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「ジャイプル」
作者:セバスティン・ポーコン
メーカー:ホビージャパン
プレイ人数:2人
対象年齢:12才以上
プレイ時間:約30分

 



 毎度どーも、ライターの松風です。
最近ちょっと重めのゲームばかり紹介していたので、ここらでいっちょ軽めのゲームも紹介しておきたい!
ってなわけで、今回ご紹介するのはお手軽2人用対戦カードゲーム『ジャイプル』です。
決して新作というわけではないのですが、温故知新といった感じに過去の名作に触れてみるのも良いものですよ!

 さて、このゲームのタイトルにもなっているジャイプルとは、インドのラジャスタン州にある都市の名前です。
プレイヤーは大富豪であるマハラジャの御用商人になるべく、どちらがより儲けられる有能な商人かを競い合います。
コンセプトがわかりやすい! それ大事!

 売り物になる『品物カード』は6種類。
革(茶)、胡椒(緑)、布(紫)、銀(灰)、金(黄)、ダイヤ(赤)の順に価値が高くなっていきます。
布よりも革が安いあたりが土地柄でしょうか。
これに『ラクダカード』を混ぜた7種類のカードで山札を作ります。

 まずは3枚の『ラクダカード』を抜き出しておき、中央に並べます。
山札をよくシャッフルしたら、各プレイヤーに手札として5枚ずつ配り、2枚を表向きにめくって『ラクダカード』の横に並べます。
この3枚の『ラクダカード』と2枚の『品物カード』の並びが初期の『市場』になります。

 その後、プレイヤーは手札を見て『ラクダカード』があれば、自分の手元にオープンして並べて置けます。
これを『家畜』と呼びます。
 そして各品物に対応した『品物トークン』を種類ごとに分け、書かれた数字が大きいものが上に、小さいものが下に来るように重ねます。

 同様に『ボーナストークン』も種類ごとに分け、こちらはシャッフルして別々の山を作っておきます。

 あとは先攻プレイヤーを適当に決めたらゲーム開始です!
トークン類を並べるのに一手間必要ですが、難しいことはなんにもありません。
 さて、このゲームでは手番で出来ることは2つだけ。
「カードを取る」か「カードを売却する」かのシンプルな二択です。
ですが、それぞれのアクションにはもうちょっとだけルールが付きます。
 まず「カードを取る」アクションから行きましょう。
このアクションでは『市場』にあるカードを取って手札に加えていくわけですが、選択肢は3つあります。
 1つ目、「1枚だけカードを取る」場合。
カードはそのまま手札に入ります。
空いたスペースには山札から『品物カード』を補充しましょう。
ちなみに手札の上限は7枚で、それ以上持つことはできません。
 2つ目、「複数枚のカードを取る」場合。
プレイヤーは『市場』から好きな枚数のカード(2枚以上)を取ることができます。
ただし、手札から同数のカードを『市場』に戻さなければいけません。
2枚取ったら2枚戻す。3枚取ったら3枚戻す。言ってしまえばこれだけです。
組み合わせは自由ですし、『家畜』のラクダも戻す枚数に含められます。
また、『品物カード』と『ラクダカード』を同時に取ることと、『市場』から取ったカードと同じ品物を手札から戻すことはできません。
 3つ目、「ラクダを取る」場合。
『市場』にある『ラクダカード』を全て取り、自分の『家畜』のスペースに加えます。
空いた『市場』のスペースには即座に山札からカードを補充しましょう。
 「1枚だけ」はノーリスクですが手が遅いアクションなので、やはり「複数枚」取ってカードを一気に揃えたいところ。
しかし既に手札に揃っているカードは返したくない……そうだ、ラクダを使おう! というのがここでのギミックになっているわけですね。

 次に「カードを売却する」アクションです。
プレイヤーは手札の中から1種類の『品物カード』を選び、好きな枚数だけそれを『捨て札置き場』に置きます。
そうすると、捨てたカードと同じ品物、同じ枚数の『品物トークン』がもらえます。
セットアップで書いたとおり、『品物トークン』は上にあるほど価値の高いものになっていますので、なるべく早くたくさん売るのが高得点を稼ぐセオリーです。
さらに、3枚以上一気に売却した時には、枚数に対応した『ボーナストークン』までもらえてしまうのです。お得!
 ただし、貴重品である金、銀、ダイヤの3種類の品物に関しては、最低でも2枚以上同時に売却しないといけません。
この3つはカードの枚数自体も少なめになっていますので、1枚だけを持て余してしまう事が結構あるのですよね。

 こうして「品物トークンが3種類なくなった時」か「市場に補充するカードが足りなくなった時」、即座にラウンドは終了です。
得点計算を行って、より獲得した点数の高いほうが『優秀の証』をもらえます。
この時、『家畜』のラクダが多い方のプレイヤーに5点のボーナスが入ります。これ、結構大きいですよ!

