ボードゲームレビュー第77回「ルーニークエスト」

「ルーニークエスト」(原題:LOONY QUEST)
発売元:Libellud/日本語翻訳:ホビージャパン
作者:Laurent Escoffier、David Franck
プレイ人数:2~5人
対象年齢:8才以上
プレイ時間:20分


よい子のみんなぁーっ! 今日も元気にキウイゲームズレビューの時間だよーっ!
ってな訳で、三家原です。

さてさて、前回は重めのゲームをご紹介したので、今回は思いっきりライトなお絵かき系のゲームをご紹介っ♪
ホビージャパン様より発売中の、しかも今年2015年に出たばかりの本当に新作ゲーム「ルーニークエスト」なのですーっ♪
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うん、なんかもうパッケージからして、LOONYな雰囲気ですね(謎)

ゲームデザイナー様はフランス人のLaurent Escoffier様と多分フランス人(データが見あたらなかったのですよ)のLaurent Escoffier様のコンビ。
かなり長い間コンビを組んでゲームを作っているみたいでして、こちらで調べた限りだと2004年に選挙をテーマにしているという2人用ゲーム「Tyrus (テュロス)」から始まり、お花畑を耕し花束を作ってお金を稼ぐ「Bloom」、ドット絵を描いてそれが何かを当てる「PIX」、障害物に当てずに円を描いて魚を捕獲していく「Doodle QUEST」などなど、沢山の作品をリリースされているのですよ。
その一方で個人で作品を発表したりもしているので、まさにアイディアマンなお二人なんでしょうねー(羨)

ではでは、本作のご紹介なのですよ。

へんてこで素晴らしいこの世界アルカディア。そこの年老いた王様フェドゥーアには世継ぎがいません。
そこで、王国で最も立派な冒険者に王座を与えるべく、大競技大会が開催されることとなりました。
勇者達は、「ルーニー」と呼ばれる暴れる以外は能の無いイカれた動物の住む七つの世界を旅していきます。
しかし勇者が王冠を手にするためには、ライバル達の意地の悪い策略もかわしていかなければならないのです!
(説明書ママ)

ふむー、なるほど、プレイヤーは王座欲しさにやってきた冒険者なのですね。
しかし、いくら世継ぎがいないからって、その方法で次期後継者を選ぶのはどうなんだろう(汗)

そんな私の些細なツッコミは置きつつ、このゲームを簡単に説明すると、ペンを使って描くドローペイントタイプというものです。

さてさて、まずはゲームの準備から♪
各プレイヤーはキャラクタートークンとスコアトークン、そして一番重要となるマーカー、スクリーン、下敷きを用意しましょう。

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上がキャラクタートークン、下がスコアトークン

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透明な板がスクリーン、ここに実際に線を描いていくのですよ。

プレイヤーの用意が整ったら、ステージの準備。
ゲームは7つのワールドから、好きなのを選びましょう。なおワールドの数がそのままゲームレベルになっているので、最初は1から選ぶといいですよ。

次にステージとなるレベルシートの1からパッケージ(ゲーム内では“ゲームコンソール”と呼びます)にはめ込んで……はい、準備完了。
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ゲームコンソールの中央にはめ込まれているのが、レベルシート。

このゲームの面白い所は、大抵は入れ物としての機能しかないパッケージもちゃんと利用している所ですね。
蓋を開けると、パッケージの横に数字が現れるのですけど、これがそのままスコアの数字になっていたりと、無駄がないなーっと思う設計だったり。

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そしてゲームコンソールの端に、スコアトークンを差し込むと、あっという間に得点表示の出来上がり♪
ねっ、簡単でしょう?

ゲームコンソールの組み立てが完了したら、砂時計と、裏向きにランダムにしたボーナストークンと、ペナルティトークンを横に置きます。

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ボーナストークンは使用すると、自分にお得な事が色々。

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ペナルティトークンは受け取ったら、自動的に発動するお邪魔要素です。

さて準備が整ったら、いよいよ冒険の始まりなのですっ!
みんな王座を目指して、ガッツリ頑張りましょう!

このゲームは大きく、3つのフェイズで構成されています。

)第1フェイズ:レベルの実行

1:おじゃまの使用
ゲームを開始する前、プレイヤーは自分の手持ちである「お邪魔トークン」を任意の数だけ選び、最も高いプレイヤーから順に割り振る事ができます。
つまりトップになっていくと、他のプレイヤーからガンガン投げつけられる訳ですね(汗

この「お邪魔トークン」は、3種類あります。

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スクリーンの上に投げ込まれたら、その場所に線を引く事ができなくなる「バナナ」。しかも、置かれた場所から移動させることもできません!

マーカーの上に置き、落とさないように描かないといけなくなる「ヤブ蚊」。落としたら、もう一度マーカーに乗せる、それまでは描いてはいけない!

そして、一番渡されたくないのが、保有しているペナルティートークンを相手に渡すことができる「ブラシ」。ただし、渡せるのはあくまでペナルティ。お邪魔トークンは対象外です。

この3種類を上手く使い、自分が有利になるように進めていきましょう♪
ちなみに紹介しなかった残りの2つは、「3:スコア(得点)」にて使用します。

2:ミッション

さあ、お邪魔のやりとりが終了したら、いよいよミッション開始!

