ボードゲームレビュー第85回「バオバブ」

「バオバブ」(原題:Baobab)
発売元:ヘムズユニバーサルゲームズ(株)
作者:J.M.アルエ
プレイ人数:2~6人
対象年齢:6才以上
プレイ時間:約15分

 


ジャンボ!(こんにちわ)、ジナラングニ三家原~♪(三家原です~♪)。

そんなワケで、今回はスワヒリ語でご挨拶なのです♪

え? なぜにスワヒリ語?
ふふふっ、それはもちろん、今回ご紹介するゲームがアフリカ由来のモチーフだからですよ!

本当はマサイ語でオープニングを飾りたかったのですけど、マサイ語って全然見つからなかったんですよね(涙)。

はて? そういえば、前にも一度アフリカ由来のゲームをレビューしたことがあるような……えーっと、なんでしたっけ、あれ、坂東英○じゃなくて……あ、そうそう、バントゥ! バントゥ! あれもなかなか面白いゲームでしたよね~♪
え? 知らない? それは勿体無い! そんな人はぜひぜひ一度、第35回「バントゥ」の回を読んでみるといいのですよ!!

……さてと、さりげなく過去レビューを宣伝したところで(まてこら)。

今回ご紹介するのは、ヘムズユニバーサルゲームズ(株)様から発売中の「バオバブ」なのですー♪

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バオバブはサバンナ地帯に多く分布する、大木の名前なのです。

ゲームデザイナー様は、イタリアのJ.M.アルエ様!
カードを使って大人数で遊べるゲームを、主力に作られている方みたいです。

ただ、あまり国内リリースされている作品は、あまりないようですね、残念。
海外サイトによると、以前にレビューした第65回「アニマルフォトグラファー」に関わっていたという記述があるんですが、レビューの時にはお名前が載ってなかったんですよね……むむむ、謎なのですよ。

個人的には、カードゲームではないのですけど、プレイヤーが天文学者となって、自分の星座を戦略的に作っていく「Constelaciones」というゲームが気になるのですけど……むむむっ、どこかリリースしてくれるところはないですかね(まて)。

それはさておき、話は「バオバブ」ですよ。
このゲームは、主にカードを使って遊ぶゲームとなっております。

それではさっそく、準備していきましょう!
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まずは、ゲームボードとなる、バオバブを組み立て!
これは三つのパーツをくっつけるだけの、シンプルな作り。

ちょっと設置面がカクカクしていると思いますけど、不良ではなく仕様なのでご安心を。
このカクカクしているのが、ゲームを盛り上げるのです。なのでもっと刺激が欲しい方は、さらにカクカクさせるのもアリかも(ぇ)。

次に110枚あるカードを各プレイヤーに、均等となるように配って山札を作ったら、そこから3枚に手に持って準備完了!

超簡単でしょう?

準備が終わったら、いよいよゲーム開始! ゲームルールもいたってシンプル♪

プレイヤーは好きな数と順番で、手札をバオバブの上に乗せるだけ。
置き終えたら山札から、手札を3枚に補充して手番終了。

そう、このゲームの目的は、自分の山札が尽きるまでバオバブの上にカードを置くだけ!
もしカードをバオバブから落としたら、落ちたカードを全てお手つきとして、手札や山札とは別に引き取ります。
そして誰かの山札が尽きたら、その時点でゲーム終了となるのですよ。

そして落としてしまったお手つきのカードや、手元に残った手札と山札の合計の一番少ない人が、勝者になるのです。

ただし、ただ上に乗せていくだけなら、楽々ですよね。
もちろん、カードによって乗せる方法が違っているのが、このバオバブの特徴なのですよ。
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プレイヤーが手にするカードは、全部で8種類。
カードに描かれた動物によって、それぞれカードの置き方が決まっていて、一筋縄では行かないのですよ。

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まずは一番うれしいのが、「枝」ですね。
これはどのような置き方をしてもOKなので、安心して置けるのですよ。

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「花」は、カードの角が1つ以上、外側にはみ出ていればOK。
最初のうちはまだ安心しておけるタイプですね。
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「サル」はカードの角を2つ以上、外側に出せばOK。
「花」と同じですが、この2つ以上を外側というのが、ゲームが進むにつれて難しくなるんですよね。
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「ヘビ」はニョロニョロと忍びよる見た目同様、カードとカードの間にはさみ込まなければなりません。
しかも、角を1つ以上出さないといけないので、ちょっとテクニカルになっているのですよ。
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周囲の風景に同化するのが得意な「カメレオン」は、その性質同様に、前に置いたカードと同じ置き方ができるコピータイプ。
なので、一つ前に「枝」を出して楽々置けるようにしたり、方法は色々なのですよ。

ここまでのカードだったら、ただカードを重ねたりはさんだりと、平和に遊べるカードばかり。

ですが、ここからこのゲームが、突然アクションゲームになっていくのですよ!

