ボードゲームレビュー第7回「ドッカーン!」

「ドッカーン!」/KA-BOOM
発売元:Huch&Friends/日本語翻訳:ホビージャパン
作者:フロレンス・フラガ& ロベルト・フラガ
対象年齢:6才以上
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:約30分


 

 はい、どーもみなさん初めまして!
 今回からレビュー執筆に加えていただくことになりました、松風志郎と申します。

 昨今、ちょっとしたボードゲームブームのおかげもあってか、様々なゲームをプレイする機会も多くなっていますね。
 そんな中でも「これは面白い!」と思ったモノをみなさんにご紹介して楽しんでもらえたら、と思っております。
 これからどうぞよろしくお願いします!

 というわけで、今回はこちらなんていかがでしょう。
 その名も「ドッカーン!」という豪快な名前のゲームです。
 原題の「KA-BOOM」はアメコミなんかではお馴染みの擬音で、直訳すればそのまま「ドッカーン!」という意味になります。

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 ルールは簡単。
 付属の砂時計で時間を測り、制限時間内にブロックをタイルに描かれた通りに積み上げるのが目的です。
 誰しも子供の頃にやった事あるでしょう、積み木でお城を作るあの要領ですよ!

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 砂時計が落ちきった後に、タイルの絵柄通りに見事完成していれば、タイルに描かれた数字分の点数がもらえます。
 かなり前衛的な積み方も描かれていますので、時間内に積み上げるのはなかなか難しいかもしれませんね。
 勝ち取ったタイルは手元に置いておきましょう。
 これを順番に繰り返して、いち早く16点集めた人が勝ちとなります。

 ただし、このゲームの面白いのは、実はここからです。
 ブロックを積んでない他のプレイヤーは、みんなでその積み上げられているブロック(=お城)を壊していくのです!
 攻める側のプレイヤーには、砲弾となるダイスと、それを撃ちだすカタパルトが与えられます。

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 カタパルトにダイスをセットしたら、建築途中の城を目がけてぶつけて、完成を阻止していきましょう!
 あまり力を入れすぎても飛びすぎてしまいますので、狙って当てるのにもコツが必要です。

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 高得点のお城を完成させてホッとしているところに、クリーンヒットをぶちかましてやれば盛り上がること間違いなし!
 カタパルトにはゴリラや原始人などが描かれていますので、思うさま蛮族気分を満喫できます。
 あ、建築側のプレイヤーは、手でさえぎったりして意図的に砲弾を邪魔するのはダメですよ?
 壊されたら何度でも積み上げていきましょう。砂時計が落ちきるまでは。

 また、ダイスには一面だけ「ドッカーン!」の目が描かれています。

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 2発目以降にこの目が出たら、それを出したプレイヤーは「ドン!」と机を叩いて場を揺らし、積み木をくずすことができます。
 これならたとえ砲弾が外れても、いくつも同時に城を建てられていても、一発逆転を狙う事が可能!

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 ただし、エキサイトしすぎて机を壊さないよう、注意はしてください。
 (しっかりした机を用意すると、逆に場が揺らせなくてションボリするかも……)

 攻め手側のプレイヤーの猛攻をしのぎながら、建築側のプレイヤーは見事にお城を建てられるでしょうか?
 並んだマスの中央には、なんと一気に16点のタイルもあります!
 完成すれば即勝利!
 ですが、さすがに全ブロックを使用するという難事業に挑まねばなりません。
 さらには、砲弾ダイスが落ちているタイルには、それ以上積み上げることができないという、非情なルールが存在するのです。
 完成させるのは至難のワザですが、可能性があれば挑戦したくなるのがゲーマーの性ってヤツですよね?
 ちなみに筆者はまだ、この16点タイルを完成させた猛者を見たことがありません(笑)

 というわけでこの「ドッカーン!」は、難しい形を積み上げる達成感と、それを一瞬でぶち壊す爽快感の両方を一度に味わえる、お得なゲームとなっております。
 しかもルールは超カンタン。
 制限時間の中で行われるハラハラドキドキの攻防には、誰もが知らず知らずの内に熱くなっていることでしょう。

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 ぜひ童心に返って、プリミティブな衝動に突き動かされるままに、創造と破壊を楽しんでみてはいかがでしょうか?
 小さいお子さんから大人まで、みんなでワイワイと盛り上がること請け合いです。
 盛り上がりすぎて友情や場の空気まで破壊しないよう、楽しく気楽に遊んでくださいね!

 といったところで、今回のゲームはいかがだったでしょうか?
 それではまた次回、お会いしましょう。

 

ライター紹介

 松風志郎(まつかぜ しろう)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなくゲームのシステムデザインなども手がける。
 アナログゲームとの関わりは古く、幅広いジャンルをたしなむ。
 世界観にとっぷりと入り込めるゲームが好き。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ
 大戦シミュレーションゲーム「萌え萌え2次大戦(略)」シリーズ
 大戦シミュレーションゲーム「出撃!乙女達の戦場」シリーズ
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」
 その他多数。