 この『優秀の証』をいち早く2枚集めたプレイヤーがゲームに勝利します。
つまり最低2ラウンド、最高3ラウンド、プレイを行うわけですね。
 やはり手札の上限を無視しつつ支払いコストの肩代わりができる『ラクダカード』の使い方がキモになってきます。
全ての支払いをラクダで行うと、次の手番には高確率で相手に大量のラクダを取られてしまうことになります。
そうなると、より高い価値の品物が並んだときに悔しい思いをするかもしれませんし、得点計算時の5点ボーナスを取られるかもしれません。
高価なダイヤや金などで5枚ボーナスを狙いたくなるのが人情ですが、揃うかどうかは山札の引き運次第。
下手をするとずっと売却できずに手元で腐り続け、7枚上限の手札を圧迫してしまうことでしょう。
その間に安い品物を買い占められて、速攻でラウンドを終わらせられてしまうかも……?
「『市場』にあるカードは常に5枚」「カードを取る際の制限」「トークンの価値は早いもの順」といった要素が絶妙に混じり合い、程よいジレンマを生み出しているのが見事ですね。

 てな感じで、見た目以上に運と読み合いが複雑に絡み合う、ハンドマネージメントの名作です。
パッケージの地味さでスルーせずに、ぜひ一度はプレイしてもらいたいゲームですね!
プレイ時間は短く、ルールも簡単。しかし読み合いはどこまでも深く。
一度遊べば、このゲームの魅力にきっとあなたは膝を打つでしょう。
 といったところで、今回のゲームはいかがだったでしょうか?
それではまた、次の機会にお会いしましょう。

 

ライター紹介

松風志郎(まつかぜ しろう)
 ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
 ゲームシナリオライターだけでなくゲームのシステムデザインなども手がける。
 アナログゲームとの関わりは古く、幅広いジャンルをたしなむ。
 世界観にとっぷりと入り込めるゲームが好き。
代表作
 歴史シミュレーションゲーム「三極姫」シリーズ
 大戦シミュレーションゲーム「萌え萌え2次大戦(略)」シリーズ
 大戦シミュレーションゲーム「出撃!乙女達の戦場」シリーズ
 恋愛アドベンチャーゲーム「はち恋」
 その他多数。

こんにちは。

店長です。

下記の新商品を入荷しました。

 

・インぺリウム

 

また下記のゲームを再入荷しております。

 

・ジェットラグ

・侍石

・世界の七不思議拡張:艦隊

・赤ずきんは眠らない

・のびのびTRPGザホラー

・モンスターメーカー

・あやつり人形新版

・ギズモ

・5本のキュウリ

・四国

・知ったか映画研究家スペシャル!

・シャドウレイダーズ拡張女王陛下の飛行船

・ミラリス

・ブレイドロンド

・ブレイドロンドグリムガーデン

・街コロ

・街コロ+

・街コロ#

・真贋のはざまで

 

よろしくお願いいたします。

「トランスアメリカ&ジャパン」
作者   :F.B.デロンシュ
メーカー :グループSNE/cosaic
プレイ人数:2~6人
対象年齢 :8歳以上
プレイ時間:30分

 



毎週木曜日はキウイの日ー!
どもども、お久しぶりの三家原ですー! 夏も終わって、涼しくなるかと思ったのに、暑さが戻ってくるってなわけで、今回ご紹介するのはグループSEN様より発売中の「トランスアメリカ&ジャパン」なのです!
各プレイヤーは、カードによって決定する5つの都市を線路で誰よりも先に繋いだら勝ちという、マップ上に次々と線路を敷いてくゲームなのですよ!

実は元々2003年に発売されたゲームなのですが、今回日本マップを追加させてリメイクとして発売されたのが本作なのですよ!

