して面白くなると思いますねー。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ルールがとてもシンプルなので、お子さんと一緒にやるのにもオススメ出来る一本なんじゃないかと思います。

ちょうど冬休みで、お子さんと一緒に居る時間が出来ているお父さん、お母さん。
集まったのはいいけど、ちょーっとやることなくて暇をしているなーっというそこのあなた。
ぜひ、そんな時はこのゲームでワタワタしてみましょう♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。