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まずは「ハチ」、これは「枝」と同じようにどんな置き方をしてもOK。

ただし、この後が問題なのですよ。

もしも「ハチ」が置かれたら、この「ハチ」の絵の上に置けるのは、「枝」か「花」のみとなります。

そう、次の設置時に制限がかかってくるのですよ。
なので、これを際どい部分に置いたりして、もしも配置した時に当たってしまったら、お手つきとしてそのカードを引き取らなければならないのです。

あと、もしも引き取る際に他のカードを落としてしまったら、それも引き取らないといけなくなるので、回収する時も気を抜けません。

そうそう、もしも先に「枝」か「花」が置いて「カメレオン」を出したら、同じ扱いとなるので、置くことが可能です。
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「コウモリ」は、目を閉じてカードを置かなければなりません。
設置場所を自分で選べなくなるのが痛いですね。

これが、けっこう際どい状態の時に出たら、もう怖い怖い……。
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「ヒョウ」は、カードが積まれているバオバブから、10cm上から落とさなければなりません。
衝撃で落ちてしまう! と心配になりますが、まだ落下位置を自分で選べるのでセーフの部類なんじゃないかと。

あっ、だからって息を吹きかけちゃダメですよ!?(まて)。

そして、全種の中で一番難しいカードはこちら……!
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この「トゥーカン」!! ようは鳥のことなんですけど、この「トゥーカン」が一番むずかしい!
なんたって、カードをフリスビーみたいに、投げて乗せないといけないんですよ!?

他のカードは失敗が少なかったですけど、このカードだけはほぼ全員失敗という激ムズのカード!
出た瞬間に「ひぃぃっ!」となってしまう事、間違いなしですよ!!

まあ、その方が盛り上がるのですけどっ!!!

……という全9種類のカードを駆使して、バオバブの木をもっさりとしていくワケなのですが、誰かの山札がなくなったら即時にゲーム終了となります。

準備でも書きましたが、ゲームが終了したら残った手札と山札、そしてお手つきになったカードの合計を数えます。そして一番少ない人の勝ち。

ねっ、簡単でしょう?
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プレイしてみた感覚としては、カードタイプのジェンガ+アクションゲームという感じでしたね。
各カードに置き方が違っているので、それをどうやってミスなく設置していくか、ハラハラする感じです。

でも、お手つきが怖いからって、慎重にやっていたらカードも減らないし、ガンガン進めたり、相手に意地悪のつもりで置いたのが自分に回ってきたりと、皆でワイワイ盛り上がって遊ぶタイプのゲームでした。

他のカードは、まだ対処方法があるんですけど、フリスビーだけはどうしようもないですね~。
とにかく、自分の手札に入ってないことを祈るばかりです(笑)。

ただ普通にやっていると、なかなか落ちないのが意外でしたね。
もっと大きな雪崩でも起こって、ドッカンドッカンとお手つきが増えるかと思っただけに、ちょーっと物足りないなーっと思ったり。
でも、この辺はまだ細かいことが得意じゃない、子供への配慮なのかもしれませんね。

だから、たとえば木に何かを噛ませて、傾きを大きくしたりするとか。そうすると、カードが落ちやすくなって、ゲームの難易度が格段に上がると思うので、物足りない方は、そちらも試してみるのも一興じゃないかなーっと思ったり。

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110枚、全部乗っても大丈夫ー!!

準備もルールも簡単なので、小さな子供やゲーム初心者でも、安心して遊べるのがいい感じですね。
ご興味のある方は、ぜひぜひ一度遊んでみてくださいませなのですー♪

 

ライター紹介

三家原優人(みけはら ゆうと)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなく、映画会社にて長編映画の脚本や出演など多岐に渡って活動中。
 趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
 実は某公国の爵位を持っていたりする。

代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ。
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」。
 長編ホラー映画「腐女子」。
 その他多数。