2003年版の「トランスアメリカ」さん。
デザイナーはミュンヘンの裁判官でもあるランツ=ベンノ・デロンシュ様!
残念ながら2007年に亡くなられているのですが、本作はドイツ年間大賞ノミネートをしたり、品物を湾まで輸送して儲けていく「マニラ」、昨年2018年には20周年記念として未発表の拡張セットも同時発売となった「ビッグシティ」など多数を手がけたデザイナー様だったのです。

新版。結構今風のポップな感じですね。

旧版。新版に比べて、こっちは渋みがありますね。
○ゲーム準備
1)国の決定
ゲーム開始時に「日本」と「アメリカ」どちらかの国にするか選択しましょう。
決まったら、ゲームボードをその国の面にしてテーブル中央に配置します。

今回は新しく加わったジャパンを選択!
同時に、選択した国の目的地カードを色ごとに別けてシャッフルしておきましょう。

うっかり一緒にシャッフルしちゃいそうですけど、色ごとに分けて別けてね!
あと、国を一緒にすると大変なことになっちゃうのですよ(汗)
2)プレイヤー側の準備
各プレイヤーは自分の色を決めたら、その色に対応するスタートコマと汽車コマを取ります。

円柱がスタートコマ、汽車の形をしたのが汽車コマなのですよ!(まんま)
汽車コマはゲームボードの左上、勝利点トラックのSTARTと書かれたマスに置きましょう。

黒い線路コマは全て共有なので、全員の手が届く箇所にかためて置いておきましょう。
最後にスタートプレイヤーとなったプレイヤーは、スタートプレイヤーカードを手にしたらこれでプレイヤー側の準備は全て完了です。

スタートプレイヤーカード
今回は基本ルールで行ったので準備は以上です。
追加ルールで、カードがあったり各色の線路コマがあったりするけど……今回は使わないので、他の使わないコマと一緒に箱へ片付けちゃいましょう!

サクサクと準備が整うのも好印象。
○ゲーム進行
本作は、プレイヤーが勝利条件を満たすまでラウンドを繰り返していきます。
●ラウンド開始準備
1)目的地の決定
各プレイヤーは色分けされた目的地カードを1枚ずつ、計5枚を手に取ります。
この組み合わせが、今回路線を繋いでいく目的地となります。

基本的に全国駆け抜ける組み合わせになるのですが、組み合わせ内容によっては最長にも最短にもなるのですよ。
なお、この目的地カードは他人に見せないようにしましょう。
2)スタートコマの設置
目的地が決定したら、スタートプレイヤーからスタートコマを配置していきます。
この配置はマップの上の”線と線が重なり合う箇所”か都市のどちらかに設置することが出来ます。

ここを拠点とする!!(どーん!)
このスタートコマを設置した所から、自分の線路を伸ばしていくことになるので、あんまり変な箇所を設置するとあとが大変なことになるのですよ。
スタートプレイヤーからあとは時計回りで設置していきましょう。
●ラウンドの進行
全員が野営……じゃなくて、拠点を設置したら、ラウンドの開始です。
手番になったプレイヤーは、スタートコマと繋がるように線路を2本分まで引きます。以上で手番終了です。

……。
…………。
……………以上ダヨ?
いや、本当手番プレイヤーがやることってこれだけなんですよ!?
もちろん、線路を引く際に色々とルールがあったりしますけど、基本はこれだけというお手軽建設なのが、本作の特徴なのですよ。

建設ラッシュでじわじわ伸びていく線路たち。
一応、先程言った通り、まず線路を引く際は、自分のスタートコマと繋がっている必要があります。

まあ、繋がっていないと何のためのスタートなのか分かりませんからね(苦笑)
なお線路の設置は必ず2本分行わければなりませんが、必ず2本繋がっている必要はありません。

スタートコマから同時に左右に伸ばして東西同時侵略なんて手も。
また場所によっては建設時に2本分の扱いとなる場所……主に山間部や海……があるので、設置時はマップをよく確認しておきましょう。

二重線になっているところは、線路2本分となる。
あと一番このゲームで重要なのが、他のプレイヤーの敷いている線路と繋がった場合、自分も相手も線路は共有のものとなります。
そう、別の人が一生懸命敷いてきた線路をゲットできるのですよ!
実際には自分の線路も相手にゲットされているようなものなんですがががが。

自分が伸ばしていない箇所に伸ばしているプレイヤーと繋がることができれば、1ターンで数ターン分の線路をゲットできることに。
共有なので、もちろん繋がった瞬間から自分の敷いてきた線路と同様に扱うことができます。
なので、目的地付近まで相手が敷いてくれたところで合流して、あとは目的地まで猛烈設置していくなんて手もあり!!
気づくとみんなでひたすら仲良く線路を敷くか、最後まで徹底的に合流しないかの二択になるのですよ(笑)
●ラウンドの終了と得点計算
プレイヤーの内1人が、自分の手番かどうか関係なく、手持ちの目的地カードの都市に線路が繋がった瞬間に、ラウンドは終了となります。