このゲームの目的は、各レベルごとに様々なミッションが与えられ、指示された内容に沿ってプレイヤーはそれぞれ「これこそ完璧!」と思えるラインを、制限時間30秒以内に描いていきます。
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このステージの場合だと、左下のスタート地点から描き始めて、1本線を描くのが目的となります。
ステージによっては、「円を描け」だったり「点を描け」だったりと、バラエティー豊かなミッションが待っているのですよ。

さてさて、今回のミッションの線の終わりは、どこでも関係ないので、スタート地点からさえ始まっていればいきなり終わっても大丈夫なのです。
ですが、それだけではあまり得点にはならないので、線を延ばして得点となるコインに重なれば獲得となって、ポイントが加算されます。

そして、右上のイナズママークに線が重なっていれば、ボーナストークンがゲットできちゃうのです。

その一方で、敵や柱にぶつかった場合は減点対象となってしまうので、線を描く際はそういう障害物などに注意して引かないと、トンデモない事になってしまうのですよ(汗)
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こんな風に線を描いて、あとで答え合わせするだけ。

さらに、ただ線を重ねるだけでなく、鍵を持ってないと開かない檻(中央の下)や、攻略できれば高得点となるものもあったり。

そして一番注意しないといけないのが、ペナルティマーク。このステージだと、中央にある爆弾マークです。
もしもこのマークに線が入ってしまった場合、もれなくプレイヤーはペナルティトークの山から、1つ受け取らなければなりません。

このペナルティが色々とあって……。

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真っ直ぐ腕を伸ばして描かないといけない「ツッパリ」。

親指と小指だけでマーカーを挟んで描く「クロー」。

真っ白だった下敷きを裏返して使わされる「ヴォルテックス」。裏にはたくさん絵が描いてあるので、自分の線が見えにくくなっちゃうのです。

右利きなら左で、左利きなら右で描かないといけない「スイッチ」。

片目を閉じた状態で描く「サイクロプス」。

以上の計5種類……どれも大変なペナルティなのですよー(汗)

このペナルティは次のレベルで実行されて、そのレベルが終了まで効果を発揮しているのですが、一番怖いのはこのペナルティ、累積するんですよね。

つまり、たくさん爆弾に当たりまくると、手をピンとしながら片目を閉じて、利き手と反対にペンを親指と小指で挟み、線の見えにくい状態で描くという……状態に(滝汗)

さらにお邪魔トークンも加わるので……どうやって描けと!? という状態になるんですよね。
こういうおふざけの無茶苦茶な要素を見ていると、ふと「ダンジョンファイター」を思い出しちゃいますね(まて)

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各ワールドのラストにはボスが居て、当然ながらクリア条件もシビアに……果たして君はクリアすることができるか!?

3:スコア

30秒経ったらみんな描き終えて、確認しましょーっ♪
線を描いたスクリーンを、レベルシートに重ねて答え合わせです。
さあさあ、ちゃんと線は目的に沿って描けてるかな? 障害物に当たってないかな? そしてコインは獲得できてるかな? と調べていきます。
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これは理想的ですよねー。ちゃんとスタートから始まって、コインも鍵付きのコインもゲットして、敵や柱に当たることなくアイテムもゲットしてますっ。

あと、忘れてはいけないのが。
もしも、ここで敵や柱に激突しても、ボーナストークンである「シールド」を持っていれば1回分、減点をキャンセルできます。
さらに「XP」を持っていれば、それを破棄することで2点獲得できるのですっ。

)第2フェイズ:次のレベル

答え合わせが終了したら、そのレベルは終了となります。
ボーナスとペナルティのトークンを取り除き、次のレベルを置いたら、ゲームコンソールを90度回転させてから、第1フェイズに移ります。

この回転に何の意味が? と思われるかもしれませんが、これが結構重要。
90度回転させる事で、ステージの見え方が全然変わってくるので、描きやすくなったり描きにくくなったりと、ゲームの難易度が変わってくるのですよっ!
プレイヤーの位置で有利不利が出ないよう、公平に配慮されてるのですーっ。

基本的に「ルーニークエスト」は、この第1フェイズと第2フェイズを交互にくり返して、ゲームが進行していくのですよ。

)第3フェイズ:ゲーム終了

さあ、全てのレベルが終わったら、ゲームは終了ですっ。
この時点で一番経験ポイントの高いプレイヤーが勝者となり、次期王様の権利を勝ち取るのですっ!

以上が「ルーニークエスト」の、遊び方なのですーっ。
はてさて、いかがだったでしょうか? 一見、単純なお絵かきゲームかと思いきや結構難しかったり、意外な展開が待っていたりと、ハチャメチャ道中記みたいになったんじゃないですかねー?

まあ、大体お絵かき系のゲームはどれもこれもハチャメチャで盛り上がるのですが、今作も同様に盛り上がっていましたねー。
自分ではちゃんと描けていたつもりでも、いざ答え合わせをしてみると全然違ってて爆笑してしまったり、逆に上手く描けていたら拍手喝采だったりと、パーティーゲームとしてよくできてるなーっと思います。

単純に軌跡を描くだけだから、複雑なルールを理解できない小さい子でも、まだ気楽に遊べそうなのがいいですね♪
ラストに向かうに連れて、「どうやって勝てばいいんだ!?」と頭を悩ませるのも、また一興(笑)

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ご興味のある方は、ぜひぜひ一度遊んでみてください♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。