線路を都市に繋ぐ瞬間は結構ドキドキもの。
該当するプレイヤーは目的地カードを公開し、他のプレイヤーからちゃんと繋がっているかどうかを確認してもらいましょう。

繋がってる~?
ちゃんと繋がっていれば、全員で得点計算を行います。
得点は、自分の目的地である都市に、合計あと何本足りなかったのかによって決まります。

不足分が0本なら4点、1本なら3点とスタートしていき、5本以上になると0点扱い。

2本線の場合は、当然2本不足扱いとなるので……その先に目的地があるなら、出来るだけ先に潰すのをおすすめするのですよ。
こうして得点計算が終了したら、獲得した点数分だけ自分の汽車コマを進めていきます。

勝利に向かってゴーゴーゴー!
●次のラウンドの準備
得点計算が終了したら、このラウンドは終了となります。
次のラウンドの準備としては、スタートコマと線路コマをゲームボードから取り除き、スタートプレイヤー目的地カードを色ごとに回収してシャッフルしましょう。

最後にスタートプレイヤーカードを左隣のプレイヤーに手渡したら、準備は完了となります。
○ゲームの終了条件と勝利判定
プレイヤーの一人が得点を13点以上獲得してGOALのマスに到着したら、このゲームは終了となります。

もしも、同着だった場合は得点の多い方、それも同じなら全員勝利となりますのでみんなで拍手しちゃいましょう♪
○総評
元々古いゲームなので、ルールがシンプルで覚えやすかったですねー。でもシンプルだから単純? いえいえ、んなこたぁはないのですよ。
むしろ、ルール部分があっさりしている分、あれこれ策略を練り練りしまくって、逆に墓穴を掘ること多数……(苦笑)

今回は基本ルールで行ったので、本当さくっと終わった印象でしたねー。
本作には二人用、六人用、追加ルールとあるので、メンバーの数やその時のノリでいろいろ遊べるのも良い点ですね。
1プレイ約30分は伊達でなく、自分の手番が終わったと思ったらもう手番みたいなわんこそば状態でサクサク進むのですよ。
単独で横断するのは難しいので、線路の共有化をどのタイミングで、誰とするのかが結構重要だなーっと思いますね。
いきなり広大な路線網を手にすることができるので、ますますゲーム進行が加速するという……今回は日本マップでしたけど、西に集中すると東のプレイヤーが、東に集中すると西のプレイヤーが一発逆転を狙って共有化してくるから油断ならない(笑)
目的地で不利な状況を引いたとしても、サクサクと進むゲーム進行のおかげで次のラウンドで取り返そうと切り替えられるし、逆転も狙えるので一巡する間も目が離せないですね!

ってなわけで、今回ご紹介した「トランスアメリカ&ジャパン」はいかがでしたでしょうか?
ご興味のある方は、ぜひぜひ一度遊んでみてくださいませなのですー!

 

ライター紹介
三家原優人(みけはら ゆうと)
ゲーム制作チーム「Team・Birth-tale」所属。
ゲームシナリオライターとして活動する一方、某専門学校で講師をしてみたりとあちこち走り回る日々。
趣味はガジェット集め。国内・国外問わずの気になるガジェットを集めては愛でる日々。
実は某公国の爵位を持っていたりする。
代表作
短編アンソロジー集「クトゥルーはAIの夢を見るか? 」
大戦シミュレーションゲーム「戦御村正」「萌え萌え2次大戦(略)」シリーズ。
などその他多数。

こんにちは。

店長です。

下記の新商品を入荷しました。

 

・ビッグショット

・タッソサファリ

・ゾン噛まPARTY!!

・アーカムノワール事件簿2

・ゆるるふとらんぷ

・クトゥルフキッチン

・チケットトゥライド:ロンドン

・世界の七不思議拡張:艦隊

・ディセプション

・サニーデイ

・エマラの王冠

・TIMEストーリーズ:マダム

 

また下記のゲームを再入荷しております。

 

・テストプレイなんてしてないよ

・トランスアメリカ/ジャパン

・サグラダ

・エスカローグアリスと謎とくらやみの物語

・アートライン

・ジャングルスピード

・チーム3グリーン

・ドミニオンデュアルセット錬金術&収穫祭

・赤ずきんは眠らない

・タイムボム

・のびのびTRPGザホラー

・モンスターメーカー

・アーカムノワール事件簿1

・5本のキュウリ

・デルヴ

・ラブクラフトレター

・ルート

・ブラックストーリーズ

・スティックスタック

 

よろしくお願いいたします。

カフナの島々

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写真は海外版の缶モデルのものです。発売中の商品とは異なります。